見出し画像

コースを学ぼう!-part11-【阪神芝1600m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨


さて、今回は複数の重賞レースが行われる舞台、阪神芝1600mについてまとめました✍🏻
競馬に詳しい方もボクのような競馬初心者の方でも少しでも参考になれば嬉しいです…!




🟢コースの概要🟢

コースの全体像

画像16
阪神芝1600mコース図

阪神芝1600mは外回りコースを使用します。
向正面からのスタートとなるワンターンのコースで、最後の直線は473.6mとJRA全10場の芝コースのなかでも新潟外回り、東京に次ぐ3番目に長いコースとなっています。
春にはGIの桜花賞、冬には阪神JFや朝日杯FSなど複数の大レースが開催される舞台です。



🔴押さえておきたいポイント🔴

残り600m付近から下り坂!最後の直線も長く末脚が大事に!
阪神競馬場外回りコースは4コーナー途中の残り600m付近から下り坂となっており、最後の直線も473.6mと長いためラスト3Fの末脚勝負になりやすいコースです。
コーナーも緩やかなため直線に向くタイミングでペースが上がりやすく、一気に加速する瞬発力や直線でのトップスピードが求められるコースです!(詳しくは平均ラップの項目で触れます!)
また、ゴール直前には急坂もあるため馬場のコンディションによっては特にパワーも求められるコースです。


外回り且つワンターンのコース!内回りコースとの違いに注目!
阪神芝1600mは直線が長く、コーナーも緩やかな外回りコースを使用するため直線での末脚(トップスピード)や、一気に加速する瞬発力が求められるコースです。一方内回りコースは残り800m付近から下り坂となり最後の直線も短いためペースアップ地点が早く、最後までバテずに走り切る持続力器用さといった立ち回りの上手さが求められるコースです。
内回りコースと外回りコースは全く違うコースと覚えておきましょう。




📊データ編📊

データは2017年1月〜2022年11月6日(日)の期間に行われた阪神芝1600mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝40倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると思ったためです。)


🐴枠順別成績🐴

14頭立て以上

頭数にかからわず好走ゾーンは内枠に偏っており、外枠は好走率が下がっています。特に多頭数では7枠と8枠の成績が大きく下降しており、内枠有利外枠不利の傾向が見られます。
直線が長くコーナー角も緩いため、一見内外の差は少ないように見えますが、阪神芝は馬場状態が良い時期が多く速い時計が出やすい馬場&内有利馬場になりやすいといった特徴があります。そのため外を回す競馬になりやすい多頭数の外枠は距離ロスが生じてしまい、不利を受けやすい枠となっています。

天候や開催状況によって馬場状態は変化するため必ず内枠有利になるわけではありませんが、2022年春の阪神開催ではBコース替わりとなった4月9日(土)、4月10日(日)に内有利傾向が顕著になる現象が発生してました。レースを確認してみると…

-4月9日(土) 阪神11R 阪神牝馬S-
1着 メイショウミモザ(4枠4番・9人気)
2着 アンドヴァラナウト(2枠2番・1人気)
3着 デゼル(3枠3番・2人気)

-4月10日(日) 阪神11R 桜花賞-
1着 スターズオンアース(4枠8番・7人気)
2着 ウォーターナビレラ(3枠6番・3人気)
3着 ナムラクレア(1枠1番・6人気)

この2レースは内有利馬場の影響が強く内枠を引いた子が上位に来る結果となり、勝ち馬のメイショウミモザ、スターズオンアースは道中内で立ち回り直線も内から差し切って勝利したものでした。
外枠に入った人気馬を見てみると、阪神牝馬Sではマジックキャッスルが4人気5着、ジェラルディーナが3人気6着と敗れており、桜花賞ではサークルオブライフが2人気4着、ナミュールが1人気10着、プレサージュリフトが4人気11着と人気を裏切る結果となっています。

このように、阪神芝は外枠が大きな不利に繋がるケースがあるため、馬場コンディションを確認して外を追走しても不利にならないかどうかを見極めることも大切なコースです。
また、2023年からは京都開催が始まるため、京都外回り芝1600mとの違いも押さえておきましょう。

○京都外回りコース
・3コーナーからの下り坂でペースが上がり、スピードに乗った状態でコーナーを曲がることが多く、馬群がばらけやすいため内にいても進路を確保しやすい!
・馬群がばらけることに加え直線に向いてすぐ内回りとの合流点を迎えるため、最内にスペースが空きやすくイン差しが決まりやすい!

