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★002 墨子「修身」

(ウルトラ現代語訳)

戦争には戦術があるにしても、勇気がないと意味はない
喪に服するのに作法があるにせよ、哀悼の気持ちがないと意味はない
士人に学があるとはいえ、実行しないと意味ない
根本がないのに、些末なことを頑張っても意味はない

身近な人に気を配らないのに、遠くに人を求めてはいけない
ひとつのことが終わってないのに、他に手を出してはいけない
君子は近臣が行っている悪いことを自らのこととして振り返る
自らを戒めれば、間違ったことに手を染めることもない

贅沢せず、正義を行い、いつくしみ、哀悼する
これらは自らを戒めるから手に入り、聖人となる

しっかり目標を持て
悪い言葉を使うな
他人と分かち合え
実行しないと意味はない
こつこつやれば人は分かってくれる
急に分かってもらおうとしても無理

ものを知って、良い言葉を使い、実行し、こつこつやる
民のことを常に考え、名誉など考えず、自らを戒めた人は
いまだかつていない

(コメント)

えっ?!

いないのかよ!

第2篇「修身」の修身とは、今も日本語にある意味と同じ
どのようなことに注意して自己研鑽すべきかみたいなこと

そういえばどこかで読んだ気がするが
さすがに...説教くさすぎて読むのが辛かった
墨子があまり面白くないというのは本当なのか

しかし、さんざん道徳を語られてあげく
最後にそんな理想的な人はいないって、むしろコメディ
堯舜はどこにいった

ここできっと、喪に服する作法を否定しているのが
きっと儒家への反抗とか言われるんだろうけど
きっとそうなんだろうけど
それよりももっと墨子の面白みを引き出したい

ある意味、今回は最後のオチで、最高に面白かったのかもね
墨子の有名な部分はもっと後らしいので、乞うご期待

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