自壊

※バチェロレッテジャパンについてのネタバレを含みます

FBでシェアすると冒頭数行がサムネイルに載ってしまうようなので少し近況ですが、10月に部署を異動して楽しくやってます。18日に27歳になりました。最近観た映画は『スパイの妻』です。今日みつけた[.que]という人の曲がめちゃ良い、アズリエル(undertale)感がある

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真実の愛という主題を掲げてしまった
その主題に、殺されてしまった
それがバチェロレッテという番組であった

「2か月で結婚相手をみつけられるわけがない」という事実から、
我々は目をそむけ、あるいは矛盾に加担し、そうして生まれるエンタメを消費してきた

バチェロレッテやバチェラーという存在は、このファンタジーの役者に違いなかった

久保、小柳津、友永にできたこの迎合が、福田になぜできなかったか?

この理由は、杉田への「真実の愛」に他ならない


ついに真実の愛にたどり着いた福田は、もはやバチェロレッテという役を降りざるを得なかった
番組が抱えてきた矛盾を、皮肉にも番組の主題を追求した福田こそが露見させ、顕在化させてしまった

自分自身に殺されてしまったバチェラー・バチェロレッテという番組は、同じ矛盾を内に孕んだままで視聴者の前に現れることはできない。

以下、推しメンについて。笑

『バチェロレッテとしての福田萌子さんが好きなんじゃなくて、普通の福田萌子さんが好きです』

それ以上に、萌子さんが必要としていた言葉はないのだろう

誰よりも萌子さんの近くにいた杉ちゃんの溢れるような告白は、これ以上ない悲恋の結末であった

成果じゃないんだ、りんごの木を植えることに意味がある、希望とか、祈りとか、望みとか、想ってやること自体がゴールなんだ

そう言って土をかぶせた瞬間が、以降度々否定されたのはあまりにお粗末。

『うちの家族ほんとこんな感じだから、これで本当の當間ローズを知ってもらえたと思う』

決定的だったのはこの一言だった

愛する家族が、愛する萌子さんに向けたのは、心からの歓迎と祝福ではなかった

ローズは、この事実を前に無策にも「ありのまま、すなわち今を受け入れる」ことを求めてしまった

今日のこの1日が完璧じゃなくたっていい、未来にわかりあえる家族の姿があったらいい

そう伝えてあげられていたら、結末は違ったのだと思う

彼のまっすぐな視線は、萌子さんの瞳に映る自身の姿を、ついに捉えることはできなかった。

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