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それでも俺はこの男と戦う

皆様はこの男に、どんな印象を持っているだろうか。

PV的にはこの後すぐ出てきた属性過多に
インパクトを全て奪われた人

第二連王、レオ=ホワイトファングである。
おっさん、動きと声がやかましい、サバンナ…まあいろいろあるだろう。俺のこのキャラの評価は、「知れば知るほど味が出るキャラ」である。

まずは性能面から見ていこう。
(※愚痴パート。飛ばしても良い)

キャラクターコンセプトは「背を見せる構えから相手を蹂躙する双剣のオールラウンダー」である。
その構え中の通常技は発生や判定、有利不利などが大抵どこかイカれており、端的に言えば強い。主に崩し性能がめちゃくちゃ強い。発生5Fで当てて+3の下段、発生18Fで手間をかければ+5が取れる中段など格ゲーとして許されるか怪しいラインかもしれない。
ガードこそできないが、代替として当身がある。当てるとすごい気持ちいい。
俺が使う一つの理由として、崩しが強くて攻撃が当てやすく気持ちが良い。読み切ったらまた違う気持ち良さがあるからというのがある。
実際自分はこの構えの崩しをメインに天上界に昇った。

次は通常時を見よう。
やっぱ見たくない。
でも見せるしかない。

遠S:発生12、持続6、硬直20(ただしキャンセル先あり)
トッポ判定。きのこ/たけのこかポッキーの方が嬉しい

…強いとは言い難いが強みがないわけではない。まだ正気は保てる。

JK:発生10、持続6、硬直25
一見空対地に良さそうだが、低めで当てないと何も繋がらないしそもそも下方向に強くない

…弱いがまずレオは空ダが鈍い。使用頻度も低いので良くはないが落ち着こう。

トゥルブレンツ(214S):発生21、硬直21、硬直差-8
長押しで構えに移行可能。受身不能ダウンが削除された

お前ーッ!!!!
お前お前お前お前お前ーッ!!!!!!

…ふぅ、取り乱した。
まあこのように、発生が遅い、硬直が長い、判定が弱い等何らかの欠陥を複数抱えがちなのであり、置きも差しも差し返しも難しい。つまり立ち回りがひどく苦しいのである。…ん?

?「アイゼンとかGP派生出さないとか卑劣な使い手じゃんねぇ」

誰だお前。いや本当に誰だ。
じゃあその二つも触ろう。まずは特殊技5ことGP派生だ。

GP派生:硬直差0
レオとは思えない判定の強さ

強い。見た目からして強い。
しかし欠点がある。遠Sか5HSを経由して出さないといけないのだ。つまり一度トッポ判定を目一杯伸ばしてから出す必要があり、実質発生は35〜36である。
ついでとばかりに基底補正が60%である。このぐらいあっても良いと思うのだ。

次に数多のプレイヤーを怒り心頭にさせたアイゼンシュトルムだ。


アイゼンシュトルム(2溜め8 S/HS)

強い。
出始め無敵であり、通常のノーゲージ無敵技と違いしゃがみガードからすぐ出せるのが強い。基本ガードがしゃがみのこのゲームにおいては追い風のコマンドである。
他ノーゲージ無敵技と比較して横方向に判定が長いのも明確な強みだ。

しかしながら、受身不能ダウンを奪えたHSアイゼンからは出始め無敵が消えてしまった。存在だけで相手の起き攻めを躊躇わせた技だったのだが、その圧力が消えてしまった。
理不尽が消えたとも言えるが、レオにとっては主力の動きであった。
しかも構えへの移行手段を減らされ、レオはとにかく苦しくなった。

この技に限らず、レオは少しずつ構えへの移行手段が減らされており、明確なアッパー調整も少ない。
メインの話ではないのでここまでにするが、何が言いたいのかというと。
楽しく崩せたあの頃の獅子王は鳴りを潜めつつあり、性能的な理由は最早ないと言える。
(愚痴パート終了)


ここまで飛ばして皆様、お待たせした。キャラの魅力の話をしよう。GGSTからだけでなく、GGXrdからも紹介する。
石渡さんが好きなキャラなのだからきっと人気があるに違いない。まずは1周年で出たキャラ人気投票を見てみよう。

プレイアブル最下位!!!!

ちなみに人口もVer1.18以降ドベ争いをしている。執筆時点では3.7%だ。(Rating updateより)
泣いてしまった。だが泣いてはいられない。
レオ様の魅力をここで広めたらきっと変わるはずだ。文章力よ、ついて来い。なお極道入稿なので推敲などはしていられない。なんで書くの思い立ったの?