○阪神外回りコース
・4角途中から下り坂のためスピードに乗った状態でコーナーを曲がることは京都と変わらないものの、コーナー角が京都よりも緩やかなため馬群がばらけにくく、内にいる子はごちゃついて詰まる等の不利を受けやすい!

この違いにより、阪神での内枠(特に差し馬)は包まれる、直線で詰まるといった不利を受けるケースも見られます。
基本は内枠が有利なコースではありますが、内有利な馬場コンディションでは内に進路を求める馬が多くなり、内枠の差し追込馬は不利を受けるリスクもあることは覚えておきたいポイントです。




🐴脚質別成績🐴

14頭立て以上

頭数に関わらず逃げ先行の好走率が高く、特に少頭数の逃げは好走率回収率共に高い成績となっています。
直線が長いコースのため逃げ切りは難しく感じますが、スローペースになりやすいコースであること、内有利な馬場コンディションでは外枠の差し馬は距離ロスの不利も大きくなることから決して逃げ馬が不利なコースではありません。
また、逃げ馬は人気薄での好走機会も多いため、このコースでは逃げ切りは難しいだろう…と、人気を落としている逃げ馬がいる時は要注目です。




🐴種牡馬別成績🐴

勝利数1位はディープインパクト、2位はロードカナロア、3位はハーツクライとなりました。

1位のディープインパクトは2位に大きく差をつける52勝を挙げ好走率も高いものの、出走頭数自体が多い影響もあり回収率は高くありません。
しかし、1人気に支持されたディープインパクト産駒の成績を見てみると…

1人気のディープインパクト産駒
【32-11-17-18/78】
勝率41.0% 連対率55.1% 複勝率76.9%
単勝回収率88 複勝回収率95

と、好成績を残しています。
ディープインパクト産駒が持ち味としている末脚を発揮しやすい舞台でもあるため、ここで人気を背負うディープインパクト産駒は堅実に走ってくることが多いです。
(勿論差し損ねるケースもあるため、この人気が本当に正しいのか?と一頭一頭個別にタイプを見てあげることも大切です。)


2位のロードカナロアも好走率が高く、回収率も高めの数字を残しています。
ロードカナロア産駒は母系の影響を受ける子も多く、短距離馬から中距離馬、ダート馬など様々なタイプの子が出ています。そのなかでもスピードの持続力に長け、高速馬場のスピード決着に強い子が多いという特徴があります。
2022年のアーリントンCではダノンスコーピオンが1着、キングエルメスが3着と好走しており、2021年のマイラーズCではケイデンスコールが1着、カイザーミノルが3着に好走するなど、重賞でも複数頭馬券に絡むシーンが見られます。2021年のアーリントンCではリッケンバッカーが10人気の大穴で2着に好走するなどの活躍も見せており、このコースとは好相性の種牡馬です。


キズナエピファネイアは高い単勝回収率を残していますが、穴馬の単勝により上振れも感じるため過信は禁物です。
しかし、キズナはチューリップ賞を制したマルターズディオサや桜花賞3着のファインルージュなどの重賞好走馬が出ており、3勝クラスを勝ち上がったフラーズダルムはこのコースで何度も馬券に絡んでいます。この3頭の特徴は牝馬であることです。

キズナ産駒の牝馬
【9-5-5-36/55】
勝率16.4% 連対率25.5% 複勝率34.5%
単勝回収率144 複勝回収率81

キズナ産駒はダートや重たい馬場でも好走できるようなパワーを持つ子が多いものの、その分速い上がりが求められる直線勝負は苦手としている産駒が多く存在します。しかし、牝馬は速い末脚やスピードに長けている産駒も多いため、このコースは牝馬が特に好成績となっています。


