6/20 競争力CA「日本における娯楽用大麻解禁の是非について」

6/20の競争力CAのテーマは、「日本における娯楽用大麻解禁の是非について」でした。
立論者は賛成の立場、他の学生は反対の立場から議論しました。

【記事】

(CNN) ドイツで娯楽目的の大麻使用が4月1日から合法化され、大勢の市民らがお祭り騒ぎで歓迎した。首都ベルリン中心部のブランデンブルク門に集まった人たちは、音楽やダンスを楽しみながら宙に向かって煙を吐き出した。巨大な大麻草をかたどったアート作品をトレーラーに乗せて自転車で走り回る人や、テレビカメラの前で大麻たばこを作って見せる人もいた。娯楽目的の大麻の限定的な使用を認める法案は、合法化の是非をめぐる激しい論議を経て、2月にドイツ下院で可決・成立した。ラウターバッハ保健相は1日、「真の依存症を助け、子どもや若者の使用を防ぎ、闇市場と闘う方がいい」とX(旧ツイッター)に投稿した。新法では、成人が私的に利用する目的で少量の大麻を所持できると規定する一方、18歳未満の使用は引き続き禁止される。成人は個人で消費する大麻草を3株まで栽培でき、自宅では一度に50グラム、公共の場では25グラムまで所持できる。7月1日からは、免許を交付された非営利目的のクラブ(会員数500人以下、成人限定)で大麻を使用できるようになる。一方で、未成年や子どもによる使用は厳格に規制され、学校や遊び場付近での大麻使用は禁止される。娯楽目的の大麻が合法化され、禁止薬物指定が解除されたのは、マルタとルクセンブルクに続いて欧州で3カ国目。オランダは大麻の所持を禁止しているが、いわゆる容認政策の下、コーヒーショップでの販売を認めている自治体もある。オーストリアや米国などは、地域によって規制が異なっている。

【前提条件】
・今回は医療用のことは考えず、娯楽に限る
・合法化 非犯罪化は問わない
・非犯罪化とは従来犯罪とされてきた行為を非犯罪化し,処罰しないものとすること。

Q.年齢制限を設けるか
A.設ける、酒・タバコと同じ

Q.使用罪か所有罪のみ?
A.今回はどちらも議論する

【意見・論点】

1.依存性はタバコやアルコールよりも少ない

→権威のある医学雑誌「ランセット」に掲載された論文で、さまざまな薬物の依存性や害を比較したものがある。それによると、依存性が大きい薬物は、順にヘロイン、コカイン、タバコ、アルコール、睡眠薬(バルビツール)、覚醒剤、大麻であった。また、害については、ヘロイン、コカイン、睡眠薬、アルコール、覚醒剤、タバコ、大麻の順であった。

Q.ここでいう害とはどういう基準なのか?
A.そこまでは調べられていない。

2.取り締まることが難しい

→昨年1年間に全国の警察が大麻事件で検挙した人が前年比21.3%増の6482人となり、過去最多を更新したことが21日、警察庁のまとめで分かった。覚醒剤の検挙者数は3.4%減の5914人で、統計を取り始めた1958年以降、初めて大麻犯が覚醒剤犯を上回った。今後も増えていく見込み。
そのため合法にし、犯罪組織の資金源になることを防ぐべきである。

Q.合法化するほど日本で人気がないため必要性がない。(特定の分野でしか流行っていない)
A.6482人が大麻を使用している人全てではない。もっといる。
Q.合法化するよりも規制強化すればいいのではないか。
A.警察はもっとやるべきことは多いから注力するべきでない
Q.カナダでは4割は違法ルートで購入しているというデータから流通を取り締まればいいのではないか。
A.解禁されたことで6割が正規ルートはポジティブな効果である。
Q.ただその分市場は拡大している。
A.

3. 税収が多く見込める

→大麻を医療・娯楽用ともに合法化した中西部ミシガン州だけでも2022年の年間の大麻関連の税収が3億2500万ドル(約480億円)に達した。

Q.税収目的で解禁すると観光産業のブランドが落ち込むのではないか。
A.今まで来なかった人(機会損失を防ぐ)来るようになる。
Q.治療の医療費の方が上回る可能性があるのではないか。
A.

【予想される反論・再反論】

1.規制されているということは身体に悪影響あるのではないか

→確かに身体的影響はあるが、他者に対しての影響はタバコや、アルコールに比べて少ない。アルコールは、交通事故や家庭内暴力、たばこは喫煙者への害の可能性はもちろん、受動喫煙や子どもの呼吸器への影響といったリスクがある。

Q.大麻の特徴には脳障害、精神障害のリスクが高い。本人の意思ではなく周囲から強制されてしまう可能性がある。
A.他の薬物よりも害が少ない。アルコールが合法なのに大麻は非合法なのはおかしい。
Q.「アルコールに比べて害が少ない」は本当か?
A.大麻に吸った感覚が脱落症状になるため、興奮状態にならない。
Q.マリファナ解禁している地域では、交通事故10%増えているという事実がある。
A.

2.他の薬物への入口になってしまうのではないか

→確かに大麻は、更に強い刺激を求めて、他の違法薬物に手を出す例が多いことから大麻は、「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれている。逆に解禁することで他の薬物に手を出させないかのではないか。解禁しないことにはわからない。

Q.ゲートウェイドラッグになるから非合法になっているのではないか?
A.アルコールって薬物の一種。手を出す人は薬物志向の人が多いため、手を出す人は少ないのではない。

Q.タイは娯楽用大麻は禁止される、なぜなら大麻に関して国際的にも法整備がちゃんとなされていないため世の中が困惑する可能性があるからだ。
A.嗜好用はまだ解禁されていない。医療用大麻を娯楽として使用している。犯罪数は2~3倍に増加している。
A.法整備に関してアメリカを見習えばいい。
Q.合法化すると観光産業の影響が大きい。タイでいうと、合法化して治安がより悪くなった。日本の歴史的景観や治安は悪くなり、世界から見るブランディングが悪化する。
A.今まで来なかった人(機会損失を防ぐ)来るようになる。
Q.国際条約だと違反である。1925年に施行された条約であるため時代遅れである。
A.しかし、今は医療用大麻を可能としているため時代の流れをくみとっている。

法の穴をかいくぐった状況で吸っているから、本物の大麻を吸った方が健康的リスクが減る。

【参考文献】


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