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【2024.4.24はなもく散歩研究会ご報告】高1「生物基礎」第4章「生物の多様性と生態系」について考える会


4月24日は高等学校で高一生が全員履修する「生物基礎」という科目の第四章「生物の多様性と生態系」(なんと13時間!)をテーマにはなもく散歩研究会員でディスカッション。

前半は東葛高校で実際生物の先生をされている飯島先生から2年間教えてみての感想や課題を伺いました。

その結果、生徒さんたちは結構楽しく授業を聞いているが、この章の最後の問題提起「自然環境が極めて危機的な状況にきている今、何をするか一人ずつ考えてほしい」というメッセージが届いていない気がする、という問題提起をいただきました。

その後は、13時間もあるこの時間をどう使えば、子供達に現在の自然環境のことを伝え、自分ごとと捉え、未来のアクションに繋げたいと思えるのか、ということを話し合いました。

世代もさまざま。
大学生にも入ってもらい、「生徒は成績のためとしか授業をとらえていない」という現状も聞き、それでも少しでも生徒の心に届くにはどうしたら良いのか話合いました。

最終的には
・この章でメインとなる樹木にほとんどの子が興味をもてないことに対して、植物の偉大さ、重要さを知らせるショック療法を最初にする。(世界の生物の99.9%は植物。動物は0.1パーセント以下!)
・はなもく散歩をつかって木に興味をもってもらう。
・五感をフィールドワーク、体験が一番。アクティブラーニングの一環として行える。
・木とキノコの深いつながりを伝えてそこから生き物同士のつながりを伝える
・教科書の情報が非常にまとまっていて良いのでそこをしっかりと伝える
・校庭の木や生き物の経年変化をとらえ、身近なところで確実に自然環境がかわっていることを体験する
・腐葉土作りをして、短時間でも「分解」がおきていることを体験する
・生態系サービスを生徒それぞれお金に換算してみる課題を出し、自分ごととしてとらえるきっかけとする。

などなど、参加者それぞれの立場や経験から活発な意見が出ました。

同時に幼少時からの自然体験の重要性や親の自然観が子供たちに大きく影響するという話も・・

終了後、東葛高校の飯島先生からは、今回の意見を今年度も授業に活かしていきたいというお言葉をいただきました。

東葛高校には、はなもく散歩も導入されています!!

ぜひ今年度もリトカルメンバーで飯島先生の授業に実際お伺いして、飯島先生がより良い授業のあり方と探究されるサポートをしていきたいと思います。

楽しみです!!
(リトカル理事長 中田)

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