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コースを学ぼう!-part44-【中京芝2200m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回は今週行われる神戸新聞杯の舞台でもある中京芝2200mについてまとめました!📊
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!


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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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中京芝2200mは4コーナー出口付近からのスタートとなり、一周してゴールを迎えるコースです。
京都競馬場改修工事の影響で、京都新聞杯や神戸新聞杯、日経新春杯などのレースがこのコースで開催されています。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スタートから最初のコーナーまでが長いコース!
中京芝2200mスタートから最初のコーナーまで約500mほどあり、直線部分が長いコースです。
そのため逃げ先行争いにかかる時間が長くなりやすく、前半は速いペースになりやすいといった特徴があります。
このコース形態はレースに大きな影響を与えるポイントとなっており、後ほど脚質別成績・平均ラップの項目で深掘りしていきます。


パワーに加えスタミナが問われるタフなコース!
中京競馬場は直線に急坂が設けられており、スタート後とゴール前と二度急坂を上らなければならないためパワーも必要なコースとなっています。
急坂が設けられているコースは他に中山や阪神がありますが、これらのコースはゴール前に急坂が設置されています。それに対し中京は直線に向いてすぐ急坂という特徴があり、急坂を上りながらの加速が求められます。他のコースとは異なる適性が求められるため、このコースを得意とする中京巧者の子も存在します。
中京芝2000mとは距離が200m異なるだけですが、前半速いペースになりやすいことも影響してよりタフなコースになっているため、この条件をこなせるスタミナも大切な要素です。




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2017年1月〜2022年9月4日(日)の期間に行われた中京芝2200mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)

※多頭数でのレースが少なかったため、今回は14頭以上のみのデータを割愛させていただきます。

🐴枠順別成績🐴

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好走ゾーンは中枠に寄っており、内外での大きな差は見られません。
中京芝2200mはスタートから最初のコーナーまでの距離が長いコースです。そのため逃げ先行争いにかかる時間が長く、外枠の子もポジションを確保しやすいコースとなっています。
ここで、スタートから最初のコーナーまでの距離が短い中京芝2000mとの枠順成績を比較してみましょう。


〜中京芝2000m枠順別成績〜

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と、こちらは好走ゾーンが内枠に寄っていることがわかります。
距離は200mしか違いませんが、スタート位置が変化するだけで傾向は大きく変化します。中京芝2200mはポジションを確保できる時間が長いため中枠〜外枠の子も位置を取りやすく、反対に内枠の子はアドバンテージを活かしにくくなる点は覚えておきたいポイントです…!




🐴脚質別成績🐴

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競馬は基本逃げ先行が有利ですが、このコースでの逃げ先行馬の回収率は低めの数字となっており、反対に差し捲りの成績は好走率・回収率共に高くなっています。
これもスタートから最初のコーナーまでの距離が関係してきており、逃げ先行争いにかかる時間が長くなることで前半は速いペースになり前にいる馬達の負荷が大きくなりやすく、タフなコース形態と距離も相まって差しが決まりやすいコースとなっています。
また、前半が速くなった分、一息入れようと中盤が緩むのもポイント。ペースが緩むことで捲りも決まりやすくなり、それがデータにも表れています。
こちらも中京芝2000mとの比較をしてみましょう。


〜中京芝2000m脚質別成績〜

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中京芝2000mはスタート後にすぐコーナーをむかえるためスローペースになりやすく、逃げ先行が有利なコースとなっています。比較すると、中京芝2200mは逃げ先行の成績が下がっており、差しの成績が上がっていることがわかりますね。
こちらもスタート位置が変わるだけで傾向が大きく変化するいい例で、覚えておきたいポイントです…!




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数1位はディープインパクト
中京芝2000mと比較すると好走率に大きな差はないものの、回収率はこちらが高く差し有利なコースの恩恵を受けています。2022年の日経新春杯ではヨーホーレイクが3人気1着、2021年の神戸新聞杯ではレッドジェネシスが5人気2着、2020年の神戸新聞杯ではコントレイルが1人気1着と重賞でと好走馬が出ており、中京芝2000mとは異なり差し追込脚質の産駒もしっかり活躍しています。

2位のハーツクライもディープインパクト同様に差す競馬を得意としている種牡馬。こちらはバテずに走り切る持続力やタフなコースをこなすスタミナを備えてる産駒も多く、人気薄で馬券内に絡んでいる産駒も多いのが特徴です。


