女の子

 大学の人と一緒にいる時、異性に対するスタンスで驚くことが多い。「女の子と話したい」というだけの根源の願望しかないのに、そのきっかけを常に探っている感じが今更ながら新鮮だった。他人に対して推し並べてこの感覚が当てはまるわけではないのですが、話さなくていいのなら僕は話したくないです。回避できるものなら是非とも回避したい。

 「〇〇さんて子がいるんだけどさ、めちゃくちゃ気になるんだよねぇ。3つ授業被ってるからもっと話しかけたいんだけどさぁ、ーー……」

 そんなに話しかけたいものなのか。そんなに相手のことを知りたくなるものなのか。その対象となる人間の情報をそんなに周りに言いたくなるのだろうか。その情報が嘘かもしれないとは微塵も考えないのか。他の人に言ってもいい内容なのか。相手の人の「何を誰にどこまで開示するか」という匙加減を考えたりはしないのだろうか。

 あくまで意味のない雑談の内の1つなのか単なる自慢なのか判断はつかないけれど、こちらは何を受け取り、何を提供すればいいのだろうか。

 「コミュ力がある」とは別軸で、「聞いてみたいことがある」も自信とかに繋がるのだろうか。

 コミュ力も他人への興味も、現状自分に備わってないのがとりあえず腹が立つ。これらが備わってても現状に帰着している自信はあるけど、もう少し世渡り上手だったりしないかなとか考えてしまう。


#316  女の子

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