40日目

私は、いつか阿佐ヶ谷姉妹や叶姉妹みたいになりたいともう何年も思っている。
でも、いまだにあの子に言えた試しがない。

昔から1人だった気がする。仲良くなるのは席が隣だったり同じ班になった子で、授業でどうしても話さなくてはいけないから話すうちに雑談もするようになる。でも、それは席に座っている間だけで席替えをしたらもう話さなくなる。そしてまた、次に隣になった子と徐々に話すようになるのだ。

「友達」というものに憧れがある。喉から手が出るほど欲しい。でも、自分から友達だよねとは言えない。いつもグループに入れずに一時的なゲストでしかない私は、レギュラーメンバーである「友達」にはなれないのだ。

外野である意識はいつまでも抜けない。私以外に、もっと仲の良い子がいるし、その子はきっと「友達」枠に入っていて、その子より仲が良いとは言えない私は「知り合い」枠だ。

あの子もそうだろう。私の知らないたくさんの人から連絡が来てたくさんの出かける誘いがある。どんなにあの子が言ってくれたとしても、それは事実だ。

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