見出し画像

オイシックス新潟アルビレックスBC2軍5月・6月中旬成績まとめ


成績は3月4月も込みの通算成績。
5月戦績
19試合8勝9敗2分4中止
勝率.471得点70,失点92
1試合当たり得失点-1.16
6月17日まで戦績
11試合2勝9敗1中止
勝率.182,得点23失点59
1試合当たり得失点-3.27

投手起用・成績

起用

5月投手登板表


6月17日までの投手登板表

大きなところは目黒の初登板だろうか。目黒は5月15日に初先発してからローテーションに組み込まれている。
元阪神小林も4月までずっと登板がなかったがついに5月14日の試合で復帰。
他投手は山田が6月7日に初登板、八神・舘池が6月12日に初登板。また4月13日以来の田中も6月12日に登板した。
逆に故障疑惑者は5月3日以来登板のない飯田、5月26日以来登板のない前川?また木口も5月29日以来登板がない。

起用についてはおおむね4月と変わらないのだが5月の終わりから下川がもう一度先発に転向し能登がリリーフに。現在先発陣は牧野・目黒・下川・薮田・安城の5人で回っている。
リリーフ陣は抑えが上村、接戦時が内田・西村・三上・吉田・小林・伊禮、ロング気味が能登、ビバインドが山田・鈴木・八神・木口・舘池・田中か。

ここに新加入の笠原がローテーションに追加され6人ローテになる見込み。

成績

6月17日までの投手成績
6月17日までの投手成績

厳しい数字が並ぶ。FIPが平均以上の投手が少ししか投げていない組を除くと吉田と三上しかおらず他は平均以下のFIPを記録してしまっている。チーム成績で見てもFIPはイースタン唯一の4点台に載っており、K-BBも3.3%と非常に低い。現状チームぐるみで三振が取れない、四球を多く出すという状態となってしまっている。
その中でもひときわ輝きを見せているのは吉田だろう。FIP-は47.8とものすごい数字をたたき出しており15IP以上投げている投手の中で2位である。20%を超えるK%と低くとどめるBB%、今だ被本塁打0と快投を見せ続けている。

15IP以上のFIP-TOP10

図を見ると分かるが先発投手が非常に多く1位の堀岡以外は基本先発なので現状吉田はイースタン2位のリリーフと言えそうだ。
三上も与四球を低く抑え、三振も平均ぐらい取ることでFIPを良くしているようだ。
問題なのが悪い組でK-BB%のリーグ平均が9.0%のところで5%を切っている投手があまり投げてない組を除くと10名もいる。

15IP以上でK-BB%が5%以下の投手、34投手中9投手がアルビ

当たり前だがこの内容ではFIPも悪く、fip-が110以下の投手が吉田・三上・西村・飯田・牧野・上村しかいない。牧野・下川はK-BBは10%を超えているのだが被本塁打が非常に高くあまりいい結果を残せていない。
4月からの対比では内田の成績がどんどん悪くなってきて、逆に三上の成績は良くなってきた、あとは4月からあまり変わらず悪いままというところだろうか。
とりあえず先発陣は非常に厳しい状態が続いているため笠原が加入することである程度緩和されることを願う。

野手起用・成績

起用

6月17日までの野手オーダー

復帰・故障では園部が5月15日に4月7日以来の出場で復帰。熊倉はいまだ行方不明。

捕手の起用方は相も変わらず片野と片山をミックスしながら起用。

5月6月のバッテリー

バッテリーで見ると牧野・片山バッテリーは固定で薮田は片山多め、安城は片野多め。
その他ポジションは1塁はほぼ中山で固定、セカンドは園部が多めで田中とミックス、サードは流動的で田中・小西など、ショートは高が基本だが永澤も3試合に1度ほど、レフトは小池で固定、センターは知念で固定、ライトは藤原と高山が基本、DHは高山と陽が基本。逆に篠田は5月19の試合以来スタメンはなく、山田・比嘉・松尾・伴在・佐藤辺りは本当に出番が少ない。このあたりのメンバーは月に4試合ぐらいしか出ない頻度と非常に低い。

成績

6月17日までの個人打撃成績


6月17日までのチーム打撃成績

かなり厳しい数字が並ぶ。
まずOPSがリーグ平均を超えているのが知念だけという状態に。4月終了時点では平均以上だった園部・小池も平均以下へと下降。チーム打撃成績を見るとwRAAが8チーム最下位とリーグで最も得点を増やせていないことがうかがえる。また打率・本塁打数・長打率・出塁率・OPS・ISOあたりの打撃系の指標ですべて最下位と厳しい現実。BB/Kもファイターズに次ぐ7位とアプローチも微妙。厳しい言葉を使うと特にほめるところがない。
ただDERだけはリーグ3位なのである程度は守れていると考えられる?(セイバーでもう少しじっくり見ればライトがとんでもないことになっているが…)。
個人でピックアップするなら知念だろう。知念はここまでOPS+111と唯一平均以上の打撃を提供している。特に低いK%が魅力だろう。リーグ平均17%のK%を知念は8.5%まで良化させておりアプローチを良くしている。なおかつISO+も111.8と非常に優秀な結果を出しており非常に良い。また高もOPSは平均以下だがISO+は137.4と平均以上の長打力を誇っておりHRを1本、3塁打を2本、2塁打を11本打ち合計安打35中14本が長打と長打を量産している。
長打関連の話だがアルビレックスは長打を期待されたいる選手が長打を打てていない。小池もISO+が70、中山も85と平均以下の長打力と非常に苦しんでいる。