注目したいのは3位のルーラーシップ
産駒は基本的にバテずに走り切る持続力を武器にしている子が多く、長くいい脚を使えるのが特徴です。
それ故に直線で一気に加速するレースや速い末脚を求められるレースは苦手としており、他場で差し損ねた子が差しの決まりやすい中京芝2200m替わりで好走する、といったケースが見られます。
人気薄が絡んだことで回収率が上昇しており上振れてる可能性もありますが、好走率も高い数字を残しており注目したい種牡馬です。


この舞台で非常に優秀な成績を残しているのが4位のエピファネイア
中京芝2000mでも好成績を残していましたが、この舞台では好走率・回収率共にさらに高い成績となっています。
東京や阪神での末脚勝負では他馬にキレ負け(スピード負け)してしまうような子が、パワーや持続力が求められる中京で巻き返しているため、この舞台では特に要注目の種牡馬です。


9位のオルフェーヴルも注目したい種牡馬の一頭。
独特な適性が求められるコースでもありリピーターが多いのも特徴で、産駒のイクスプロージョンはこの舞台で【2.2.2.3】と何度も好走しており、2021年の日経新春杯を7人気で制したショウリュウイクゾはこの舞台の3勝クラスのレースで好走経験がありました。
オルフェーヴル産駒は器用さパワーに長けた産駒が多く、特に牡馬は長距離をこなすスタミナタイプの子が多いのも特徴。そのため、この舞台に適性を示す産駒が多いのではないでしょうか。


10位のディープブリランテは出走機会こそ少ないものの、好走率・回収率共に優秀な成績。
このコースで好走したのは、後に3000mのレース万葉Sを制したナムラドノヴァンや、道悪の宝塚記念や大阪杯で好走したモズベッロなど、速い末脚はないもののパワーやスタミナに長けているタイプの産駒が好走しています。出走機会は少ないものの、見かけた際は要チェックの種牡馬です。



🍀注目種牡馬ルーラーシップエピファネイアオルフェーヴルディープブリランテ




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラス京都新聞杯神戸新聞杯中京芝2200mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

京都新聞杯さ傾向が顕著に出過ぎていますが、スタートからの2〜3F目(200〜600m)は速いペースが続いており、スタート後の逃げ先行争いでペースが速くなっていることがわかります。
中盤でペースが緩んだ後は徐々に加速する流れとなっており、京都新聞杯を除くとラスト2F目(1800〜2000m)で後半最速のラップを刻んでいます。しかし、直線で一気に加速する瞬発力が求められる芝2000mと比べると直線での加速度合いが低く、こちらはバテずに長く脚を使う持続力が求められる流れになりやすいことがわかります。

基本は
前半速いペース→徐々に加速…
という流れになり、急坂を2回上るタフなコースであることから一気に加速する瞬発力や速い末脚といったスピード的要素よりも、バテずに走り切る持続力やタフなコースをこなすパワースタミナが問われる流れになりやすいコースです…!




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年5月8日(日)
中京9R 三方ヶ原S
プリマヴィスタ 8人気1着(単勝41.6倍,複勝7.1倍)

3勝クラス昇級後は馬券内に絡めていませんでしたが、その殆どがスローペースのレースや速い上がりが求められたレースでした。
過去に好走した時は馬場が湿った時やペースが流れて上がりがかかった時で、速い末脚を求められる展開は苦手としている子でした。
今回はハンデ戦で斤量減に加え、中京芝2000m→中京芝2200mと差し馬有利なコース替わり。ハイペースでレースが進むと、後方から差し切り2着に3馬身差をつける圧勝。自身が得意としている展開となり、高いパフォーマンスを見せつけました。

-買い要素-
・近走不利(スローペース)
・ハンデ戦(斤量減、他馬比較でも優位に)
・コース替わり



穴をあけた例②
2022年5月7日(土)
中京11R 京都新聞杯
ヴェローナシチー 7人気2着(単勝17.3倍,複勝3.9倍)

未勝利戦勝利後は勝ちきれないレースが続いていましたが、どのレースでも堅実に追い込み馬券内をキープしていました。特に前走は前有利な阪神芝2000mで差して好走しており、着順以上に強い内容での好走でした。
そして今回は差しの決まりやすい中京芝2200m替わり、バテずに長く脚を使えることが武器のヴェローナシチーにとっては絶好の舞台替わり。レースはこのコースらしい前半から速いペースになると、後方から捲る競馬で2着に好走。重賞好走歴がありながらも人気を落としていましたが、力のあるところを見せました。
また、本馬はこの舞台と相性のいいエピファネイア産駒でした。

-買い要素-
・前走不利(前有利展開を差して好走)
・コース替わり
・不当な人気落ち
・エピファネイア産駒




〜まとめ〜

○最初のコーナーまで距離があるため枠順の有利不利が少ないコース!やや中枠が有利!

