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9月5日チョウの環境調査 トランセクト調査体験会


9月5日は、松戸21世紀の森と広場でNPO日本蝶類保全協会の中村康弘氏をお招きして、

蝶の分布を調べて環境の変化を知るトランセクト調査の体験会を実施しました。

18名、千葉県、埼玉県の里山維持に関わられる方々にご参加いただきました。

前半は室内で

 なぜ今チョウの分布が環境指標になるのか?

 こんなに広域(ヨーロッパ3000ヶ所!)で行われているのか?

 どんな手法なのか?

ということをお話し頂きました。

チョウの世代のサイクルは短く(多くの場合2ヶ月)、しかも移動距離は1kmなのだそうです。

そのために、チョウの分布状況は、環境の変化をすぐに短期間で反映するのだそうです。

調査対象をチョウに絞ることにより正確性が増します、

簡単でありながら、ルールに則り高頻度多場所でやることにより、科学的な研究の論拠になります。

そのために発祥の地であるヨーロッパでは数十年にわたるデータが生物多様性の急激な状況変化を捉えたということです。

日本では、多くの環境調査が行われて来ましたが、頻度や精度の点で科学的論拠となり得ないというの現状です。

そんなお話を興味深く伺った後は、実際に外でトランセクト調査を体験!

いや、これが意外にも面白い

チョウの見分け方をのせた小冊子が素晴らしくて!見入ってしまう。

そしてチョウの生き方を熟知している中村康弘さんから、チョウの大きさやら羽の模様のみならず、飛び方、飛ぶ高さ、似たチョウとの違いについて、教えて頂くと、グッとチョウが身近になるのです!慣れてくると10m先でも似たチョウであっても見分けがつくとのだそうです。

チョウを見つけて記録するのは、ちょっとポケゴーやってるみたいで面白いという参加者もいました。

こんなに面白くて環境の調査が出来て、生物多様性、地球環境変化の把握に繋がり、変化の原因や守る方法を探す手がかりを見つけることになんて、、すごい!

という事で、参加された多くの方が各自の場所で調査をされることになりました。

じつは私も!

月3回、自宅周辺で散歩がてらトランセクト調査をやることに決めました。

今からワクワク!

ぜひご興味のある方は、日本チョウ類保全協会(または当会でも大丈夫です)にご連絡下さい。



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