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『10年間鳴かず飛ばずの保険営業マン』が六本木で会社を立ち上げた話

みなさんこんにちは。
リテラスFPパートナーズ代表の角(すみ)と申します。
泣く子も黙る離職率といわれる保険営業の世界に23歳でとび込み、今年で12年目。
昨年六本木で保険代理店を開業しました。
ようやく少し落ち着いてきたため、独立の経緯や会社の目指す方向をnoteにまとめておこうと思います。
これから保険業界を目指す方の参考にもなれば幸いです。

~ざっくりとした経歴~
23歳:社会人2年目、完全歩合制の保険営業マンになる
24歳:アルバイトで食いつなぐ超貧困時代
27歳:海外表彰入賞(ピーク)
28~32歳:モヤモヤの日々
33歳:独立

🕺🏻とりあえず自己紹介】

島根県は出雲市の出身。高校時代はラグビーにあけ暮れ、教師を目指し東京学芸大学に進学。
ラグビー受験にもかかわらずアメフト部に入部し、卒業後は親との約束を反故にし民間企業へ。人生何があるかわかりません。

人材サービスのインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社したものの、すぐにリーマンショックが起き、当時親会社だったUSENに出向させられます。
場末のスナックへ飛び込み営業をかける毎日。
地元に帰り公務員をめざす道もありましたが、大学アメフト部の先輩にさそわれて保険営業マンへの転職を決意します。

23歳。東京海上日動あんしん生命にて、当時史上最年少のフルコミッション営業マン(※)として再スタートを切りました。
※保険会社の正社員でありながら、給料は完全歩合制。有名どころではプルデンシャル生命やソニー生命がある

💡保険営業マン波乱万丈時代】

営業に携わっている方の多くが、『保険営業マンへのお誘い』を受けた経験があるのではないでしょうか。
「年収●千万円(●億円のことも!)」「時間を自由につかえる」「愛と感謝に溢れた仕事」etc..
魅力的なワードが溢れます。
たしかにそういった部分もありますが、リアルなところでは
2年間で70%~80%が退職するスーパーハードな仕事です。
私も例に漏れず、入社して半年後には手取り5万円くらいまで給料が落ちました。

そこから深夜アルバイトと、徹底した節約生活でなんとか復活を遂げますが、人生やり直せるならおそらく違う道を歩みます。
それでも、営業の基礎を学ぶと同時に、困ったときに助けてくれる友人や仲間の存在に気づくことができた貴重な時間でした。
その時の経験はまた別途ご紹介できればと思います。

保険会社で過ごした10年間、大成とまではいかなかったものの、
『鳴く子も黙る離職率の中でなんとか定着できた』
という点に関しては少しばかりの誇りを持っています。

🙅🏻‍♀️消えないモヤモヤ感】

スタート時は手取り5万円まで落ちた私も、27歳の時には社内の表彰制度に入賞して家族を海外に連れていくことができました。
しかしながら、そのあたりから仕事に対するモヤモヤと戦う日々が始まります。

保険営業マンの世界は、とにもかくにも数字が全て。表彰制度、社内の肩書、すべて定量的な評価です。
みなさんは、保険の担当者を選ぶときに、何を基準にしますか?
私だったら、営業成績うんぬんよりも、親身に相談に乗ってくれる営業マンに長く担当してほしいです。
しかしながら、残念ながら数字だけが評価され、まじめにコツコツやっている営業マンが業界を去っていく悲しい現実がそこにはありました。

また、一社の商品しか扱えないことで、どこかお客様へのうしろめたさを感じるようになっていきました。
2020年7月現在、日本で営業している生命保険会社は41社あります。
すべてを比較することは不可能だし、そんなことをする必要もありません。
しかし、保険会社は各社戦略をもって商品開発をしているため、ひとつの保険会社だけでトータルコーディネートは困難です。

保険会社に所属する営業マンは商品勝負しないことを美学とする文化があります。でも、より良い商品ラインナップを目指すことも、保険の担当者として必要な姿勢ではないでしょうか?

拭いきれないモヤモヤ感をかかえながらも、
・歩合制とはいえ大手保険会社の社員であるという謎の安心感(プライド?)
・今まで積み上げたご契約を失う恐怖感(大抵の場合、独立時は契約を保険会社に置いていかなければいけない)
から、約5年間にわたり惰性の日々を過ごすことになります。

💁🏻‍♀️転機】

そんな私に転機が訪れます。
残念ながらポジティブなきっかけではありませんでした。
今年3歳になる次男は、先天性の難病で、未だに歩くことができません。
愛する次男の誕生は、同時に我が家が、それまでの日常を失うきっかけともなりました。
(今は現実を受け入れ、制限がある中でも楽しく生活できています!)

この一件から、普段の何気ない日常がどれだけかけがえのないものかを実感すると同時に、もっと人生に対し真摯に、一生懸命取り組まなければいけないと考えるようになりました。
モヤモヤを抱えて惰性で働くのではなく、正しいと信じることができる道を歩む決意をしました。
10年間過ごした東京海上日動あんしん生命を後にし、第二の人生のスタートを切ることになります。

☝️目指す会社の姿①】お客様に『お金周りのワンストップサービス』を提供する

モヤモヤからの脱却を決めた私は、自分が正しいと思えることを整理し、
仕事の納得感=収入
となる仕組みを確立する必要がありました。

まずお客様に対しては、保険に限らず『お金周りのワンストップサービス』を提供することを目指しています。
現在は保険商品が中心ですが(少しずつご案内できる保険会社を増やしています)、今後は投資信託や不動産も取り扱う予定です。
(※2020年9月に宅建免許を取得し、住宅探しのお手伝いも精力的に行っております)
お客様のご希望に応じて、適切な商品・サービスを提供することを目指しています。

✌️目指す会社の姿②】誰もやめない会社

保険会社勤務時代からの違和感でしたが、この仕事は、
『成功する人だけが続ければいい』仕事ではないと思っています。
保険には契約したときの思いや、家庭の事情があり、担当者がいなくなると間違いなくお客様は困ります。
トップセールスではなくとも、真面目にコツコツ仕事ができる保険の担当者を増やす必要があります。
営業マンの個人戦ではなく、組織でお客様を守る組織をつくることを目指しています。

🤙社名の由来】と結び

当社の社名は普段はわかりやすいように『株式会社リテラスFPパートナーズ』としていますが、登記簿上は『株式会社Literace FP Partners』となります。
Literacyを持って明日を照らすパートナーでありたいという願いを込めています。
保険代理店ですが、ノルマも表彰制度もありません。無理な拡大もしません。想いに賛同してくれる仲間たちと、お客様の満足度を最優先しながら、少しずつ会社を大きくしていきたいと考えています。

まだまだかけ出し途中ですが、メンバーがいきいきと働くことができ、リテラスに関わってくださるすべての方の明日が明るくなるよう日々精進してまいります。

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