一方エピファネイアは牡馬牝馬共にこのコースでの好走率が高く、桜花賞を制したデアリングタクトやデイリー杯2歳Sで2着と好走したソネットフレーズなど、こちらも重賞での活躍馬が出ています。
産駒全体の好走率も高いため、今後の活躍にも期待したい種牡馬です。


ランキング外で触れておきたいのがイスラボニータ
イスラボニータ産駒は器用さを活かした競馬を得意としている子が多く、内で立ち回る競馬や差す競馬で実績を残している産駒が多く存在します(ファルコンSをイン差しで制したプルパレイなど)。
そのため内有利なこのコースとは相性が良く、特に内枠を引いた時に高い好走率を残しています。

イスラボニータ産駒1〜4枠
【3-3-2-5/13】
勝率23.1% 連対率46.2% 複勝率61.5%
単勝回収率150 複勝回収率152

イスラボニータ産駒5〜8枠
【1-0-2-7/10】
勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率30.0%
単勝回収率34 複勝回収率53

まだまだ出走機会は少ないものの、内枠を引いた時は特に注目しておきたい種牡馬です。


🍀注目種牡馬ディープインパクトロードカナロアキズナエピファネイアイスラボニータ




🐴平均ラップ🐴

参考として古馬1勝クラスチューリップ賞アーリントンC阪神牝馬S阪神JF朝日杯FS桜花賞、そして阪神芝1600mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

クラスに関わらず基本は中盤でペースが緩み、ラスト600mで加速する流れとなっています。最後の直線が長いため、直線で一気に加速する瞬発力や直線でのトップスピードが求められていることがグラフからもわかります。

しかし、阪神JF、朝日杯FS、桜花賞といった世代限定GIでは前半のペースが速くなっていることがわかります。
これは世代戦のレース番組の関係が大きく、世代限定戦のGIは最も短い距離で1600mとなります。それにより1600mより短い距離を得意としているスプリンターも出走することが多いため、前半のペースが速くなりやすいのが特徴です。

また、中盤のペースが緩みやすいコースではあるものの、一定のペースを刻み続ける流れになることもあります。その例が2021年の桜花賞です。

-2021年桜花賞-
勝ちタイム1.31.1(レコード)
レースラップ
12.1-10.8-11.2-11.1-11.6-11.2-11.2-11.9
前半3F34.1-後半3F34.3(前傾0.2秒)
前半4F45.2-後半4F45.9(前傾0.7秒)
ペース:ミドルペース

このレースはBコース替わりの週に行われたため速い時計が出る馬場コンディションでした。逃げたストゥーティに道中メイケイエールがかかり気味にハナを奪ったこともあり、中盤の緩みが少なくなったことで最後の直線での末脚だけでなく道中の追走力が問われるレースとなりました。
近走のGIレースは中盤でペースが緩む流れが多いものの、逃げ馬のタイプや他馬との兼ね合い、馬場コンディション次第で中盤も緩みのない流れになる可能性も考えられることは覚えておきたいポイントです。




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年4月10日(日)
阪神11R 桜花賞
ナムラクレア 6人気3着(単勝14.5倍,複勝4.0倍)

この日の阪神芝はBコース替わりの影響で内有利が顕著になっており、速い時計が出る馬場コンディションでした。
ナムラクレアは昨年暮れに今回と同舞台で行われた2歳GI阪神JFで5着に好走した実績があり、1600mより短い距離にも対応できるスピードを持っていました。
前走は2着に敗れていたもののこれは不利があったもので、今回は内が有利な馬場で最内枠と恵まれる条件が揃っていました。

-買い要素-
・内枠
・前走不利(内有利馬場でコーナー外回し)
・昨年同舞台のGIで5着の実績あり
・高速馬場に対応できるスピードあり



穴をあけた例②
2022年10月23日(日)
阪神10R 元町S
フラーズダルム 5人気1着(単勝9.3倍,複勝2.2倍)

