普通にネットショッピングする際、よく確認した方が良い事(その1)

この記事は、私が個人でやる前、会社のネット通販業務で得た「ネット購入時に少し確認してもらえれば、売る側も買う側も面倒や問題にならなくて済む」であろう事柄のいくつかを、私なりにご紹介させて頂こうと思います。
なおこちらは、「ネットショッピングにおける偽サイトの回避やセキュリティ強化法」と言った内容ではないので、予めご承知の上、読んでいただければと思います。
またこの内容は、当店に関わらず、様々なショッピングサイトを使う際にも参考になると思います。

ネットで商品を購入する際、サイトによって幾分違うかも知れませんが、基本的な流れは以下のようになると思います。
①「購入したい商品を決める」
②「購入したい商品をカートに入れる」
③「購入を決めた商品をレジに持って行く」
④「発送先、発送方法を指定する」
⑤「支払方法を決める」
⑥「商品の購入を確定する」

ネットショッピングに慣れた方もそうでない方も、改めて見ると「やることこれだけあるんだぁ」と思われるかもしれません。
ですがこれ、④の発送方法を抜けば、なにげなく普通にお店で買う時の手順とだいたいおんなじでは無いでしょうか?
「買いたい商品をカゴに入れて(①と②)、レジに持って行って(③)、お金を支払う(⑤と⑥)」
ですのでまずは、「購入の流れ」については、お店で買うのと大差ないと思って頂ければ、ネットショッピング未経験の方は特に身近に感じると思います。

さて、本題の「ネット購入時に確認して欲しい事」なのですが、上で述べた①~⑥の購入の流れそれぞれに、複数あります。なので①から順にご紹介させていただきます。

①「購入したい商品を決める」際に確認して欲しい事
まずは「購入したい商品で本当に間違いないか」です。馬鹿にしているように聞こえるかもしれませんが、「欲しかったのは本の1巻じゃなくて2巻」「中古とは知らなかった」「サイズが違う」「傷がついているなんて聞いてない」と言った購入後の苦情が結構あるのです。
もちろん、商品の説明に書いていない際はお店側の責任となる場合もあるでしょうが、大抵の場合、説明に記載されています。
また、「商品の画像にはケースがついてあったのに、届いたのにはそれが無い」と言った「画像との違い」のご指摘も受けることがあります。
こちらに関しては、私みたいな個人ショップやメルカリなどフリーマーケットサイトで商品を出す際は、実際の商品の写真を撮るかも知れませんが、多数の商品・在庫を扱う店舗の場合、「マスター」と呼ばれる画像を掲載することも多々あると思われます。
イメージ的に近いのが「レストランのメニュー写真」ですかね。メニューの写真は、見栄えよくできた料理の写真を使うのは想像できると思います。これが「マスター」に当たります。実際にテーブルに来る料理が、(同じようになるよう努力する責任はありますが、)全て写真通りにはならないのは、ご理解いただけると思います。
ここで確認して欲しい事をまとめると、「商品の画像だけで判断するのではなく、商品説明もちゃんと見た上で商品を決める」ことを心がけることは、大事だと思います。

②「購入したい商品をカートに入れる」際に確認して欲しい事
ここはどちらかと言えば、確認して欲しいと言うより「知っていて欲しい」ことですね。
まずは「カートの出し入れは自由。料金やペナルティなど発生しない」と言う事です。
何を当たり前なことをと思う方も多いかも知れませんが、ネットショッピング経験のない、あっても少ないお客様の中には、「カートに入れたらお金が請求されないか?」と不安に思う方も結構いらっしゃる印象です。確かに私も最初の頃はちょっと不安だった気がします。
断言します。「請求などありません。」と言うよりあり得ません。
それは、お店側として支払いを請求したくても、決済方法がお店に届かないからです。万が一、商品をカートに入れただけで、決済方法すら指定した覚えがないのに購入したことになっているなら、カードが他人に勝手に使われるといった犯罪行為にやられている可能性があるので、直ちにしかるべき対応をした方が良いと思います。
「カートに入れたけど、やっぱ今はいいや」と言う事で、カートから出すのも自由です。ペナルティもありません。カートは実店舗で言うと「ショッピングカゴ」みたいなもの。まぁ、実店舗では実際の商品を触るので衛生面とか、ちゃんと元あったところに戻すと言ったモラル面はあるにしても、カゴから出し入れしただけで、お店の方から怒られることはまず無いですよね。
ただし、次のことには注意してください。
「カートに入れている間でも、他の人に買われる可能性はある」
「カートに入れている間は抑えているから、他の人は買えない」と思っていらっしゃるお客様が稀にいらっしゃいますが、実際はそう言ったことはありません。仮に在庫が一個しか無い商品をカートに入れていたとしても、他の方は問題なく買えます。先に言ったようにカートは「ショッピングカゴのようなもの」ですが、「実際の商品をカゴに入れている訳ではない」のです。
「カートに入れた段階で在庫を減らせばいいじゃないか」という意見もあるかも知れませんが、実際にはまず不可能でしょう。色々理由はあると思いますが、先に述べた「カートに自由に出し入れできる」というだけでも、カートから出し入れされるたびに在庫が変動されては、システム上たまりません。また、「カートに入れた際の価格と購入時の価格が違う」ことも起こり得ます。「セール」の時にカゴに入れても、「レジではその時の価格」になるのです。この点もご注意頂いた方が良いですね。
あと一つ知っていた方が良いのは、「カートには複数の商品を入れられることが多い」ことです。私の感触として、「複数まとめて注文する方法知らないのかな?」と言ったお客様が、結構な人数いらっしゃいました。同じ店から物が違う商品を5個買うのに、1個1個注文していらっしゃるのです。1個1個上に述べた①~⑥の手順も踏まないといけないので、大変です。サイトによっては、カートの画面に「商品を追加する」みたいな項目があるので、1個カートに入れた後そこから戻って、別の商品をカートに入れたら2個入った状態になりますので、それを欲しい商品の分だけ繰り返せばOKです。なお、「商品を追加する」といった項目が無い場合には、(私の感覚だとこちらの方が多い印象ですが、)商品をカートに入れた後、その購入サイトの商品検索画面ないしトップ画面にジャンプしてもらえば、カートの商品はそのままで別の商品を入れることができます。この方法、案外、逃しがちな気がします。複数個入れておくことで、発送先や発送方法、支払い方法が違うと駄目ですが、ある程度まとめてレジ清算ができます(商品やお店によってはできない事もあります)。
また、同じ店舗から複数商品を頼んだ場合には「まとめ配送」ができることもあります。店舗によって異なりますが、一梱包で送料が抑えられるケースも多いので、知っておくとお得です。
このまとめ配送、稀に「レジ清算が終わった後(上述の①~⑥まで済んだ後)、別の注文や追加注文とのまとめ」をご希望されるお客様もいらっしゃいました。原則として、それは控えた方が良いと思います。単純にシステム上不可能なケースもありますし、可能であっても店側とのやりとりが必要だったり、状況が複雑になるとミスを誘発しかねないからです。送料が変わると請求金額が変わるので、支払方法によっては問題が発生することがあります。後でも述べますが、遅くても最後のレジ清算を終える前には、「まとめて送って欲しいものは無いか?」も確認いただければと思います。

購入までの①~⑥の流れの内、①と②で確認して欲しい事は以上です。
「買いたい商品をカートに入れた」状態から、いよいよ購入手順になる訳ですが、長くなりましたので、続き③~⑥はまた別の記事で書かせていただきたいと思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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