見出し画像

発達障がい児の自己肯定感と親の教育

本日のプロフィール

2023年2月現在、大卒1年目の22歳で、発達障がいに苦しめながらも自己肯定感を高く保つことに成功しています。

ぼくの自己肯定感

 最初にいうと僕の自己肯定感は失敗を繰り返しているにもかかわらず高いです。人生でいろいろな失敗を繰り返しているわけですが、最近の失敗でいえば就職失敗によって、今現在は学歴に見合わない仕事をしております。地方国公立を卒業していながら基本給が17万程度です、、。
 それでも自己肯定感を高く保っているのです!!

なぜ高いのか

 色んな要素がありますが、一番は親の教育だと思います。
 そこで今日は、僕の自己肯定感とつながりがありそうな親の教育法をいくつか紹介します。
①人格を否定しない
②一般的に悪い行動は叱る
③外にたくさん連れ出す
④読み聞かせ
⑤とにかく会話(論理的)
⑥中立的
 この6つの教育方針がぼくのアイデンティティの形成と、他者との違いは当たり前だという認識をつくってくれたのだと思います。
 それではこの6つの教育をより詳細に紹介していこうと思います。

①人格を否定しない

 これは基本中の基本ですが本当に大事です。たとえ、お子さんが何か失敗したとしても「お前がだめだ」とは言わず「その行動は良くない」などと行動に対してしかるなどをするべきです。
 ポイント:人格ではなく行動を叱る

〇発達障がい児は失敗を繰り返す。ただ、失敗をするたびに人格を否定されたらどうなるだろうか?絶対に自尊心がきずつき、自己肯定感は低くなるだろう。私自身も学校で人格を否定されることはよくあったが、家庭内で人格を否定されたことはなかったのでなんとか不登校にならなかったのだと思います。

②一般的にみて悪い行動は𠮟る

例えばどういうときに叱るのか
・ADHDの衝動性で人に暴力をふるうなど、、、
・ASDにみられがちな一方的なコミュニケーションなど、、、

〇なぜ叱らなければならないの?:上記のような障がい由来の行動や言動は家庭では見過ごされる。しかし、社会(学校)は見逃してくれない。その結果、発達障がいに対する知識が乏しい教員が誤った指導をしてしまう。そうなると子どもの自己肯定感は一気に下がるだろう。だから、誤りは基本的に家庭内および子どもの気持ちがわかる親が指導したほうが良い。

 これは本当に大事で、私自身中学1年生まではクラスメイトをぶん殴るなど、非行に走りかけていたが、親の説得のおかげでなんとか更生できた。ただ、発達障がいを持つ子どもと信頼関係を気づくことは容易ではないと思う。そもそも意思疎通が難しいもの、、、


③外にたくさん連れ出す

 外にたくさん連れ出すことには大変意味があり、趣味をみつけさせることも可能です。外に連れ出し趣味がみつかると、「ストレスのたまりやすい学校だけが世界じゃない」「人と関わらなくても生きていける自分だけの世界がある」ということに気づかせてあげることができるでしょう。

〇世界が仕事や学校だけだと人格を否定されつづけいずれつぶれてしまう。私自身、今もなんとか楽しく生きていているのは趣味があるからだと思います。趣味のおかげで嫌な仕事だけの人生にならずに済み、なんとか平静を保っています。

④読み聞かせ

 読み聞かせも良く大事と言われいますが、発達障碍児にとっても大事です。なぜなら、本を読むことで、「他者への共感」という発達障碍特有の弱点をカバーすることが出来、なにより本を読む習慣がつきます。
 発達障碍なのに他者への共感ができるのか?といった疑問があるかもしれませんが、発達障碍といえどもある程度共感することは可能です。なので、読み聞かせの習慣によって半人前程度の共感力は身につけておきたいものです。
 もし本に出合えていなかったら、自身の発達障がいにも気づけていなかっただろうし、社会のおかしさにも気づけなかった。もっと言えば人と会話することもままならなかったと思う。それぐらい私に大きな影響を与えてくれたのが本であり、母親の読み聞かせです。

⑤とにかく会話(論理的に)

 まず発達障がいのお子さん、特にASD、自閉症タイプのお子さんは話下手な子がとても多いです。なので、その練習の意味も込めて過程でたくさん会話をしてあげるといいです。ただ、話すといっても主にASDタイプの子たちには中々心情が伝わりません。だから、基本的に感情にうったえるのではなく論理に訴えた方が会話がすすむでしょう。すこし抽象的ですが、職場などに雑談は全くできないけど、仕事や趣味の話はやたらとする人はいませんか?そういうイメージです。
 

⑥中立的

 基本的に発達障がいを抱えていると周囲は敵だらけになります。とくに学校なんかでは、ほぼ全員が敵と言っても過言ではないでしょう。なので、せめて家庭では中立的でいてあげてください。ただ、お子さんの肩を持ちすぎるのもよくありません。いつまでも親離れできなくなってしまいます。
 私自身、小学校・中学校時代は本当に敵だらけでめちゃめちゃ苦労しました。ただ、自分自身もなにか悪いことをしているという感覚はありました。そんな時でも家に帰えれば親はいつも中立的で、なんとか支えてもらっていました。ただ、私の肩を過度に持ち上げるわけではなかったので、ある程度妥協しながら学校生活をすすめることができました。

まとめ

 発達障がいを持っているだけで常に自尊心は傷つけられます。だからこそ、発達障がいを持つお子さんは自尊心を高くもってほしいし、なにより「他人から否定されても傷つかない心や考え方」を身につけて欲しいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?