近走は馬券外に敗れるレースが続いていましたが、展開に恵まれなかったレースやレベルの高いレースに出走していたものでした。
このコースでは3勝クラスでも2,4着と好走歴のあるコースで、速い末脚を使える本馬にとってこのコース替わりはプラスに働く要素でした。
レースではここでも上がり最速の末脚を使い、見事差し切って勝利。また、本馬はこのコースと好相性でもあるキズナ産駒の牝馬でした。

-買い要素-
・速い末脚を使えるコース巧者
・前走不利(外前有利展開のなか内差し)
・キズナ産駒の牝馬




〜まとめ〜

○阪神外回りコースは残り600m付近から下り坂、直線も長いため最後の直線での末脚勝負になりやすいコース!

○阪神芝は馬場状態の良い時期が多く、基本は内枠が有利なコース!ただし内枠の差し追込馬は包まれてしまうリスクもあるので注意!内の馬場状態がいい時は、7,8枠は外を回されるリスクがあり多頭数では特に大きな不利に繋がる!

○直線は長いものの、スローペースになりやすいことに加え内が有利になりやすいため逃げ先行馬の期待値が高いコース!特に人気薄の逃げ馬には注意!

○注目種牡馬はディープインパクトロードカナロアキズナエピファネイアイスラボニータ

○基本はスローペースから直線で加速するレースになるため、一気に加速する瞬発力やトップスピードが求められるコースも、GIではレースによってペースに変化が見られる!また、速い時計が出る馬場や緩みのない流れになると道中の追走力も求められる!





🍀チューリップ賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
内枠有利
逃げ先行有利
能力重視

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。


最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【3-2-3-22/30】
勝率10.0% 連対率16.7% 複勝率26.7%
単勝回収率15 複勝回収率103

5〜8枠
【3-2-2-34/41】
勝率7.3% 連対率12.2% 複勝率17.1%
単勝回収率82 複勝回収率47

このレースは直線の長い阪神芝外回りコースで行われますが、開催2週目に行われるため芝の生育状態が良く、内でロスなく立ち回りやすい内枠が好成績となっています。特に近年の阪神は馬場が高速化し内有利に傾きやすくなっているため、内枠の馬や外枠ならポジション取れて内で立ち回れる馬に注目です。


続いてのポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【5-1-4-16/26】
勝率19.2% 連対率23.1% 複勝率38.5%
単勝回収率139 複勝回収率67

初角6~9番手
【1-1-0-19/21】
勝率4.8% 連対率9.5% 複勝率9.5%
単勝回収率10 複勝回収率22

初角10番手以下
【0-2-1-21/24】
勝率0.0% 連対率8.3% 複勝率12.5%
単勝回収率0 複勝回収率117

このレースは内有利になりやすい点、そしてスローペースになりやすい点から、逃げ先行馬の好走が目立つレースです。
2023年は逃げたモズメイメイが7人気1着と人気薄で勝利、2021年と2020年は逃げ先行馬で1〜3着を独占しています。そのため前目のポジションを確保できて速い上がりが使える馬には要注目です。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つです。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。

前走阪神JFで3着以内
【2-1-2-1/6】
勝率33.3% 連対率50.0% 複勝率83.3%
単勝回収率276 複勝回収率106

前走が2歳牝馬GIの阪神JFで馬券内に好走していた馬は殆ど崩れておらず、馬券外に敗れたのは直線で詰まる不利を受けたウォーターナビレラのみとなっています。
阪神JFは世代トップを決めるレースであることから、ここで好走できる実力がある馬は無理に逆らわずに馬券を組み立てていきましょう。




🍀阪神牝馬Sのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
内枠有利
逃げ先行有利

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。

このレースの最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【2-3-3-18/26】
勝率7.7% 連対率19.2% 複勝率30.8%
単勝回収率276 複勝回収率160

