海外名作絵本と読み聞かせ方法についてNYからご案内
Not a Box by Antoinette Portis
うさぎさんコース(0才)の7月にお届けする絵本は「Not a Box」by Antoinette Portisです。
著者のAntoinetteは非常にイラストレーションに恵まれた才能を持つ方で、かつてはディズニーで消費者向け製品のディレクター。そんな、彼女が発行した絵本がベストセラーとなった「Not a Box」です。賞も数えきれないほどあります。
• New York Times Best Seller
• Publishers Weekly Bestseller
• ALA Theodor Geisel Honor Book
• A New York Times Best Illustrated Book of 2007
• Booklist Notable children’s Books
• An ALA Notable Children’s Book
• New York Public Library’s 100 Titles for Reading & Sharing 2007
• Society of Illustrators Original Art show 2007
• Nick Jr. Family Magazine Most Imaginative Picture Book 2006
• Book Sense Children’s Pick 2006-2007
• Marion Vannett Ridgway Award winner for first-time author/illustrator 2007
• Southern California Independent Booksellers Picture Book Award Finalist
• Borders Original Voices Award Finalist 2007
• British Fantasy Award 2007
• New Yorker Magazine, The Year in Picture Books 2006
• Norfolk Libraries Children’s Book Award, UK, short list
• Book Binders Guild of New York Merit Award 2007
• Mexican Ministry of Education book selection
• Parent & Child Magazine’s “100 Greatest Books for Kids”
• Donna Norvell Award, Oklahoma Library Association
• Debbie Zimmerman Niagra Literary Award, Favorite Children’s Book
ネイティブの読み聞かせ方は、このYou Tubeをご覧ください。同じフレーズが何度も繰り返されており、難しい単語もでてきませんので、ママもパパも安心です。
こちらの絵本のポイントを解説します。
(1)子どもの共感、大人の気付き。
大人は、忙しいので何やかんや子どもの行動を、なにやってるの?忙しいんだから、どいてよ。などと制御してしまうことがあります。そうですね、大人は子どもの行動がたまに無意味に見える時があります。
私もありました、特に2歳までの子育ては子どもとコミュニケーションが取れない!何がしたいの?これがいいの?だめなの?これ何の意味があるのかしら?ママ、仕事もあるしご飯の支度もしなきゃいけないし、こんなにぐちゃぐちゃで、はやく片付けなくちゃ。赤ちゃんは、自分の世界で遊んでいるだけなのに、大人はいっつも行動に目的やゴールをつけたがる。この本が教えてくれる「大人の気付き」がこの絵本がすばらしいところです。大人こそ、待って! です。なんで赤ちゃんの行動を止めるのか。彼らは絶好調にイマジネーションの世界で遊んでいるだけなのに。
(2)子どもが主役
この絵本はあらすじがありません。ハコがハコでないだけです。でも、著者が消費者のことをよく考えているので、内容がなくても子どもが主役で子ども目線の話が続きます。あたかも、主役のおませなうさぎが上から「大人たちはわかって無いねー、」と子どもを代弁しているようです。そのすごい皮肉な感じが私は好きですし、子供っぽくハコがハコでない理由をいろいろ教えてくれるのも可愛いですね。
(3)読み聞かせのコツ
何回か、読んであげて子どもが1−2才超えたら子ども(うさぎ)のパートを一緒に読むか、読ませてあげましょう。No、Noだけでも大丈夫です。赤ちゃんは6ヶ月くらいまで、ほぼクリアに目が見えていません。2才でやっと視力0.5の世界です。この絵本は、くっきり線で描かれており赤ちゃんの脳の発達に良い原色の赤がたくさん使われています。絵を赤ちゃんの顔に近づけて見せてあげましょう。
Let’s read aloud every day!
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