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ソロキャンプ動画:夏こそ全天候対応一体型!「ヘキサイーズ1」で過ごす真夏の一夜

動画リンクはこちら→https://youtu.be/5u_kQ5rrI7c

《ヘキサイーズ1》で炎天下でも快適に過ごすソロキャンプ

今回はホームグラウンドともいうべき「五光牧場オートキャンプ場」に、久しぶりの「ヘキサイーズ1」を持っていきました。このテントについては何度か触れていると思いますが、この「ヘキサイーズ1」は、とにかく「テントの外で過ごす時間をしっかりケアする」タープ一体型のデザインが秀逸な、まさに自分のスタイルにぴったり合致したテントです。

今回はそのタープ部分で日差しを遮れば、「高原なら」真夏でも快適に過ごせるのではないか、ということで標高1300メートルの五光牧場オートキャンプ場に持ち出してみました。

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結論から言うと予想通りで、日差しの強い高原ではいくら気温が涼しめでも日向は結構ヤバいのですが、タープの影で、空気の流れが確保された状態では、かなり快適に過ごすことができました。

今回は「星空と八ヶ岳が見える特別サイト」というエリアで、ここは見晴らしが最高な分、開けた場所にテントを構えると、日光からの逃げ場がなかったりするのですが、日差しの一番厳しい時間帯を乗り切るために、南側に背にするようにタープを構えています。(上の写真は午後4〜5時頃、太陽は画面奥の西側にあります)

翌朝の午前中は特に日差しが強烈でしたが、タープの下にいる限りは快適で、温かいお茶もおいしくいただけるレベルでした。

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EOS R5のオーバーヒート問題

というわけで、思惑通り、人間は快適に過ごすことができたのですが、カメラの方はそうはいかず、EOS R5では既知の問題(制限)である「オーバーヒート」によって撮影の方はかなり苦労していたりします。

インボディで8K録画ができるEOS R5は、8Kのインプットからオーバーサンプリングする4K HQモードという高画質モードがあって、かつわたしは「後で必要になるかもしれないから撮れるものは撮れる限り、なるべく最高の条件で撮っておきたい」という貧乏性的な発想を捨てきれないので、通常はこの4K HQで撮影しています。しかしこのオーバーサンプリング処理はけっこう負荷が高いようで、何も考えずに撮影していると30分程度でオーバーヒート警告が表示され、しばらく撮影が一切できない状態に陥ります。

キャンプ動画の撮影では通常、十数秒程度のショット、長くても数分単位でしか録画しないので、断続的な撮影ではけっこう大丈夫だったりするのですが、ベースの気温が高いとやっぱり厳しいようで、今回の撮影でも特に2日目の午前中はオーバーヒートが出まくってしまいました。

一度オーバーヒートになると完全に冷却されるまでは「潜在的オーバーヒート」的な状態となり、警告表示が消えても数秒から数分程度ですぐダウンするようになります。

このため、動画の最後のパートはしょっちゅうカメラが死んでいて、一連の流れをごく一部しか撮れていないケースが続いています。いつものコーヒーを淹れるシーケンスで大体やっている「沸いたお湯を注ぐ」「カップにコーヒーを抽出する」「スプーンでかき混ぜる」「カップを手に取って飲む」といったカットがないのはこのためで(この辺りは作業を中断する、というのも限度があるためずっとカメラを待っているわけにもいきません)、結局、いきなり出来上がりのアイスコーヒーがただ映っている、という若干シュールな編集になってしまいました。

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撤収作業のシーンがないのも同じ理由ですが、今回、限られたカットだけで編集する中で「いや、そもそも撤収作業のカットは需要があるのだろうか」など、根本的な疑問が湧いてきたりして、頭の中がかなり悩ましいことになっています。

それはさておき、EOS R5のオーバーヒートですが、解決策は実はきちんと存在していて、4K HQではない通常の4Kならまずオーバーヒートになることはありませんし、4K HQでも、ATOMOS NINJA Vなどの外部装置側のみで録画するようにすれば本体の発熱はかなり低減され、事実上、時間の制限なく録画を続けることができます。