5〜8枠
【3-2-2-32/39】
勝率7.7% 連対率12.8% 複勝率17.9%
単勝回収率73 複勝回収率167

このレースは直線の長い阪神芝外回りコースで行われますが、阪神芝は基本的に馬場が荒れにくく内有利に傾きやすいため、内でロスなく立ち回りやすい内枠が好成績となっています。
外枠から好走した馬はポジションを取りに行った先行馬が多く、2023年は7枠のサウンドビバーチェが6人気1着。2020年は5枠のディメンシオンが11人気3着。2019年は8枠のアマルフィコーストが12人気2着と、外枠の先行馬は人気薄で馬券に絡んでいます。内有利の恩恵を受けやすい内枠の馬や外枠の先行馬に注目です。


続いてのポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【3-3-3-18/27】
勝率11.1% 連対率22.2% 複勝率33.3%
単勝回収率106 複勝回収率282

初角6〜9番手
【2-1-2-14/19】
勝率10.5% 連対率15.8% 複勝率26.3%
単勝回収率377 複勝回収率141

初角10番手以下
【0-1-0-18/19】
勝率0.0% 連対率5.3% 複勝率5.3%
単勝回収率0 複勝回収率21

このレースは内有利になりやすい点、そしてスローペースになりやすい点から、逃げ先行馬の好走が目立つレースです。
2023年はサウンドビバーチェが6人気1着、サブライムアンセムが10人気2着。2021年はドナウデルタが8人気3着。2020年はディメンシオンが11人気3着。2019年はアマルフィコーストが12人気2着、ミエノサクシードが9人気3着と、先行馬は人気薄での活躍が目立ちます。
直線が長いイメージから差し追込脚質の馬が人気を集めることも多く、過小評価されている先行馬に要注目です。




🍀桜花賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
速い流れに対応する追走力(展開次第)
内枠有利
やや逃げ先行有利
能力重視

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。
また、このレースは短距離向きの馬も出走することが多いレースであり、GIでもあるためペースが速くなりやすく追走力が求められやすくなっています。特に近年は馬場の高速化に伴いより短距離向きのスピードが問われやすくなっている点には注意が必要です。


最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【4-1-4-31/40】
勝率10.0% 連対率12.5% 複勝率22.5%
単勝回収率57 複勝回収率67

5〜8枠
【1-4-1-44/50】
勝率2.0% 連対率10.0% 複勝率12.0%
単勝回収率8 複勝回収率30

このレースは直線の長い阪神芝外回りコースで行われますが、阪神芝は基本的に馬場が荒れにくく内有利に傾きやすいため、内でロスなく立ち回りやすい内枠が好成績となっています。特に近年はこの傾向が顕著になり、内で立ち回った馬や1600m以下の距離にも対応できるスピードタイプの好走が目立つようになっています。
2022年は内枠勢が上位を独占。内を突いたスターズオンアースが7人気1着、内から先行したウォーターナビレラが3人気2着、ナムラクレアが6人気3着と人気薄で好走し、馬券外でも内枠を引いたピンハイが13人気5着、パーソナルハイが17人気6着と健闘。2021年は内枠から先行したソダシが2人気1着、1枠を引いたファインルージュが8人気3着と好走しています。

反対に外枠を引いた馬は不利を受けやすく注意が必要。7〜8枠を引いた人気馬を見てみると、2022年はサークルオブライフが2人気4着、ナミュールが1人気10着、プレサージュリフトが4人気11着と人気馬3頭が揃って馬券外に敗れています。
2021年はエリザベスタワーが6人気13着、ソングラインが7人気15着と人気以上に着順を落としており、2019年はダノンファンタジーが1人気4着、ビーチサンバが4人気5着と敗れています。
枠の有利不利が出やすいため、枠順には要注目のレースです。


続いてのポイントはやや逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【2-3-3-23/31】
勝率6.5% 連対率16.1% 複勝率25.8%
単勝回収率22 複勝回収率79

初角6〜9番手
【0-0-2-14/16】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率12.5%
単勝回収率0 複勝回収率34

初角10番手以下
【3-2-0-38/43】
勝率7.0% 連対率11.6% 複勝率11.6%
単勝回収率47 複勝回収率27

このレースはGIでメンバーが揃い短距離向きの馬も出走するためペースが速くなりやすいレースですが、内有利になりやすい点から逃げ先行馬の好走も目立つレースとなっています。
とはいえ末脚自体は活かしやすいコースであり、2023年はリバティアイランドが、2020年はデアリングタクトが後方から差し切って勝利。能力が抜けて高い馬はしっかりと差して好走している点は押さえておきましょう。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つです。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




