「金利が上がるとその国の通貨が買われる」って本当ですか?

先日、近所のカフェに行った際に、投資の知識がまったくないスタッフに最近の株価の動きについて説明する機会があった。きっかけはカフェの店員がPaypayのポイント運用やっているという話からだった。投資の知識がまったくないのに自分のポイント(≒お金)をとりあえず運用しているというのだから非常に危ないと思う。

今世界で起きているインフレの状況について、投資と密接な関係にあることを話したんだけど、よく考えると私もその仕組みについてよくわかっていないということに気づいたので、以下ちょっと「金利」について調べてみた。

MUFJのHPには金利について以下のような説明があった。

「お金は、金利が低い国や地域から、高いところに流れていくのが基本です。例えば、日本の金利が低く、米国の金利が高い場合、人々は金利が高いほうで預金や資産運用をしたいと考えるでしょう。結果、円よりも米ドルの需要が高まるため、円の価値が下がり米ドルの価値が上がる、円安ドル高になります。」


この記事を読むと10月末以降のドル円の動きに矛盾を感じる。

米国の利上げはあくまでペースを落とすだけであって、ターミナルレートはむしろ高く引きあがり、利上げ継続の期間も伸びるという話も出てきている。

そうすると、教科書通りに考えればまだドルは高くあるはずではないのかな?

しかし先週だけで円は対ドルで5円近く上がっている。それどころか、10月21日に152円程度のトップをつけて以降、ドルが売られる傾向がしばらく続いている。

もちろん一つの指標だけですべてが説明できたら誰も投資で失敗はしない。上のMUFJの記事にも「基本です」と書いてある。
今年の金利引き上げのきつい時期にドルが上がりすぎたのか、あるいは、金利引き下げ時期の先読みが走りすぎて我先と利確売りが畳みかけたのか、とにかく円が急激に高くなって、スペイン戦に日本が買ってお祝いムードの日の日経平均株価が大幅に下がる一因になった。

また、反対にここからまたドル高の波がもう一度起こるという可能性もある。そうするとドルは今少しだけ安く買えるということだと思う。でも私は為替取引はしていないのでそこは全然確信はない。

経済の勉強はとても重要だし様々な要因に関連しているので、市場の変動の原因を探るうちに様々な話のネタを結果的に得ることができる。

今年からにわかに始めた株式投資だけど今までに比べて多くの人とより深く経済や世界情勢についての話ができるようになった。

日本人は「投資」とか「宗教」とか非常に怖がる。だいたい私たちの世代だと祖父母とか両親に小さい頃からこの二つには手を出すな的なことを言われたという話をよく聞くけど、怖いものをよく知らないのってお化けと一緒だと思う。「怖い=リスクがある」ということであれば、怖いものについては知ってリスクに対する防御や回避をすべきなのではないだろうか?お化けがどういう仕組みで発生するか予測ができればむしろリアルお化け屋敷を作って大儲けできそうである。
みなさんも気づかず代々伝わってきた「株式投資はやめておきなさい」をその中身を知らずに再生産していないだろうか?

せっかくなので、私はこれからも間違えないように慎重に周りの人たちに「ぜったい得する投資」ではなく、「本当は役に立つ投資」を可能な範囲で伝えていこうと思う。

今のところ「本当は役に立つ投資」をすごく上手に伝えていらっしゃるのは経済ジャーナリストの後藤達也さんだと思う。

以下、後藤達也さんのnoteで「金利」についての説明の回を貼っておくので、気になる人は是非500円/月(丸の内のランチの半額)の会員になってもらえるといいと思う。
12月は初月会費無料キャンペーンもされている。

私は最近家族の次にこの方に元気をいただいている。

最後に、近所のカフェの店員さん、よくわかっていないのになんか適当な説明しちゃって本当にごめん。









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