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2015年のこと。

あんまり使わないnoteを年末になると使う。(笑)

今年のエスケリータ68でブッキングや宣伝に関わったライブは、

1/24(土)「酒を求めてツアー」かみぬまゆうたろう/関取花/沢田ナオヤ/岩崎愛、

2/20(金)「RERAMAKANI 発売記念ツアー」ハシケン/伊藤大地/上地gacha一也/河村博司、

4/10(金)ハモニカクリームズ+田中佑司、

4/17(金)スティーヴ エトウ、

4/19(日)Gentle Forest Jazz Band@スペースK(K-mix)、

4/30(木)樽木栄一郎/宮川剛/近藤康平、

6/17(水)「高田渡トリビュートライブ “Just Folks”浜松編」高田漣/伊藤大地/伊賀航、

8/22(土)『うたとピアノと。』かみぬまゆうたろう+藤井学+次松大助、

9/11(金)「瞬きの記憶」樽木栄一郎×近藤康平×中村佳穂、

9/19(土)みっち。+アランパットン、

11/14(土)「ハシケン デビュー20周年記念リクエスト大会!!」ハシケン/河村博司/朝倉真司 ※コメント出演:浜野謙太

このうち、ブッキングライブは9/11のライブと11/14のライブでした。

(ちなみに、トップの似顔絵は9/11出演の中村佳穂ちゃんが描いてくれました。)

6/17の漣さんライブは、私が声をかけようと思ったその日に事務所のTONEさんから逆にお声がかかるというミラクルライブ。なのでブッキングしたといえるかどうか…(笑) でも、「ついでに大地さんと伊賀さんもどうでしょうか?」という無茶ぶりをしたのは正解だったな〜というミラクルブッキングライブといえるでしょうか。

振り返ってみれば今年も多くのライブに関わらせていただいて、本当に感謝感謝です。どれも素晴らしい出演者の方々ばかり。微力でも力添えできていれば嬉しいのですが…どうかな?

もちろん、ここに記載しなかったライブも、自分が事前資料等で「いいな!」と思ったライブを中心におすすめさせていただきました(古川麦さんとか)。エスケリータ68にいることでたくさんの素晴らしい音楽に出会えること、とても幸福なことだと思っています。

今年の大きな出来事としては2つ。

ひとつは、公式サイトや事務のお手伝いなどで関わらせていただいているハシケンさんがデビュー20周年を迎えられたこと。

12月16日にデビュー20周年を迎えられたハシケンさんへ、当日はサプライズ企画を用意しました。今までハシケンさんに関わった方々からビデオメッセージをいただき、ライブ終演後に上映するということ。

著名なミュージシャンの方々も多く参加してくださり、ハシケンさん個人向けという限定的な企画のために、お時間を割いて素敵な映像を届けてくださいました。

上映当日、奄美のライブハウスASIVIの大スクリーンに映る映像と、それを見るハシケンさんや関係者のみなさんの顔を見ながら、ちょっぴり感動の涙が出そうになったのは誰にもひみつにしておりました(笑)

寄せられた映像はどれもあたたかく、ハシケンさんに心からおめでとうを言う気持ちに溢れていて、ハシケンさんがどんなに周りの人々に信頼されてきたのか、感じることができるような気がしました。

私自身のスタッフ活動は、今年は自身の体調不良や生活の変化の状況もあいまって、力不足が続いてしまっていますが、映像を編集しながら、こんなに素晴らしい方々に出会えたのも全てハシケンさんのおかげなのだなぁと思ったら、関われていることに本当に感謝しなければと改めて思ったのです。

ハシケンさん、デビュー20周年、本当におめでとうございます。

(でも、もうハシケンさんは後ろを振り返りすぎずに次のことを進めていらっしゃるのでした!)


そしてもうひとつの大きな出来事は、

何をおいても大切な大切な、大好きなバンド

SAKEROCKが解散した、ということでした。

語れる話題がたくさんあり、書くと凄い量になってしまいそうなのでなるべく割愛しますが、

2006年の大人計画フェスティバルでのボランティアスタッフをきっかけにその音楽を聴くことになったSAKEROCKは、他の音楽とは別格と言っていいほど私の中で揺るぎなく好きな音楽を奏でるバンドで、SAKEROCKのことで楽しくなかったことなんかない、と言ってしまえるほどです。

SAKEROCKの音楽は、嬉しい時も、楽しい時も、しょぼくれている時も、寂しい時も、普通の生活の一場面でも、ずっと私の時間に流れています。

SAKEROCKの音楽はまさに私の「生活」の音楽。

生きて活きて、そのなかに流れる音楽。

幸運なことに、楽器の仕事の先輩がつないでくださった縁で、トロンボーンの浜野謙太さんと知り合い、そしてとても面倒見のいい浜野さんのおかげでライブのブッキングなどをすることができ、ハシケンさんとも出会い、今に至るわけで、それが本当に奇跡みたいな出来事だと思います。

SAKEROCKは憧れのバンドですが、浜野さんとの出会いのおかげで、不思議と身近に感じるバンドでもあるのです。

解散の一報は、私にとって、寂しくはありましたが、今のメンバーの皆さんの活躍を見るにつけ、どこか納得できるところもあり、悲しい、という言葉がぴったりこないという感じでした。

