アジアカップ観戦記

日本ーイラン 1-2

惨敗でしたね。
「悪い流れになってるなぁ」が後半開始から永遠に続き、その流れを変えることは出来ずにズルズル行ってしまいましたね。
前回ワールドカップで躍動出来たのは森保監督のおかげだし、今回の敗戦は森保監督の責任だと思う。

日本は、2006年ドイツワールドカップのジーコジャパンから、ずっとずっとずっと、巨人にロングボールを放り込まれて蹂躙されるというサッカーで必ず負けている。
考えられる対策は3つ
①日本もでかい奴を揃える
②浅い位置からのロングボールを容易くあげさせない→サイドMFの守備への貢献が重要
③そもそも相手にボールを持たせない→全盛期のスペインのように。ザッケローニ政権の時はこれを目指したが、香川のサイドを使われて、ドログバに蹂躙された

①は非現実的で、③は森保さんは既にこのプランは手放しているので、結局②しかなくなる
今回は両サイドに前田大然と堂安を置いて、②プランを遂行しようとしたが、上手く行かなかった。前田のプレッシングが激しいのは周知の事実だが、堂安の守備も気合いが入った素晴らしいものだった。だが、負けた。相手が徹底して来るから、疲労が溜まるのだろう。時間とともに、体力は減るけど、身長は減らないから、最後は大きくて身体が強い方が勝つ。
遠藤、守田の両ボランチの対人守備能力は歴代代表の中でもかなり高いと思うのだが、頭の上をボールが通って行くのでどうしようもない。

【所感】
板倉と相手の20番がミスマッチだった。板倉は前半早々にイエローカードを貰ってしまい、それ以降強くいけなかった。20番が実に老獪で、そこをイヤミのようについてくる。個人の能力としてどっちが上かはわからないが、駆け引きという面では相手の20番の方が優れていた。
前半で板倉に替えて谷口にするべきだったと思う。谷口は誰がどう見ても優等生の生徒会長といったような風体で、相手のイヤミに対しても『そんなことやっちゃダメですよ!』と、ニカっと爽やかに言ってしまいそうな雰囲気がある。
前回ワールドカップではバックアップメンバーだったが、出場すると誰よりも安定した守備をしていた。

久保と南野は、空中戦の肉弾戦になった時に、どうやったら活きて来るんでしょうね。ボールをどちらかが保持している場合、こちらならボール回しで打開、あちらなら奪い取ってショートカウンター、とやることはあるのだが、どちらのボールでもない時間を多く使われると無力になってしまう。

1-0でリードした時、2点目を取りに行くんじゃなくて、ただひたすらに無駄に時間を潰すという時間もあっていいんじゃないかな。特に相手がロングボールを多用することが予測出来るのなら。それで、かなりリスクを減らすことが出来ると思うのだが。今の代表はバックラインに足元の技術が高い選手が多いので、そんなに難易度は高くないように思う。


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