外部録画は本体側のH.265固定の制限もなく、処理負荷の低いコーデックで録画できるというメリットもあるので、今後はやはり面倒くさがらず外部レコーダーも合わせて持ち出そうと思います。

スノーピーク焚火台Sについて

今回はスノーピークでなるべく快適に、というコンセプトだったので、焚火台もコンパクトなものではなく、スノーピークのがっしりした焚火台をチョイスしています。

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わたしが使っているこの焚火台は「サイズS」で、スノーピークギアを使い始めた当時、今回のテント「ヘキサイーズ1」と同じタイミングで購入して、それ以来ずっと使っているものです。

当初は「基本ソロだから1〜2人用で」くらいの気持ちで特に何も考えずに選んだものですが、「サイズSと言ってもベースプレートに炭床にグリルブリッジに金網に、と全部まとめると結局5kgくらいあるし、そんなにコンパクトでもない」ことに改めて気づいたりしています。どうせ車で運んでテーブルだの椅子だのも大ぶりのものを出すなら「焚火台がSであるおかげで助かる部分」はほとんどないわけで、それならむしろ、今回使っているような大ぶりの薪をガンガン載せても多少余裕のあるサイズにした方がいいのか、と言うようなことを考えています。

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上の写真のようにグリルブリッジを乗せた状態だと、40cm弱クラスの大ぶりの薪の場合、「2本1セットで、先に入れたセットが半分燃え残っているくらいで次を足す」と言うようなオペレーションが若干窮屈なんですね。スノーピークの焚火台を出す時点でそもそもコンパクトさとか重量を気にしても仕方ない次元になるので、どうせならサイズはLとかでもよかったかもしれません。

REAL FIELD MEALのチリコンカン

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個人的な感覚ですが、チリコンカン(あるいはチリコンカーン)は、焚き火に最も似合う料理の一つだと思っています。現代のチリコンカンのレシピ自体は比較的新しいものだったりするようですが、カウボーイがフォークをグーの握りで逆手に持って食べる「チリ」というのは、映画やTVで刷り込まれた原風景的なイメージとして脳内にがっちり確立されていて、焚き火をエモーショナルに楽しむキャンプでの食事としては最高の一品かもしれません。

前回のキャンプで食べたチキンカレーやクリームパスタもおいしかったのですが、今回のチリコンカンはやはりアメリカ大陸起源のメニューであるせいか、特にヨーロッパっぽい「クセ」のようなものはなくて、日本人が何となくイメージする「チリっぽい」味とも乖離せず、普通においしく味わうことができました。

ただやはり(今回前菜をいろいろ食べていることを抜きにしても)かなりボリュームがあるので、今後キャンプに持ち出す時は開封後、2つに分けて鍋で調理するなどしてみようかと思っています。特に冬は、朝、冷え切ったタイミングでお湯だけ沸かしてささっと作れて、熱々でしかもお腹に溜まる感じの食事の選択肢として、割と理想的なのではないかという気がします。

おわりに

というわけで、スノーピーク「ヘキサイーズ1」で、真夏でもリラックスできるキャンプを、というテーマで臨んだ今回のキャンプも、あれこれありつつも無事、楽しみ尽くすことができました。

何やかんやといろんなことを試しつつずっとソロキャンプを続けていますが、未だに、キャンプごとに気づきや課題が出てくる状態で、まだまだこれからも飽きることなく続けていけそうです。

個人的にはやはりキャンプの本番は冬、という思いがあり、逆に真夏は暑さだの虫だのに挑む気力がなかなか湧かなかったりするのですが、今回、高原なら対策するべきは実質「日差し」のみ、というところまで絞れることがはっきりしたので、夏が終わるまでにあと2、3回は出かけてみようかと思います。皆様もぜひ、安全と健康にはくれぐれも気をつけつつ、それぞれの夏をお楽しみください。

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