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Butterflyを聴きながら考えたこと



年を重ねたら失う感情、感性、感覚ってどれくらいあるんだろうか。
失った方が良いものも含めて、まだ私は幼少期から持ってたものをいまだに持ってはいると思う。

野菜も嫌いなままだ。
それは話が別では…という疑問は一旦置いといて。

「あれは草としか思えない、みんな草を食べるのにお金を払ってる」(暴論なのはわかっています)
と言ったら母に
「薬だと思って食べなさい」
と言われたことがある。
しばらく笑ったけど、それもそうだなと納得して
それからは薬だと思いながら食べている。

でも最近、大葉を好きになった。それからというもの、祖母は普通のトンカツを一切作らなくなった。私が野菜を好むのが珍しいからだ。絶対にトンカツの中に大葉を忍ばせてくる。悪魔的においしい。


話を強引に戻します。

年を重ねたら失う感情、感性、感覚。
失うというか、どんなだったかも思い出せなくなることがあったら嫌だなあ。気付かぬうちに忘れて、失ってることに気づいてない感覚が沢山あるのかな。

私にとって、感情はものすごく大切で。
大切じゃない人なんていないかもしれないけど。
常に、私はどう思うのか、何を感じるのかが一番大切だし、他人に対してもそうだ。正しさとか、教科書通りの答えは教えてくれなくても調べればわかるから、あなたが何を思うのか教えて欲しくなる。
それゆえに、抱えなくていいものを抱えて苦しくなってるんだということを、最近友達に教えてもらって気づいた。



感情と理屈は矛盾しうる。
でも感情って、それ自体が常に尊いものではないか?と思う。
(犯罪を犯すとかそういう感情は、きっとどこかおかしくなってしまった結果だからまた別!)

形に残らないし、他の誰にもわからない。
想像はできても、人の中にある感情を誰かが見ることも触ることもできない。
人の顔も身体も100%見ることができるけど、感情はできない。
言葉というツールを通しても、その言葉を使う感覚が人によって違うから一緒じゃない。
そもそも自分の感情すら、うまく理解できない。

そんな不確かなものに振り回されながら人は生きていて、絶対に分かりっこないものが分かりたくて考えている。絶対に分かり合えない人類なのに、分かり合いたくて苦しんでいる。


どうしたらいいか分からないというか、着地点が見えなくなってきました。(元々見えないまま書いてる)



大切で重要な感情も、感性も、感覚も、
大切に残したいのかもしれない。
今私が感じているこの苦しみも、いつか忘れてしまったら勿体ないとすら思ってしまう。
こんなに苦しんだ自分が報われない、みたいな。
せっかくなら、どこかで役に立ってほしいし、未来の私が慈しんであげたいと思ってしまう。



昔、私は天邪鬼の頂点みたいな子どもで「おいしい」が言えなかった。「ふつう」としか言わない可愛くない子どもだった。今はもちろん言えるし、年々ポジティブな感情は表に出すようになってきた。
でもそのときの「おいしいって言えないけど私が言葉にできる最上級のおいしさの表現が“ふつう”なのだと汲み取ってほしい」みたいな感覚は忘れていない。

昔、隣で寝ている母の関心がこちらに向いてないのが嫌で、いつも拗ねてわざと母から遠ざかってそっぽを向いて寝ていた。「こっちおいで」言われ待ちしているくせに、言われたら怒って泣いたりしていた(めんどくさいの極みである)。今は一人で寝ている。でもそのときの「私が嫌がってももっと根気強くかまってほしい」という感情は覚えている。

とんでもなくめんどくさい人間であることがわかっただけのエピソードだけど
とにかく、今は変わっていても、覚えている感覚が沢山ある。


強くストレスがかかっていたであろうものは忘れてしまっていて、幼稚園の頃10円ハゲができ、その後完全なる落武者にまで成長するという(個人的には)面白いなと思うエピソードがあるのに、あまり覚えていない。フルーツバスケットをするとき、真ん中にいくのが死ぬほど嫌だったことだけは覚えている。(ハゲた私が遠足で楽しそうにピースしてる写真もあるくらい、心地良い幼稚園ではあった)


もし全て覚えていたら、あのときの私がきっと満たされるのに。今の私なら言葉をたくさん知ってるから、泣くしか表現方法がなかった私と違って、それを言葉にしてあげられるのに。ハゲる前にSOS出せただろうに。

そんなことを、昔の自分に対して思うし、今の私に対しても、未来目線で考える。

もちろん他人には同じように思えないけど、今何を感じているのかを知って、分かり合えなくても、どうにか心地よく共存できればいいのに、と思いながら知らない人のTwitterを身漁る日々だ。Twitterにある闇なんて世の中の汚いとこの寄せ集めみたいなもんだから余計に病むけど。

何も誰も置いてけぼりにしないでいたいんだ〜。
夢想家だと笑ってくれ。


別に心が綺麗なわけでも優しいわけでもないし、
本当は口が悪いし、欲深いし、頑固だし、自慢できるのはオタク気質がすごいことくらいだけど!

優しくない世界で、苦しみの多い世界で、自分を守れる唯一の私が、唯一過去と今と未来を繋げられるんだから繋げて守りたいし、少なからず想像力があるんだから誰かのことを想像していたいな〜とか思うわけです。


ここでやっとタイトル回収しますが
Butterflyのパフォーマンス動画を見ていたら、
彼らの繊細な表情や動き、歌に魅了されて
なんだかこんな文章をしたためるに至ったのです。


まだ学生生活さえ終わってないのにこんな調子じゃこの先、社会で生きていくの大変そうだな〜???

화이팅!!

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