誰もあなたを見ていない話

あなたも、俺も、今地下鉄の吊り革に捕まっている俺の目の前のでプロスピをやっている30代後半くらいのサラリーマンのお兄さん方も誰にも気にされていない事は知っているだろうか。

何があっても、にはどこまで含まれるのか。
最近流行りの感染病に罹患しても
肉親と死別しても
借金を背負っても
五体満足でなくなっても
森羅万象凡ゆる事が含まれる。

その根拠とは何か。

https://www.worldometers.info/world-population/

俺はこのサイトを紹介したいがためにこの文章を書き出したのかもしれない。
このサイトはリアルタイムで世界各国の人口の増減を表示している。
作り的には統計上のデータを取ってきているだけだと予想されるので、実際の増減とはまた差異があるはずだが、リアルタイムの出生や死去など誰も把握出来ているはずがないのでノーカンである。

サイトにアクセスしてスマホの画面をぼーっと眺めているだけでクルクルと増えていく莫大な桁数の数字。

1画面に世界中の人口を棒人間で表示出来る機能もある。試しに表示して、スクロールしてみる。スクロールしてみる。スクロールしてみる。スクロール。スクロール。スクロール。スクロール。

途方も無いという言葉では追いつかない途方も無さ。そしてその何十億分の一に宿る思慮の深さ。

誰がその一つを気にするのだろうか。
確実に皆、自分の事で精一杯なはず。
寂しいかな、誰もあなたを見ていないのである。
好意も憎しみも殺意もあなたに向けられる事は無い。

であれば、やる事は明確で自分のやりたい事を欲望のままにやる事が正である。

人に迷惑をかけても構わない。結局人は孤独なので頼れるのは自分だけである。

あなたの宿題は
あなたを喜ばせる事である。

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