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vol.02「歌うことが好きだった少女の夢」 - 温-sara-さん

ただ歌うことが好きだった

 今回ご紹介する人物は、宗像在住のシンガーソングライター「温-sara-」さん。温と書いて「さら」と読む。温という名前は本名である。名前の由来は、温さんが生まれる以前、両親が辞書を見ていたら「温習(おさらい)」という言葉を見つけたという。温習(おさらい)とは、主に芸事で使われている言葉である。芸事に秀でた温もりある子に育ってほしいという両親の想いが込められている。                  

 幼い頃、歌を歌うことが大好きだった温さん。ピアノ教室に通う姉によく付いて行ったという。温さんはそこで流れる曲を、覚えたり歌ったりするのがすごく早く、その頃から才能の片鱗を見せていた。    

 温さんが本格的に音楽に触れたのは、3歳の時、ピアノを習い始めた頃からだという。 それから10年間続けたピアノだったが、転勤と中学受験が理由でやめてしまった。                  

 「中学生の時はバレーボールをやっていて、学校で友達と遊んだり、勉強したりしていました。歌を歌うのは好きで、よくお母さんの車の中やお風呂で歌っていましたね。」この頃、自分が将来歌手を目指すことになるとは思っていなかったという。「音楽は好きだったので、中学2年生の時に、ギターを買ってもらいました。全然弾けなくてやめちゃったけど。」

歌手になる 

 父親の仕事の転勤が理由で九州を転々としていた温さん。中高一貫の学校に通っていたが、中学校三年生の時に、宗像への転勤が決まった。

 「当時は、すごくそれが悲しくて、友達や大好きな人と離れ離れになるのが辛かったです。」

 そんな時、

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