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韓国留学を経験して特に価値観や考え方が大きく変化したこと part2    固定観念に縛られないために    ~固定概念の形成プロセス~

皆さんこんにちは! 
ゆうです。


今回は
 僕が韓国留学を経験して特に価値観や考え方が大きく変化したことの2つ目

について書いていきたいと思います。


2、固定観念に縛られないために ~固定概念の形成プロセス~

 「ある事柄(人)に対するイメージや印象」はどのように作られるのでしょうか。

 とあるインドネシア人の(デニー)話 
 僕が韓国留学先で仲良くなった友人「デニー」の話を例に挙げたいと思います。

彼も僕と同じく韓国へ留学に来ています。デニーは正確に言うと中国系インドネシア人ですが、国籍はインドネシア人です。

舞台は留学先の韓国での話です。

デニーが自己紹介の場で、インドネシア人であることを人々に話したところ、その場に微妙な空気が流れたと言います。

それは、決してポジティブな雰囲気ではなかったようです。
デニーは、

インドネシア人に対する人々のネガティブなイメージ(固定観念)が背景にあると言いました。

彼らがインドネシア人全体に対して抱いているイメージをデニーに当てはめたのでしょう。(具体的な理由を聞くことは憚られましたが)

デニー自身その現状を受け止め、未だに自身がインドネシア人であることを堂々と話せないでいます。
 

しかし、彼らはデニーと親しくなるにつれて、デニーの人柄に気づくことができる判断材料を得ていきました。

ユーモアがある、人一倍勉強熱心である、奉仕活動に精力的に取り組むそんなデニーの姿を見て、親しい友人の間では彼を、国のイメージで捉えるのではなく、彼自身の性格や人柄で捉える人が多くなりました。 
 
 さてここで、

「ある事柄(人)に対するイメージや印象」が作られるプロセス(というよりも種類?)は大きく2つに分けられるのではないか

と考えます。


過程1 (ある事柄(人)を、数少ない印象深い出来事で評価する)
 自分が実際に関わったことがない(伝聞や人伝いに聞いた話)、あるいは短時間のうちに見聞きした断片的な情報をもとに物事を捉え、全体をそのイメージの通りに解釈する。
 →物事全体を正確に判断するには未熟な情報


過程2 (ある事柄(人)を、豊富な情報量をもとに平均的に評価する)
 物事のイメージを様々な角度から見られるような情報を得られる。また、親しい間柄であるとか、継続的な関わりがある人に対して、「この人は総合的に判断してこのような性格の人だ」と全体的に捉えられる
 →物事全体を正確に判断するには十分な情報


つまり、固定観念を形成するのは過程1で得られる情報のみであり、
過程1でイメージの形成が完結しているためであると考えます。

過程1でとどまる事柄もあれば過程2へ発展する場合もあり様々ですが、

2つの決定的な違いは、

見極めの期間と情報量(判断材料の多さ)

にあると考えます。
 

留学を経験して変わったこと
僕自身、留学前は外国人と関わる機会が少なく、貧弱な情報量の中で次第に外国人を

「何を考えているのか分からず怖い存在」

として捉えるようになりました。理由は複数ありますが、

外国人が使う言語が理解不能なのと価値観が異なること      が大きな要因としてありました。

しかし、留学中多くの外国人と密にかかわる機会を得て共通言語で会話をする中で、彼らのことを理解できるようになりました。

結果、留学以前に抱いていた不安要素が消え、より多くの情報から彼らについて考えることができました。

結論を言うと
「これだから○○人は~~なんだ」という考えは極力控えるようになり、
このようなレッテルを張る行為は、自分の視野を狭くする危険な行いであると考えるようになりました。

「食わず嫌い」                        ~ゴーヤは苦いって聞くから食べられない~
「これだから最近の若者は」                  ~これだから最近の若者は礼儀がなっていない~

という言葉をしばしば耳にしますが、

これらの言葉は偏見や先入観・差別意識から生まれた言葉であり、 物事全体を客観的に捉えられる情報ではなく、根拠の薄い情報をもとにしているケースが多いのではないでしょうか。
 
固定観念が引き起こす深刻な問題(現代マスメディア・SNS・youtubeなど)
 
日韓関係で例を挙げますと、
インターネットで有名な著名人や有識者の方々が

韓国に対する批判コメントや擁護コメントを行っていますが、   ①感情的で個人的な意見である内容               ②客観的データをもとに話している内容             

に2分されるということを理解しておくべきなのでしょう。
 

しかし、SNSをはじめとしてマスメディアやyoutubeなどを情報源にする人々の中には、感情的で個人的な意見と客観的な情報を混合して物事を判断している人々が多く見受けられます。 


特にSNS に関しては、誰でも簡単に情報を発信できるという性質から、SNS上に流れる情報を十分に吟味することなく断片的な情報をもって解釈することの危険性も十分にあります。
SNSの拡散速度も相まってますます誤認する危険性が高まります。

そこで最も気を付けるべきことは、

信用する情報源を取捨選択すること

であると考えます。


主観的(韓国の一部が嫌いだから韓国のすべてが嫌いになった人)な意見を信用するのではなく、
客観的に物事を判断できる人(物事の背景を筋道を立てて理解しており、論理的で客観的な情報をもとに原因と結果を結び付けられる人)の意見を参考にすることで、根拠のない固定観念やレッテル貼りをやめることができると考えます。


結論
・「イメージが形成される過程」は2つあり、固定概念やレッテルというものは過程1(物事全体を正確に判断するには未熟な情報)をもとに作られる。

・過程2(物事全体を正確に判断するには十分な情報)で得られる情報をもって初めて物事の全体像をとらえ、客観的で信用度の高い情報を得られる。

外国人と付き合っていくうえでは様々な障害(価値観の違いや文化の違いを許容するなど)を乗り越える必要がありますが、外国人に対する固定概念がなぜ形成されるのか、そのメカニズムについて考察することもこれからのグローバル社会を乗り越える一つの力になると考えます。
 固定概念やレッテル貼りは我々の日常生活に密接に関係していると言えるのではないでしょうか。 私自身未だに、日常レベルの些細な物事に対して既成概念を持っており、未だに抜け出すことができていません。このような状態から脱したときに、新たな視野や自己を発見できるのではないか、と思っています ^^)

今日はここまでです。
 長文で内容がごちゃごちゃしましたが、最後まで見ていただきありがとうございました!

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