先に断っておくが、滑り込みで急いだので画質が悪い。本当に申し訳ない。
あとレオは感情の動きが大きく、静止画だと魅力が伝わりづらい。是非ストーリーでレオにフォーカスして見てみてほしい。

SIGN Chapter1より
カイがエルフェルトの解放を求めるシーン

第二連王が王たる威厳を見せているシーンであり、対戦中のレオしか知らない方にとってはあまりにシリアスな顔である。
戦闘時とストーリーなどのギャップも魅力である。

上記画像の直後
さらにその後

なお、相談したのにカイが独断で動いたためおこである。
その後のヴァーノン大統領との会話もこの状態で「お気遣いありがとうございます」である。
レオ様、流石に机に足は乗せないでください。

Xrdでの勝利後演出の一つ

見た目通りの豪快な一面もある。渡された紅茶をカップではなくポットからガブ飲みしている。豪快だけどカップから飲んでください。

SIGN Chapter7より
レオ&ジョニー VS ベッドマン

また、頭もキレる。上記のシーンではベッドマンの転移のからくりを見破り、ジョニーと協力してベッドマンを封じ込めた。
戦闘時間はわずかながら、「転移する距離に応じて用意する時間が長くなる」と推測するのは流石の観察眼と洞察力である。

GGST Chapter1より
本質は武官というより文官だったりする

観察眼繋がりではこんなシーンがある。正直トップよりも部下でこういう能力持ってる人欲しい。ちなみにこのシーンは伏線であり、

その後GGST Chapter8より
ケイオスを放り出したはずだが…
レオの目は見逃さない

その後放り出したはずのケイオスがまだホワイトハウスにいることを見抜く。洞察力と推理力はここでも発揮されている。
ヒントはケイオスが奪ったジャケットのバッジという小さな小さな手がかりであり、ノミ一匹見逃さないというのは誇大広告ではなかったことが伺える。

Revelator Chapter3より
多分視聴者もこれで分かったと思う

法力の詳しい部分などには疎いがまとめ能力に優れたシーン。
「強力な情報体フレアに接触したジャパニーズは巨大ギアになる。そしてそれは時間が経ち、なにかに触れると爆発する」
いいまとめ。大変端的でわかりやすい。

Revelator Chapter4より
ソルとの問答のシーン

その聡明な頭脳は人の情を読むことにも長けている。というかストーリーなどにおいてはレオはこういう面が目立つ。

「このままでは本当に神みたいな扱いになるぞ」
「人は神の心配などしないものだ」

王は人の心を良く理解しておられる。問答の前後の顔を抜き出しているが、ソルの過去と今のスタンスを理解した慈愛を感じる顔である。
こういう一瞬の表情から得られるレオらしさが俺は特に好きである。

Revelator Chapter5より

ラムレザルが見えている罠にわざわざ行く、と申告したシーン。

「少しでも危険を感じたら避難を優先しろ。いいな?」

ラムレザルを仲間だと認識し、心配すべき相手だと判断している。

上記シーンの直後

「あ…ありがとう」

フラグが立った。GGSTでレオラムに憤怒してる君たち、実はここでフラグが立っていたのだぞ。
もっとも、GGST内でレオ側はラムに特殊なセリフはないのでそういった部分を把握していないと思われる。
自身に向けられる感情に対しては鈍感な連王様でした。

Xrd勝利後のセリフ

相手、そして自身へのリスペクトがしっかりしているのも魅力だ。今回抜き出したアクセル・レオ・ディズィーの勝利後だが、相手の背景を知っていないと出てこないセリフばかりである。その分厚い辞書は伊達ではないことがよくわかるシーンだ。

部下との関係も良好らしく、

レアラウンド勝利モーション
実はD長押しで発生する

…良好であろう。この後足を引っ掛けられてコケるのだが怒るシーンがないのでレオ様は寛大である。多分。


延々と魅力を垂れ流したが、要約すると
・カッコいい
・観察眼、洞察力、推理力に長けている
・人心掌握、把握に長けている

そして何より、レオは人間なのである。

この人外蔓延るギルティギア世界で持っているのは鉄を操る法力だけである。
潜在能力という点において人間最強はガブリエル、No.2はチップだと言う。この世界の人間で強い存在といえば他にはジョニーやブリジット、メイに梅喧などがいる。その中でレオが何番目かはわからないが、人間として1人戦い続けているその姿がなんとも言語化しづらいエモーショナルな感情を得る。

対戦でしかレオを知らない君たちよ。レオのカッコよさはこういうところなのだ。
豪快に見えて繊細、暴君に見えて仁君。適切な画像が見当たらなかったから入れなかったが、天才と自称しながら努力も怠らない。

この魅力を感じてほしい。どうしても、俺はこの人間くさい男に愛着が湧く。

だから、だからこそ、俺はこの男で戦い続ける。きっと強くなって帰ってくる。その未来を俺は待ち続ける。

その時が、人気も人口も強さも魅力も、全てを備えたパーフェクト連王の逆襲の始まりだ。

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