🍀アーリントンCのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
外枠有利
やや差し追込有利
能力重視

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。
また、このレースは短距離向きの馬も出走することが多いレースであり、GIでもあるためペースが速くなりやすく追走力が求められやすくなっています。特に近年は馬場の高速化に伴いより短距離向きのスピードが問われやすくなっている点には注意が必要です。


最初のポイントは外枠有利です。

1〜4枠
【1-1-2-32/36】
勝率2.6% 連対率5.6% 複勝率11.1%
単勝回収率19 複勝回収率28

5〜8枠
【4-4-3-37/48】
勝率8.3% 連対率16.7% 複勝率22.9%
単勝回収率93 複勝回収率102

阪神は馬場が荒れにくく基本内有利になりやすい競馬場ですが、このレースは開催最終週に行われるため芝が傷んでいることも多く外枠の好走が目立つレースとなっています。
加えてこのレースは短距離馬が出走することも多く、前半のペースが速くなる→中盤でペースが緩む→直線で再加速、といった流れになるケースが目立ちます。中盤でペースが緩むことで外の馬がポジションを押し上げやすくなる点も、外枠有利に傾くポイントです。


続いてのポイントはやや差し追込有利です。

初角5番手以内
【2-1-4-19/26】
勝率7.7% 連対率11.5% 複勝率26.9%
単勝回収率151 複勝回収率99

初角6〜9番手
【1-3-0-21/25】
勝率4.0% 連対率16.0% 複勝率16.0%
単勝回収率28 複勝回収率62

初角10番手以下
【2-1-1-29/33】
勝率6.1% 連対率9.1% 複勝率12.1%
単勝回収率16 複勝回収率53

このレースは開催最終週に行われ、短距離馬も出走しペースが速くなりやすいことから差し追込も決まりやすいレースです。
2023年は内有利な馬場で内を通った馬と逃げ先行馬が上位を独占する結果となりましたが、この時は京都競馬場の改修工事による代替開催の影響で通常時とコース替わりの時期が違ったもので、2021〜2023年は逃げ先行馬や内を通った馬が好走しやすい馬場コンディションになっていました。
直線で速い上がりが求められやすいコースであるため、基本は末脚の裏付けを持つタイプの馬を狙いたいコースです。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つです。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




🍀マイルCSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線で一気に加速する瞬発力
最後の直線でのトップスピード(上がりの速さ)

を基本とし、ペースが流れる想定ならば道中の追走力を重視し、当日の馬場傾向に応じて内外の有利不利を考えたいレースです。

このレースで問われる要素の一つ目は直線で一気に加速する瞬発力です。これは二つ目の最後の直線でのトップスピードとも繋がりの深い要素であるため、今回は二つ合わせて解説します。
まずは過去2年の阪神で行われたマイルCSを振り返ってみましょう。

-2021年マイルCS-
レースラップ
12.5-11.2-11.9-12.0-11.7-11.1-10.7-11.5
前半3F35.6-後半3F33.3(後傾2.3秒)
前半4F47.6-後半4F45.0(後傾2.6秒)
勝ちタイム:1.32.6 スローペース

-2020年マイルCS-
レースラップ
12.5-11.0-11.4-12.0-11.6-11.0-10.8-11.7
前半3F34.9-後半3F33.5(後傾1.4秒)
前半4F46.9-後半4F45.1(後傾1.8秒)
勝ちタイム:1.32.0 スローペース

どちらも中盤が緩むスローペースのレースとなっており、直線での上がりの速さが求められるレースとなりました。後半2F目にはレースラップが10秒台にまで突入しており、直線に向いて一気に加速する瞬発力や、トップスピードが重要なレースとなっています。

-2021年マイルCS-
1着グランアレグリア(上がり3F1位,32.7)
2着シュネルマイスター(上がり3F2位,32.9)
3着ダノンザキッド(上がり3F3位,33.0)

