「売る側も人間」なんだよなぁ・・

これからネットショップを始めようとしている、自分が書くようなタイトルではないと思う方もいるかも知れませんが、最近特に思うので、あえてここで語りたいと思います。

結論から述べると、「店員側の立場、弱すぎないですか?」

確かに、「お客様から頂いたお金で会社が成り立つ。食べていける。」と言うのは肝に銘じないといけないと思います。
ですが、「いや、そこまで言われるほど(されるほど)こっちは悪くないだろう」と思っても、「ただ平謝りするしかない。」「損をする要求も飲まねばならない。」と言った憎々しい経験は、接客業に限らずあると思います。「これはクレームじゃないよ。あなたのお店のために言ってるんだからね。」そんなんで30分とか1時間とか取られるのも、仕事が出来ずありがた迷惑パターンが多々。

さて、こういった「買う側が丁重に擁護・保護される」と言う流れ、私は昭和頃まであった「売り手市場の反動」と思っています。
「別にうちから買わなくてもいいけど、多分どこも売ってくれないよ」
「うちの商品が高い?こんなもんだよ?だいたい、お客さんに何がわかるの?」
「訴える?別にいいけど、うちの会社は強いよ?」
・・・流石に極端とは思いますが、ひょっとしたらこのくらいあったかもしれません。
要するに会社の方が、個人より権力も知識も持っていたため、言いくるめられちゃう状況。これはあかんと、「権力誇示の禁止」「知識を得られない一般の方の保護」をやった。・・・これは当時は良かったと思います。
まぁ、権力を傘にやるやり方は、いつの時代も問題を起こしやすいですよね。これは今もいいんです。
問題は「知識を得られない一般の保護」の方。
今はネット、スマホが生活必需品レベルで浸透しています。
知識は、深い領域はちょっと調べるだけでは理解できなくとも浅く、広くならすぐにネットで調べられるんです。
「スペシャリストを厚遇する」。これは会社を発展させる上では悪くないと思います。
ただその結果、多種多様に細かく分類された専門分野から少し離れただけで、知識量、少なくともトレンドの遅れが生じることも多い気がします。
「Aの事なら何でも聞いて!」であっても、「A’ではトレンドを追えず」「A’’に至っては、ネットで調べてようやくわかるレベル」と言う事が多い気がします。
でも、一般の人はそんな細かな分野の違いなど知る由もなく、「「A」、「A’」、「A’’」もまとめて「A」」と思う。
結果、「店員の知識なんてネットレベルかそれ以下」といった風に見くびられ、店員側は更に肩身の狭い思いをしてしまう訳です。
もう一つ厄介なのは、「自分たちは保護されている」と言う知識を持っている事だと思います。
「警察をおちょくって楽しむ動画」なんてその最たる例だと思います。「わかりやすい犯罪でなければ、自分たち(一般人)は捕まらない」とわかってるから、やってしまうのでしょう。
実際、TVを見てて「なんでここまでされて、警察は捕まえたり、補導したりできないんだろう?」と思う事はよくあります。
何が言いたいかと言うと、「権力的に弱者。故に保護されていることを傘に、身勝手に振舞う」のは勘弁してほしい
よく言われることですが、「お客様は神様です」は、「お客様は神様(だから何でもしていい)」ではなく、ざっくり「お客様を神様のように、売る側は対応しましょう。」といった、売り手側の心持ちの話で、買い手には一切関係ないのです。
実は当初は、「売り手側をもうちょい擁護する法でもあれば・・」みたいに思ってましたが、そうなると多分また勘違いする人がでて立場が逆転するだけかなと気づきました。
結局は道徳と言うか、「売り手も買い手も人間なんだから、相手の嫌がることはやっちゃダメ」と言う基本を再度伝えることが大事だし、それで十分なのかな。
そのことを、私も当然、多くの場合買い手側なので含めて、ちょっとでも考える人が増えたらいいなと思います。

最後に、ネットショップの話とは違う話をここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。


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