チーム勝率と予想勝率

6月17日までの勝率予想などチーム勝率系成績

現状アルビレックスは勝率.356と非常に低いように思えるが現状できすぎぐらいである。一般的なピタゴラス予想だと.249、81年からの2軍勝率から導いた回帰予想では.278と6勝から4勝の差があると予想している(アルビレックスとハヤテは現状外れ値みたいな状態なので予想がどこまで当たるのかは不明だが…)。
現状1チームだけ得失点差が-100代に到達しており他チームとかなり話された状態になっている。ちなみに予想使用率では勝率3割を切る予想となっているが過去イースタンリーグで勝率3割を切ったチームは過去7例でワースト勝率は74年ロッテの.245である。

イースタンリーグ勝率3割切りチーム一覧

回帰予想のペースで行けばイースタンワースト2位ほどの勝率で突き進んでいくこととなる…。ちなみに近年で最も勝率が悪かったイースタンのチームは13年日本ハムの勝率.305である。

81年以降、勝率がアルビ現状の.356以下のイースタンチームたち

アルビレックスの現状の1試合当たり得失点-1.95は確認できる1997年以降イースタンワースト、1981年以降の1試合当たり打点-自責点は現状アルビの-1.31は81年大洋の-1.36に次ぐ2位のペースである。非常に厳しい状態である。

イースタンリーグ観客動員数


6月17日までのイースタン観客動員数

ここまでアルビレックスはかなり観客動員の面では頑張っている。イースタンリーグはここまで日本ハム・巨人・アルビレックス・DeNAとそれ以外という状態になっており、上位4球団の内新潟が最も標準偏差が小さく安定してお客さんが入っているのではないだろうか?

球場別観客動員数

球場別にみてみるとハードオフが最も貼っておりやや劣る長岡、三条・みどり森は少なめかという数。ただこれもBC時代、昨季から見ると急激に伸びている。下記はBC時代の観客動員数である。

アルビレックスBC,BC時代の観客動員数08~

アルビは昨季29試合で平均480.6、13936名の観客動員だったが今季は1178.9と約2.5倍の観客動員、1試合平均で見れば過去5番目によいシーズン、合計だとこのペースで行けば09年のベストを超えられそうである。

球場別BC時代観客動員数

球場別でみても今期は悠久山、三条、みどり森は良く入っているようなので頑張っている?


コラム➀ファーム歴史的シーズン

今季イースタンリーグ、ウエスタンリーグでは過去の個人・チームシーズン記録が次々と塗り替えられようとしている。その中でアルビレックスが達成しそうなもののみピックアップして紹介する。またほかの記録はほかのnoteに書こうと思う。
まず個人投手記録だが上村のセーブ数が記録達成ペースである。イースタン1位は昨年の楽天清宮の22セーブだが上村は約60試合で12セーブと年間25セーブペースとなるため記録更新の可能性が十分ある。また悪い方向の記録だと下川の敗北数も可能性がある現状下川は7敗北だが、イースタン記録が14敗北のため年間14.6敗北ペースの下川には可能性がある。薮田の四球も現在48四球と年間100四球ペースとなるためイースタン記録の96年西武富岡久貴の108四球に届く可能性がある。
チーム投手記録では四球がチーム548四球ペースとなり、19年DeNAの四球数513四球を上回る勢いである。
個人打者記録ではマイナスだが併殺打の記録更新の可能性がある。トップはヤクルト増田の10だが2位が小池の9で、記録が15年日本ハム高濱の18のためこのペースで打ち続けると18~20本のペースのため更新の可能性がある。
チーム打撃では何も更新できなさそうだが、チーム敗北数がこのペースなら80敗と19年日本ハムの78敗を更新しそうである。
ポジティブな記録更新が上村しかないが何とか記録更新してもらい、ネガティブは何とか止めてもらいたい。

コラム②12球団のロスター事情を知ろう

この章は選手の移籍関連を取り扱います。そのため嫌いな方もいらっしゃると思いますのでその場合は閲覧をお控えください。



先日RONSPOからこのような記事が出た。この記事内ではオリックス、ヤクルト、楽天が獲得に動いていると報道が出ていた。ただロスターに空きがないと取る選手も取れないので一応頭の整理のために12球団の状況を確認しよう。


現在のロスターと外国人登録数など

現状12球団の残り枠は34枠と育成・新外国人・ハヤテ・アルビ・元NPB独立選手などがこの枠に滑りこむための競争をしていることになる。
また最終的に全チームが70選手MAX登録するわけではない。


23~16年までの最終ロスター支配下数など

平均で16.5人残るため事実上今年は残り16.5人が滑り込むためのレースとなる。
そして現状成績優秀な育成選手で個人的に上がってきそうなのがSB石塚、M石川、E王、T高橋、G舟越、D松木平あたりだろうか?
そうなると6枠減って約11名。外国人補強で余裕がありそうで今季途中加入外国人野手は不作そうなので投手が欲しい球団といえばマリーンズ、カープ、イーグルスあたりだろうか。
こうなってくるともう残りはB1,SB3,E2,L4,F3,T4,De3,G2,Ys2の残り24中の8名ということになる。この中にアルビの選手は滑り込まないといけない。
現状一将さんはイースタントップレベルの投球を見せているため取られる可能性はかなり高いと思うが他のメンバーは平均ぐらいや平均以下の選手が多いためどうなるのかは気になる点である。


終わりに

チームの成績としては厳しい状態が続き気温も熱くなってくる中、選手・スタッフさんたちも大変だろうが何とか頑張ってほしい。応援してます!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?