-2020年マイルCS-
1着グランアレグリア(上がり3F2位,33.2)
2着インディチャンプ(上がり3F2位,33.2)
3着アドマイヤマーズ(上がり3F7位,33.6)


今年もコース形態通り中盤が緩むスローペースになれば、直線で速い末脚が使えるかどうかを重視して考えたいです。


ただ、今年は例年よりもペースが速くなる可能性も考慮しておきたいです。
2021年の人気馬はグランアレグリアにシュネルマイスター、サリオスと近走差す競馬をしていた子達。2020年の人気馬はグランアレグリアにサリオス、インディチャンプと2年続けて上位人気馬は差し馬に集中しています。
しかし今年は上位人気馬のなかに先行して競馬をするソダシいます。強力な先行馬がいることにより、他馬の意識が例年よりも前に向くのでは?と考えています。
また、先行意識の高い坂井騎手が騎乗するホウオウアマゾンや、テンのスピードは遅いものの逃げに拘りたいベステンダンクなどがおり、枠の並び順次第では例年のようなスローペースにはならず、平均ペースに近い流れになることも考えられるのではないでしょうか。

また、先週のエリザベス女王杯は雨の影響もあり内不利外有利が顕著な馬場コンディションでした。今週も内外で大きな差が現れる可能性も考えられるため、馬場コンディションの変化には注目しておきたいです。




🍀阪神JFのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線でのトップスピード
一気に加速する瞬発力
外枠有利
差し追込有利
人気馬が強い
能力重視

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。


最初のポイントは外枠有利です。

1~4枠
【2-2-0-36/40】
勝率5.0% 連対率10.0% 複勝率10.0%
単勝回収率36 複勝回収率38

5~8枠
【3-3-5-37/48】
勝率6.3% 連対率12.5% 複勝率22.9%
単勝回収率22 複勝回収率75

2歳GIには短距離レースがなく、短距離路線で勝ち上がってきた馬も多く出走するレースであるため、前半速い→中盤緩む→直線で再加速、といった流れになりやすいコースです。
ペースが緩んだ区間で馬群が凝縮するため内はごちゃつきやすく、外枠が恵まれやすいレースとなっています。
同じ阪神芝1600mで行われるGIには桜花賞がありますが、そちらは近年Bコース替わりの週で行われ馬場が高速化することで内有利傾向が顕著になっています。このレースは桜花賞ほど傾向が顕著ではないため、注意が必要です。

ただし、内が伸びない馬場になっているわけではない点には注意。このレースは開催2週目に行われるため馬場のコンディションは良好な状態を保たれやすく、うまく内を捌くことが出来ればそれは一つのアドバンテージとなります。
22年にはシンリョクカが内枠から差して12人気2着と好走しているため、不当に人気を落としている馬がいたら要注意です。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角5番手以内
【2-1-1-26/30】
勝率6.7% 連対率10.0% 複勝率13.3%
単勝回収率48 複勝回収率45

初角6番手以下
【3-4-4-47/58】
勝率5.2% 連対率12.1% 複勝率19.0%
単勝回収率18 複勝回収率65

前走が重賞レースで逃げずに上がり3F3位以内の末脚を計時した馬
【4-0-5-14/23】
勝率17.4% 連対率17.4% 複勝率39.1%
単勝回収率95 複勝回収率101

このレース自体差しが決まりやすいことに加え、キャリアの浅い2歳戦においては控える競馬で経験値を詰めているかどうかも大きな加点要素になります。
特に重賞レースでしっかり速い上がりを使えている馬には要注目です。


続いてのポイントは人気馬が強い点です。

1~5人気
【5-2-3-15/25】
勝率20.0% 連対率28.0% 複勝率40.0%
単勝回収率100 複勝回収率71

6人気以下
【0-3-2-58/63】
勝率0.0% 連対率4.8% 複勝率7.9%
単勝回収率0 複勝回収率53

このレースは最後の直線が長く、高速馬場で速い末脚が求められる主流条件のコースで行われます。更に能力差も反映されやすい世代限定戦のため、基本は人気馬が強いレースです。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つ。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




