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メタバースは無限大のフリースペース。リニューアルした「GAIA TOWN」に遊びに行ってみた

「多くの人と集まってわいわい話したい」

たったこれだけの願いも叶わない、新型コロナウイルスが蔓延した世の中。
先がまったく見通せず、以前のような生活には戻れないのではないかという不安もある。
私はサッカーJ2ヴァンフォーレ甲府を応援しているが、大人数のサポーター仲間と会食する機会はなくなり、年末の飲み会も行われなくなった。

そこで私はメタバースの一つである「GAIA TOWN」で「甲府サポオンライン集会」を毎試合後に開催している。
メタバースとは、一言で言えば「インターネット上の仮想世界」。アバターと呼ばれる自分の分身を操作し、アバター同士で集まってミーティングをしたり、遊んだりすることができるWebサービスのことだ。MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)を想像するとわかりやすいかもしれない。
「甲府サポオンライン集会」では、甲府サポーターのアバター達がGAIA TOWNの集合場所に集まり、ボイスチャットやテキストチャットでヴァンフォーレ甲府について語っている。
参加者はまちまちだが、アウェイ山形戦後には私以外に4名の甲府サポーターが集まってくれた。
GAIA TOWNを日本で運営する会社「ガイアリンク」の副社長で、ヴァンフォーレ甲府のプロデュースもしている千野将さんからも「毎試合やってください」とお墨付きをいただいている。

GAIA TOWNは仕事で利用する方が大半だが、千野さんいわく「何にでも使ってください」とのことで、人が集まり語らう場所として自由に使っていいそうだ。
人と直接会うことがはばかられる世の中において、家にいても多くの人とふれ合えるフリースペースがあり、しかも無料で使えるということは非常にありがたい。

そしてこのたび、GAIA TOWNが大幅にリニューアルされた。
誰でも自由に利用できる「キャンパス」というエリアは、従来の3倍の広さになり、さらに利用しやすくなった。

そこでこの記事では、リニューアルしたGAIA TOWNを「人が集まるフリースペース」として利用する、という目線で紹介する。

数え切れないほどのプライベートルーム

まず、新しいGAIA TOWNに入って目についたのが、プライベートルームの多さだ。
プライベートルームとは、ボイスチャットやテキストチャットが外に漏れ出ないよう限定されたエリアのこと。そのエリアに入ると、音声やテキストはそのエリア内だけに聞こえ(見え)、エリア外のユーザーに知られることはない。
内々で話をしたい時や、他のユーザーを気にせず会話をしたい時に活用できる。

プライベートルームはリニューアル前のGAIA TOWNにも数多くあったが、リニューアル後はその数が桁違い。

青く囲われたテラス席がそれぞれプライベートルームになっている。
少人数で語り合いたい時に最適。
潮騒を聞きながら二人で語り合うこともできる。

プライベートルームの数を数えようとしたが、多すぎて断念した。
これほどまでに多いと、他の利用者に気兼ねなく使える。
どこを使ってもいいし、何時間いてもいい。この感覚が、会話にゆとりを持たせる。

またプライベートルームは、テラス席、街角のソファ、海辺のペアチェアなど、人数や気分、シチュエーションによって使い分けることができる。
いくらオンライン空間といえど、何もない無機質な空間で話すより、こうして臨場感のある場所で話をした方が会話も弾むことだろう。

「誰かと話すだけなら電話やグループ通話、チャットならLINEで十分」
そう思うかもしれないが、アバターを通してのコミュニケーションは不思議なことに、今までのツールとは感覚が違う。
ぜひ未知の感覚をGAIA TOWNで味わってほしい。

巨大なプライベートルームも

プライベートルームは小規模のものだけにとどまらない。
街には野外ステージがあり、一帯がプライベートルームになっている。

芝生の中に青く見えるライン内のすべてがプライベートルーム。

画像内の黒いモニターには、パソコンの画面などが映し出せるようになっている。
大人数を集めた講演などで使えそうだし(もちろん各所に許可が必要ではあるが)パブリックビューイングをしても面白そう。
ちなみにサッカーJ2栃木SCには「VR TOCHIGI SC WORLD」というスマートフォン向けアプリがあり、Twitterには「#VR栃木SC」のハッシュタグでイベントの模様がアップされている。
GAIA TOWNを使えば、他のクラブもこういったイベントをバーチャル空間で開けるのだ。

あえて周りに見せる「非プライベートルーム」

「GAIA TOWN」のフリースペースとしての魅力は、プライベートルームだけではない。
プライベートルームではない空間もたくさんある。

焚き火を囲みながら語らえて、ちょっとしたプレゼンもできるキャンプ場。
サッカー場の隣にはバスケコートもある。ボールを蹴ったり投げたりできる。

これらのスペースはプライベートルームには設定されていないため、近づいてきた人にも会話が聞こえることとなる。
しかしそれがまた面白く、興味本位でやって来た人も巻き込んで、一緒に語らいやプレゼンを楽しめるのだ。
活動のアピールや、メンバーを増やしたい時にとても有効なスペースである。
各地のサッカーサポーターが集まって、ここで交流会を開いたら絶対に面白い……!

まとめ

さまざまなシチュエーションに対応できる、新生GAIA TOWN。
人が集まる場として、大いに活用できそうだ。

グラフィックはものすごく精細というわけではないので、どのパソコンでも動作は比較的軽く、気軽に利用できる。
気になった方は、下記リンクからインストールしてほしい。

操作方法などは動画も参照のこと。


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