それよりも、新譜の発売や久々のライブのお知らせが嬉しく、特に6/2のライブの日を楽しみに待っていました。

6/2の国技館ライブはこれまたありがたいことに、1階の席で見ることができ、笑って笑って、「かっこいいな〜!」なんて呟いて、とにかく楽しい時間を過ごしました。

(聴きたかった一番大好きな曲「ちかく」が聴けなかったのはちょっと残念でしたが…)

そしてこの日、とてもとてもとても幸運なことに、貴重な打ち上げの席に同席することができました。

メンバーのみなさんお一人お一人に、その日販売されたばかりのレコードにサインしていただき、お話しできたことは大切に覚えておきたいと思います。

SAKEROCKの5人のメンバーのなかで、唯一エスケリータにいらしていない星野源さんですが、伊藤大地さんの紹介でお話しした際、「(エスケリータに)行ってないの俺だけ?」と気づいてくださり、「じゃあ大地くんに(お店の情報)聞いておくね」と言ってくださったのは、もちろんお店や私へのちょっとした心遣いだと思いますが、それでも嬉しいものでした。

いつか、ひょっこり星野さんもエスケリータに遊びにいらしてくださったらいいなぁと思います。

SAKEROCKのメンバーのみなさんは、ハシケンハマケンやNewdayでご出演いただいた浜野謙太さん、ハシケンmeets伊藤大地や高田漣さんのサポート等で今最も出演してくださっている伊藤大地さん、ショピンで出演してくださった田中馨さん、だいぶ前になりますが扇谷一穂さんのサポートでいらしてくださった野村卓史さん、とみなさんそれぞれエスケリータに出演してくださっています。

来年もみなさんに出演していただけたらいいなぁ…(みなさん人気者なのでだんだん難しくなってはきているのですが。)


そしてこの日、とても印象に残った、忘れたくない出来事がありました。

カクバリズム社長の角張渉さんが、打ち上げのワイワイした席のなかいらしてくださり、最初は笑ってレコードに「特別だからな!もうしねえぞ!(笑)」とサインをしてくださったりしていたのですが、唐突に「浜松にSAKEROCKで行ってあげられなくて、ごめんね」と言ってくださったのです。

本当に本当にびっくりしました。

たしかに、2010年、奄美大島でお声かけして、「SAKEROCKのライブを浜松でやりたい」とお話ししたことはありました。

でも、もうだいぶ時間が経っていたし、結局実現しなかったことなので、もう既に忘れていらっしゃるかと思っていました。

それを、5年経った今でもちゃんと覚えていてくださったことが本当に嬉しかったです。

そして「あなたがしていることはちゃんと見ていますよ。最近だと古川麦くんが出ていたね。」と言ってくださったのです。

その言葉で今まで一緒に笑ってリラックスしていたのに、なんだか急に緊張して「…がんばります!」となんだかひねりのないコメントをしてしまったのでした(苦笑)。

この角張さんの「見ていますよ」という言葉が、今年は何度も何度も思い出されました。

いろいろうまくいかなくて落ち込んでいるとき、ブッキングをもうやめようと思ったとき、必ず思い出されるのがこのときの角張さんの言葉でした。

気づかないけれど、見てくださっている人がいる。

エスケリータのお手伝いは本業ではないし、集客もまだまだできなくてイベント屋でもない私ですが、考えられないくらい素晴らしいミュージシャンや憧れの方たちと関わることができていて、応援してくださる知人・お客様もいる。

私の企画なんて誰も求めてないんだ、と卑屈になることもあります。

でも、なぜだかやめたくない。

浜松は地元ではなく、別に、好きなアーティストが浜松に来たら万歳、ではない。

なぜ企画するか、ということを考えたとき、それは「ここ(エスケリータ68)でしか見られないライブがある」ということを信じているからだと気づきました。

エスケリータの演者とお客様の距離はとても近いし、後藤夫妻のつくり出すボーダーレスな空間はどこにもない独特なもの。

そこで引き出されるミュージシャンやパフォーマーのみなさんのステージは、他のどこでやるものとも同じにはならないような気がするのです。それはもしライブを開催する場所がエスケリータ店内でなくても同じこと。

演者が元々もっているパワーを引き出し、遠い存在としてではなく、ひとりの人として演者のまとっているもの、引き連れているものを知り、お客様がリアクションを返すことで、また新しいパワーが生まれる、と、書くとちょっと大仰ですが、そんなライブが行われているのがエスケリータ68というところなんだと思います。


SAKEROCKの話題からだいぶ外れてしまいましたが、

思い返すと、私にもSAKEROCKロス、というのはあったようで、やはり「SAKEROCKのライブを浜松で」という目標に向かっていろいろがんばってきていたのかなぁと考えると、今年後半の「なにか力が入らない感じ」はそれにあたるのかもしれないなと思います(少々勝手ながら)。

SAKEROCKというバンドが解散している今、私の大目標はなんだろうか?

今もちょっと答えが出ていません。

でも、きっと、向かっていけるなにかがあるはず。

エスケリータ68で知り合ったみなさんがいて、ハシケンさんのお手伝いをするなかで出会ったみなさんがいて、ありがたいことに、新しいお話もいくつかいただいています。

これまで得た縁を大切に、私ができることはなんだろうか?と考えながら、まだまだがんばっていこうと思います。


みなさま、また来年も、エスケリータ68で会いましょう。

らいおんまる


おまけ・2015年のTAKARA


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