自分史

0歳

兵庫県に生まれる。最後まで悩まれていた名前の候補は「菊正宗」。

3歳

叔母の友達(当時20代くらい)に可愛がってもらう。毎回一番顔が可愛い人を選んで抱きついていたらしい。

6歳

友達の間で「お!と!こ!」と叫びながら、できるだけ高い場所から飛び降りる「男」という遊びが流行る。

7歳

学校行事の潮干狩りで、母親がカバンの中に服が濡れた時用の替えのパンツを入れてくれが、最後までパンツを使うタイミングがなかったせいで泣いてしまう。

8歳

友達と古本屋で「お兄ちゃんなんで俺らに買わせるんや。自分で買えや。」と見え見えの嘘をつきながら『ふたりエッチ』を買う。家に帰って開封したところ、カバーだけ『ふたりエッチ』で中身が『アイシールド21』の2巻だったことをきっかけに、『アイシールド21』にハマる。

10歳

潤一が慎也の筆箱にカレーを詰めて、みんなで慎也が開けた時の反応を予想した。授業が始まって筆箱を開けた慎也は「カレーやん」という名言を残し、全員予想を外す。

12歳

通っている水泳教室で、同級生はみんな「イルカさんコース」でタイムを競っていたが、自分は顔を水につける練習から始まる「ラッコさんコース」に入る。卒業試験で4~5歳のライバル達に見守られながら犬掻きで25m泳ぎ切り、顔を上げた瞬間4~5歳のライバル達に拍手され、自分は周りに恵まれているなと思った。

14歳

ブラジル人の友達がポルトガル語の本を読んでいて、「すげーなお前」「ほんまにブラジル人やったんやな」と言われていたが、本が逆さまだったことが発覚する。

15歳

塾で塾長のモノマネをしていたらさっきまで笑っていたみんなが急に黙ったので、振り向いたら塾長がいた。

16歳

バレンタインの日にサッカー部のマネージャーが部員全員にチョコを配ってくれた。部活終わりにコバが「俺のチョコがない」とブチギレて、先輩を含む全員のカバンの中身を調べ始める。見兼ねた中ちゃんが「俺のチョコあげるから落ち着け」と言ったところ、コバは「俺チョコ食えへん」と言った。

17歳

修学旅行で飛行機の集合時間にフジが行方不明になり、みんなで捜索する。「どうやらフジは財布をなくして、空港中を探し回っているらしい」という情報が入るが、学年全員に迷惑をかけて自己中すぎるという声が上がり始める。その後、時間ギリギリに走ってきたフジが手に持っていた財布はビッグマックと勘違いするくらいパンパンにお金やカードが入っていて、「あのパンパンさなら仕方ない」という結論に至る。

19歳

神戸で浪人生活。予備校の陽キャ女子が消しゴムを飛ばし合う遊びをしていて、俺のリュックの中に消しゴムが入る。勉強のしすぎで女子との話し方を忘れていた俺は「もしかして、消しゴム入ったかな?」と細い声を絞り出し、無視される。これがこの年唯一の女子との会話になった。

23歳

コンビニバイトで中山という40代のバイトのモノマネを極める。俺、ちゃず、中山の3人でシフトが重なった日があり、品出しをしているちゃずの後ろで「らっしゃっせー」という中山のような声が鳴り響いて、ちゃずが「今のはマジで中山やった笑」と振り返ったところ、本物の中山がいた。

28歳

コンビニにいるサラリーマンが、買った缶コーヒーをカバンにしまった後に財布を振りながら退店していく姿を見て世の中に絶望する。

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