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CONTEXT DESIGN_VOL.01

【自分にとってのコンテクストデザインの解釈】

コンテクストデザインと『糸をほどき「織り成しなおす」デザイン』

CONTEXTの語源を考えると、異なる糸と糸が織りなすことの「連なり」と「つながり」という様子が浮かびます。作り手の「余白」を含むデザインについて、受け手が解釈するという「作品への関わり方」は、その後、糸と糸が織り成されるように、広がっていくと思います。そこで、私がこのコンテクストデザインと向き合う過程の中で考えたいコンセプトは『一度糸をほどき、再び「織り成しなおす」デザイン』です。
やっと出会うことのできたこのコンセプトに、ハッシュタグをつけてみるなら

#再解釈 #寄り道##余談#予期せぬ〇〇#偶然のような


などが出てきます。もちろんこれらが全てではありません。これから密度の高い言語化をしていくために、こういった単語の間をゆらゆらとしながら、サブゼミの時間やnoteを通じて考えを共有していけたらなと思っています。

【自分なりの社会彫刻と創作】

発信したい「メッセージ」や「コンセプト」の魅力や価値を、自分がとれうる手段を通じて、どのように「物語」として構成し、運んでいくかを考えることが好きです。

自分自身のこれまでの活動を振り返ると、強い文脈であれ弱い文脈であれ、「自分なりの社会彫刻と創作」において、それぞれ共通していることは「物語を紡ぐこと」だったと思っています。

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大学に入ってから出会った、とても好きな本を通じて、複雑性理論における「創発性」というコンセプトを知りました。

創発性:あらゆる生命体や人工物は、その全体が部分の総和以上の性質をみせること。部分だけではみられなかったけれど、「全体になった時に機能するプラスα」の性質。

では、私の社会彫刻における「創発性」とはなんでしょうか。

幼い頃から絵を描いたり、大学に入ってからグラフィックやUIUXのデザインに興味をもったり、生まれたばかりのスタートアップブランドを、一から育むことに挑戦してみたり。視覚表現や言葉、体験の設計など、私にとって創作の手段は、一つ一つが独立しているわけではなく、むしろ相互補完的に働いています。

表現や創作の手段を独立させることなく、それぞれに「全体としてのつながり」を見出すこと。それが、私なりに意識している社会彫刻への「誠実さ」という態度です。

【コンテクストデザインの企画案】

コンセプト:言葉 / 物語  から考える『糸をほどき「織り成しなおす」デザイン』

前提として、今回は、デザインの軸に「言葉や物語を通じた体験」を据えて、このコンセプトと向き合ってみたいと思います。「ほどく」と「織り成しなおす」という振る舞いについて、明確な定義や言語化は、まだ定まっていないのが現状です。ですが、頭の端っこの方では

ほどくことで「それまでみえていなかったこと」の存在を感じることができる。そして、それらを織り成しなおすことで、その新鮮な存在感を、受け手の中でより強く感じられること。

というぼんやりとしたイメージが浮かんでいます。もしかしたら、その「存在感」は作り手・受け手の間で共有されても面白いかな、と考えています。
今後デザインの対象を具体的に定めていくことを通じて、「ほどく」はどのような振る舞いを指しているのか、その言語化に深度をもたせたいと考えています。

また、そのコンセプトとともに考えを深めていきたいことがあります。それは「ほどき、織り成しなおす」デザインで、言葉を媒介の軸としたメディアの可能性は広がるのかということです。本や手紙、日記、詩集、エッセイ、コラム、雑誌、コピーライティングなど、様々なメディアを検討できる中で、現段階では「手紙」「詩集」について考えています。

まずは、選んだ媒体について、作り手の私自身が「ほどく」プロセスを踏みたいと思います。プロトタイプとして、詩集のような手紙を特別な「封筒」で包み直すことを考えています。

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サブゼミの皆さんには、もしかしたらお手紙が届くことがるかもしれないので、ぜひ心にポストを構えてもらえると嬉しいです(笑)長い文章にお付き合いくださり、ありがとうございました。引き続き、見守っていてください、、!


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