そういうことなんです。

ある出来事をきっかけに、ここ数年、SNSにかかわることを避けて来た。
やらなきゃいけないことではないから、だから「どう」という話でもない。

けど、何かを「したい」と自分の気持ちが動いても、それをためらわせるものが自分の中にある。
それがとても不快。全然楽しくない。

それを知った「誰か」が、きっとほくそ笑むであろうことを思うと、これもまた楽しくない。
凄く、全く、全然、楽しくない。

そもそも、SNSどころかコミュニケーション自体が、僕には緊張感をもたらすものだから、コミュニケーションにまつわる事柄を避けていても、なんとなく、その状況を「苦手なんだから無理しなくてイイよ」と直視せずに過ごしてきた。

だって失敗するの嫌なんだもの。
好かれてもいないうちから嫌われたくないって思っちゃうんだもの。
嫌な気持ちになりたくないんだもの。
「人を不愉快な気持ちにする自分」を認識するのが嫌なんだもの。

ところが、ところがですよ。
背中を押してくれた人や、手をさしのべてくれた人、機会を与えてくれた人、凄くたくさんの人が関わってくれて、今、僕はここにいることができている。最近、その事にとても恩を感じている。
有り難いことだなぁと。勝手に。凄く。

そして、「恩知らずな奴になりたくない僕」は、「たかがSNS」が怖くて、その人達が一緒にしてきてくれた事の成果をみんなに知って貰うこと、自分にもできるはずのことが出来ずにいることをとても苦しく思っている。
これまた勝手に。

きっと、助けてくれた皆さんは「そんな風に思わなくてイイよ(笑)」あるいは「そんな風に思わないでよ」と言ってくれると思う。

でも、違うんです。
僕が嫌なんです。全然楽しくないんです。
何かに怯えて自分の心が自由でないことが。

だから、着せてもらった恩を言い訳に、何とか自由になろうとしている。
そういうことなんです。

つまりは、ちょっとずつ動きたい。
そういうことなんです。