たわけ者！、の意味

『たわけ者』の語源は諸説ありますが、『田を分けた者』という説が好きです。

所有している田んぼを人に分け与えてしまい自分達の分を減らしてしまった、そんな人を『たわけ者』と呼ぶ説です。

分けられるほど十分に所有してないのに人に与えてしまう…  一見とても優しい行為です。
しかし、どうですかね？？分け与えた後あなたはどうするの？？、ですよね。

そして、与えてもらった人は嬉しいでしょうか？　もしあなたが与えてもらう側となったらどう思いますか？　あなたに与えたがためにその人は困窮してしまいました… となったらどう思います？

『ありがたい』より先に『申し訳ない…』ってなりますよね。十分な量を持ってない人から分けてもらったのです、とてもありがたいですが罪悪感が湧くかもしれません。

ほとんどの人が優しい心をもっています。犠牲をはらって助けてもらいたくないものですよね。

与えるほどないのに与えてしまい枯渇する…、その後はどうなるのでしょう？　

これでいいんだ！と思えるなら最高です。
でも、自業自得だししょうがないな…とちょっと後悔がよぎるなら、たわけ者かもしれません。

でも、それよりなにより大切なのは、『自分が十分に持っている』ってことではないでしょうか。

お金がないのに振る舞ってしまえば、自分がお金に困ります。お金は物質だから管理しやすいけれど、
“時間” や　“心のゆとり” といったものはどうでしょう？　自分が思うほど持ってなかったりすることも多いのではないでしょうか。

時間にゆとりのない中で人に使う時間が増えると、ふつうより疲れます。
心のゆとりがないのに心を配ると、自分の心が潰れます。

与える、って素晴らしいことだと思います。
でも、無理してまでやるのはたわけ者ではないか？と思うのです。そして、たわけ者はけっこう多いような気がするのです。笑