見出し画像

人生の舞台裏

年末にかけて、身近な人の「舞台裏」を知ることが重なった。

特別な悩みが無さそうな人、淡々と仕事をこなす人、誰にでも人当たりが良く好かれやすい人、いつも前向きでネガティブな言葉を発しない人

周りをとりまくそんな人たちにも、必ず「葛藤」というものがあるのだという事を、恥ずかしながら30歳手前にして、やっと実感・理解することができたように思う。

「自分ばかりつらい想いをしている」「自分は誰よりも苦しんでいる」

常に他人と自分の軸を無理やりにでも並べて、「私のほうが」とランク付けをする。
そんな生き方をやめたいな、と思っていた矢先。

入社してまだ1年も経たない職場の人と2人きりになった時に、辛かった日々について話してくれたのだ。入社して間もないのに、重要な仕事を任されてしまい、不安で押しつぶされそうになり夢にまで見たことや、上司にどうしても伝えたい想いがあって、面と向かって言う自信がないから勇気を出して長文メールを送ったこと。

一通り話し終わると、その人は
「誰にも話してないの。聞いてくれてありがとう」と笑顔で言ってくれた。

よほど誰かに聞いてほしかったのだろう。

「しんどい時に気づけなくてごめんなさい」
と言った。
どうして、こういう時に私は月並みな言葉しか浮かんでこないのだろう。

他にも、いつもにこやかで「いつでもハッピー!」みたいな知り合いの人も、フリーランスで仕事をしていて「周りからはそう思われてないけど、自信がないから常に努力をしてる」とさりげなく打ち明けてくれたりした。

同時に、彼女たちが教えてくれたのは

「課題にぶつかった時、課題から目をそらすのではなく、どうしたら課題を解決に導けるか?を考える」ことの重要性だった。

これまでの人生を振り返ると、私は課題にぶつかる・課題を見つけるたびに、いかにその課題から逃れるか?にしか視点が向いてなかったように思う。例えば、仕事で嫌なことがあったら、すぐ「もう辞めたい」「つらい」「でも我慢してがんばらなきゃ」「でもやっぱりつらい」と堂々巡りをするのがお決まり。

でも、そろそろいい加減、気づいている。どの場所で暮らしても、どこで働いても、例え仕事をせず家に籠っていても、かならず課題は生まれる。生きて呼吸を続ける限りは、避けられないことだ。

でもそれはもしかすると、何度か課題を突破するごとに、慣れてくるのかもしれない。

2021年は「人」な1年だった。

人に悩まされ、その度に人に甘え、支えられ、愛をもらい、愛を返し(全部は返せていない)、人に恵まれた。救われた。

星占いで「愛について」と書いてあると、どうしても恋愛事のように思ってしまうのだが、あらゆる人間関係の「愛」についてなんだと実感することが多かった。

限界突破はしないけど、課題の突破をできる人間に。
来年は、そんな自分になれるよう、ちょこっとずつ向き合っていこうと思います。

よいお年を。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?