🍀朝日杯FSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線でのトップスピード
最後までバテずに走り切る持続力
内枠有利
やや逃げ先行有利
人気馬が強い
能力重視

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースを使用します。最後の直線が長いため中盤はペースが緩みやすく、残り600m付近からは下り坂となるため直線での末脚勝負になりやすいコースです。
そのため後半で一気に加速する瞬発力や末脚のトップスピードが求められ、速い上がりを使えるかが問われるコースです。


最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【4-4-3-27/38】
勝率10.5% 連対率21.1% 複勝率28.9%
単勝回収率71 複勝回収率56

5〜8枠
【1-1-2-37/41】
勝率2.4% 連対率4.9% 複勝率9.8%
単勝回収率19 複勝回収率70

このレースは内枠の好走率が高くなっていることがわかりますが、これはこのレースの位置付けも関係しています。
この時期には同じ舞台で牝馬限定2歳GIの阪神JFが開催されますが、牡馬は牝馬と異なり1600mの朝日杯FS、2000mのホープフルSと距離が異なるGIレースが同時期に組まれています。これにより朝日杯FSは短距離〜マイル向きの馬が集まりやすく、ホープフルSは中長距離の馬が集まりやすく有力馬が分散する形となります。
朝日杯FSは短距離〜マイル向きの子が集まるため、阪神JF以上にペースが速くなりやすく速い流れへの対応力が求められます。コーナー部分でも大きくペースが緩みにくく、最後までバテずに走り切る持続力も求められ阪神芝は傷みにくいことも相まって内でロスなく立ち回った馬が好走しやすくなっているのがこのレースの特徴です。


続いてのポイントはやや逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【4-2-2-21/29】
勝率13.8% 連対率20.7% 複勝率27.6%
単勝回収率93 複勝回収率56

初角6番手以下
【1-3-3-43/50】
勝率2.0% 連対率8.0% 複勝率14.0%
単勝回収率15 複勝回収率68

前走芝1400m〜で初角5番手以内の先行策で1着
【5-0-4-20/29】
勝率17.2% 連対率17.2% 複勝率31.0%
単勝回収率120 複勝回収率128

前述したことの繰り返しになりますが、牡馬2歳路線は朝日杯FSとホープフルSで有力馬が分散する形となります。朝日杯FSにはマイル以下で強い馬が集まるため、2歳牝馬GIの阪神JFよりもスピードが求められるレースになりやすく、強い逃げ先行馬がそのまま残りやすいレースとなっています。
阪神JFは差し追込が決まりやすいレースでしたが、1600m以上で末脚に長けた差し馬はホープフルSに向かうことも多いため、同じコースでもギャップが生まれる点に注意が必要です。


続いてのポイントは人気馬が強い点です。

1~5人気
【4-4-4-13/25】
勝率16.0% 連対率32.0% 複勝率48.0%
単勝回収率70 複勝回収率75

6人気以下
【1-1-1-51/54】
勝率1.9% 連対率3.7% 複勝率5.6%
単勝回収率32 複勝回収率58

このレースは最後の直線が長く、高速馬場で速い末脚が求められる主流条件のコースで行われます。更に能力差も反映されやすい世代限定戦のため、基本は人気馬が強いレースです。
人気薄で絡んだ馬を見ても、2020年7人気1着のグレナディアガーズはその後も短距離〜マイル路線で活躍しており、2018年9人気2着のクリノガウディーは後にGIで1着入線と、実力はあるのに過小評価されている馬でした。特にマイル以下でも走れるスピードを持っている馬には要注目です。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つ。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




以上、阪神芝1600mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

最後まで読んでくださりありがとうございます、モチベにも繋がりますのでよかったらnoteのフォロースキもよろしくお願いします🍀
また、少しでも参考になった・面白かったと思ったらTwitterもフォローいいねRTしていただけると励みになります!🙏🏻









(メンバー豪華で楽しみだね)



いつもボクの記事を読んでくださりありがとうございます! これからも根拠のある記事、面白い記事を作成していけるよう努力します!