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ヒプノセラピー事例:やらなくてもイイ頼まれごとを、すごい勢いでやってしまう。

今日は、事例紹介をいたしますね。

ご本人様からの了承は得ており、個人が断定されない形で掲載させていただきます。


今回のご相談は…
 仕事ではないから、やらなくてもイイのに、相談を受けると、断ることなく、ご自身がやれることを探してやって、その上、気になった事を調べて、それをまとめた簡単な資料まで作成しまう...。
そんな事を、もう何年も繰り返されていて、その事で自分の時間が無くなり、生活に支障をきたすようになってきたため、もう辞めたい。
という内容です。


 変えられたい事がはっきりされているので、それを引き起こしている原因を探求し、癒す事で、繰り返してきた事を繰り返さないようにしていくという内容のセッションをご提案しました。
 お話しを伺う限り、インナーチャイルドをはじめとする今世での癒されていない何かが原因というより、前世からの影響もありそうな雰囲気でしのたで、前世からの影響か、今世の影響か、どちらもありうるので、いつも最善の選択をしてくれる潜在意識に委ねていく事になりました。



とても暗い洞窟の中。もう何年もそこに座っているような雰囲気の…。ヒョロっとした長髪、腰に布を巻いているだけというような40歳代の男性が出てきました。

 皆の役に立てなかった事を、すごく後悔し、そのために頭をうなだれて、この洞窟の中に座っている。幽閉されたとか、閉じ込められたのではなく、気が付いたらココに辿り着いていて、後悔の念が深く、これ以上動けない事もあり、ただ座っている事でした。

 元々、この男性が住んでいたのは、森の中の村。広い森の先には浜辺も崖もあり、その先には海が広がっている。そんな村に住んでいました。
動物を狩るチームと、海で魚を釣るチームの2種類のチームがあり、この男性は、動物を狩るチームで、森の中に縄で作った罠をしかける仕事を担当していました。

 時に獲物を狩れない日がありながらも、村人皆で協力しながら、平和な日々を過ごしていたそうです。

 ある日、その村のある森から火が上がります。
 最初は何があったか、理解できず、動くことができません。パニックを起こしているようです。その次に海に水を汲みに行きました。足だけ水につかり、足は冷たいけれど、水につかっていない部分は火傷をするような熱さで、熱でドキドキしているのか、この状況にドキドキしているのか、区別が出来る状態ではありません。
 どうにかしなきゃ!と分かっているのに、状況は悪化していくばかり。周りに誰がいるのか?さえ分からない。
 自分に今できる事は、力の限り、目の前の火を消そうと努力する事だけ。
それでも、どんどん火は広がって、村は全焼してしまいました。

 誰が生き残ったのか?確認する気力もないほどに体力も気力も使い切っていた為、ただぼんやりとして、気が付いたら洞窟までたどり着いていて、そこで座り込んだのです。

 彼は、そのまま飲まず食わずだったため、この人生を終える事になります。
沢山の後悔をかかえて...、その後悔の念をかかえたまま...、人生を終えていきました。

 魂の世界へ上がってみると、人生の他の側面が見えてきました。
 確かに、自分には何もできなくて、村は全焼したけれど、自分が起こした火事ではないし、一人の人間の力だねで消し止められる訳ではないのだから、人生を終えるほどに意気消沈しなくてもよかったかもしれない。
 生き残った村人がいたかもしれない。
そのまま人生を終える以外の選択肢があったかもしれない。

そんな様々な気づきを得られていきました。

 今日は、これ以上探求することはないそうでしたので、沢山の事を教えてくれた彼に、感謝を伝え、現生を生きる彼女へ英知とエールを渡して頂いて、お帰り頂く事になりました。



 あんな後悔、もう二度としたくない。という思いが、小さくて力強い種になり、その女性の「後悔しなくて済むように、どんな時も、どんな小さなことでも役に立つ自分を作る」という状況に育っていたようです。

 原因が分かり、セッション前よりも落ち着かれたご様子で、『先の事は分からないけれど、もう同じ事はしなくて済む気がします。』とセラピスト冥利に尽きるようなご感想をお聞かせいただけました。

ステキな機会をありがとうございました。

 きっと、今までより上手に時間を使われて、これまで以上に幸せな時をお過ごしになっていかれるんだろうな…。と感じました。

長文、お読みいただき、ありがとうございました。

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