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放浪漫

さて、今年発売予定の放浪漫ヴェスパーダ645Lの話。

長文なので覚悟してください笑

プロトですが大体こんな感じ。

スペック
6ft4in
5本継ぎ
Lパワー
モデレートファスト

PE0.2~0.4
ルアー1~8g


ロッドの重さはわからない笑
完成したら一応計ろうか?程度。
ちなみに軽くは無いです。
そこそこ重いリグ、ルアーを扱う事を考えると軽すぎるロッドって使いにくいなと。

パワーはLクラス。
色々な場面に対応させようとすると、実は上のウェイトを使えない方がストレスが多い。
腰砕けで投げれない、ボトムのスタックを外せない等。
下限は人間の技術でなんとか出来ても、ブランクスパワーを超えて重いのを使おうとすると技術ではどうにもならないし。

そこそこソフトなティップ、ゆるやかに曲がり込むファストアクション。
パワーは強め。

継ぎはどうしてもネガティブなイメージを持たれがちですが、継ぎ目は節。
節を生かせばパワーを出せます。
竹に節がなかったらぺにゃぺにゃになってしまうと言えば少し伝わるかも?
ワンピースじゃ絶対に出せない、曲がるけど強く、スムーズな支点移動。
これをモデレートファストって表現しています。
継ぎ竿だから出来る、継ぎ竿にしか出来ない調子です。(ベンディングとは別)
投げ心地、操作感、釣り味も気持ちいい。


使って貰うとびっくりすると思うのは感度。
下限のルアーを使う場合にはやっぱり感度は必要。
糸に魚が触れた、ボトムの状況はどうなっているのか、少しでもヒントが欲しいですよね。

フリーリグやっちゃったり。

ミノーイングでメッキ。

ワインドでバス釣ってみたり。

ストライパーのダッシュも大丈夫。

ハゼゲームにも。

もちろん、アジメバカサも。

メバルプラッギング、ワーミングにも全くストレスないです。

初場所だといきなりスローな展開で釣りする事ってあまりないんですよ。
魚の居場所探さなきゃいけないので早い展開の釣りが多い。
ミノー、メタルジグ、ブレード系、ワインド。
居場所を見つけてから食わせのスローな展開へ。
でもさ、結局そこまでスローダウンする事の方が少ない。

とにかくランガンしてポイント探してってなる。
時間に限りがあるからね。

リアグリップはヘラ竿にも使われている綿糸巻きを採用。
見た目は大事です。
継ぎ竿って物として魅力的である事も大切な要素です。
この竿、大切にしたいなーと思ってもらえたらいいな。
インクスのアイデンティティカラーのグリーンがバッチリ馴染みます。

リールシートもオリジナル。
フラットでシームレスなデザイン。

細かい話をすると、グリップの組み方だけでもかなりフィーリングが変わるのですごく重要なパーツです。

配色も大事ですね。
実はスレッドもよく見ると青が入っていて、透けてたり、、、

海はもちろん、淡水で、川や湖でバス釣りしたり天候が悪くてエリアトラウトしに行くかもしれない。
どんな場面でも溶け込むような雰囲気に出来たかな。
なんならちょい投げに使ったってかっこいいと思う。
レーシーなデザインも好きなんですが、色々な場所でってなると意外と難しいんですよ。
農道にフェラーリみたいな感じの違和感。

ネームの裏にはレーザー彫、墨入れを施した江戸前小継一尺五寸の文字。

ガイドはトルザイトを採用。
相性良かったので。

やり切った。
本当に。

ってまだ発売してないや笑
最終調整中です。
もう少しお待ちください。

今回、加来さんのひょんな一言からスタートしたヴェスパーダ。
僕自身、メディアで加来さんを見てライトゲームの楽しさにのめり込み、育ってきました。

そんな僕も気がつけばインクススタッフになって、ロッドを任せてもらえたのが今。
きっと色々言いたい事もあったと思いますが黙って見守ってくれた事に感謝しています。
ちなみに名前は加来さんがバチっと決めてくれました。

こうやってライトゲームの文化が受け継がれて行くのかな。
継ぎ竿だけに。

お後がよろしいようで。

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