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ご報告:オンライン講座 山本麻希先生の「野生動物被害管理最前線」

4月7日は、長岡技術科学大学の山本麻希先生のオンライン講演会「野生動物管理最前線」でした。
ニホンジカ、アライグマ、ツキノワグマの今の状況について語って頂きましたが、どれも驚くような内容ばかり。思った以上に深刻なフェーズまで来ていることが分かりました。

深刻な被害

今ニホンジカ、イノシシ、アライグマなどの鳥獣は、人間の行動が原因で爆発的な増え方をしています。

ニホンジカ、イノシシ(特にニホンジカ)は、日本の森林の植生に、アライグマは両生類や爬虫類に壊滅的な打撃を与えています。

アライグマは夜行性のため、被害が大きくなるまで気づかないケースもあるといいます。

今や指数関数的に増えるまでいたってしまったこれらの動物とどう向き合うか・・・・

現場を熟知された言葉が心に響く

ご自身も狩猟をされ、大学と共同で会社まで設立されている山本先生のお言葉は、とても具体的で分かりやすかったです。

さらに山本先生のお言葉「動物たちは悪くない。自分は動物が好きだから、1頭でも奪う命を増やしたくないから、今やるしかないと思ってます。」という言葉。心に響きました。

在来種の管理の考え方:増えすぎて被害がでれば抑える
アライグマなど特定外来生物の管理の考え方:できるだけ早い段階でゼロににしてしまう必要がある

全員が向きなわなければ解決できない問題

今回参加された方の多くの方々が里山の環境の維持管理に携わっています。

山本先生のお話を聴いて、参加者の方の感想には「アライグマの状況を確認したい。」「自治体に今後の方針について確認してみて、もし必要であれば提案もしたい。」という言葉も多かったです。

鳥獣被害の問題は、すべて人間が生態系のバランスを乱してしまったのが原因。それに対して、私たち全員が向き合わなくてはならない時期にきているということがよく分かりました。

リトカル代表 中田


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