○前半のペースが速くなりやすいこともあり、逃げ先行馬の成績は低めで差し馬有利なコース!中盤でペースが緩むことも多いため、捲っていける子にも注目!

○注目種牡馬はルーラーシップエピファネイアオルフェーヴルディープブリランテ

前半速いペース→徐々に加速…といった流れになりやすく、バテずに走り切る持続力が問われるコース!

パワースタミナ的要素が問われる独特なコース!このコースで好走歴のある中京巧者に注目!


(比較するとより違いがわかるはず!よかったらこっちも見てね🙌🏻)




🍀日経新春杯のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
タフなコースをこなすスタミナ・パワー
最後までバテずに走り切る持続力
差し有利

です。
まずは中京で開催された過去2年の傾向を見ていきましょう。


2022年(16頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.5-11.9-11.6-12.2-12.0-12.4-12.2-11.8-11.4-11.8-11.9
前半3F36.0-後半3F35.1(後傾0.9秒)
前半4F48.2-後半4F46.9(後傾1.3秒)
勝ちタイム:2.11.7 スローペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着ヨーホーレイク 34.4(1位)9-9-9-9
2着ステラヴェローチェ 34.7(2位)4-6-8-8
3着ヤシャマル 35.3(5位)7-7-4-4
4着エフェクトオン34.9(3位)12-12-12-12
5着アフリカンゴールド 35.9(11位)3-3-3-2
→ スロー寄りのペースではあったものの、前半は決して遅くはなく後半の持続力勝負になったレース。差し馬が上位に。


2021年(16頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.5-11.2-11.6-12.9-12.5-11.9-11.7-11.8-11.8-11.7-12.2
前半3F35.3-後半3F35.7(前傾0.4秒)
前半4F48.2-後半4F47.5(後傾0.7秒)
勝ちタイム:2.11.8 平均ペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着ショウリュウイクゾ 35.5(2位)3-3-3-3
2着ミスマンマミーア 35.4(1位)16-16-16-16
3着クラージュゲリエ 35.6(3位)6-6-4-6
4着サンレイポケット 35.6(3位)6-6-7-7
5着サトノソルタス 35.7(7位)11-10-11-10
→後半のペースアップが早く、極端な持続力勝負になったレース。勝ち馬のショウリュウイクゾは先行していたものの、差し追込馬が上位に。


このコースはスピードよりもパワースタミナといったタフな要素が強く求められるのが特徴です。
2021年に1人気10着と人気を裏切ったアドマイヤビルゴは前走で阪神芝2000mのレースを勝利していましたが、このコースは中京芝2200mと異なる適性が求められるコースでした。
反対に、同年に13人気2着と人気薄で好走したミスマンマミーアは重馬場の2200mや2400mで勝利経験があり、タフなコースへの適性を示していました。
このように、2200mより長い距離や中京芝2200mと似た適性が求められるコース(阪神芝2200mや中山芝2200m,2500m、新潟芝2200mなど)で実績を残している子は要注目です。


また、このコースは差しが決まりやすいのも大きなポイントです。
前週から開催される中京は、昨年末のBコース→Aコースとなり使われていなかった内が復活し内有利な傾向が現れ、京都金杯にシンザン記念と内枠の活躍が目立つのが特徴です。
しかし、冬場であるため芝の傷みも早く、前週に金杯+三日間開催と連続で使われるため、日経新春杯が行われる頃には内有利が薄れ外差しも決まるのが特徴です。
更にこのコースは元々差しが決まりやすいコースでもあり、基本は後方から速い上がりを使える子を狙いたいレースです。


最後のポイントは持続力が求められるという点です。
中京芝2200mは前半が速いペースとなり、中盤から終盤にかけて徐々に加速する流れになりやすいため、最後までバテずに走り切る持続力が大切になります。
そのため早めにペースが上がるレースで好走できる持続力に長けた子を狙いたいレースです。




🍀神戸新聞杯のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向は
タフなコースをこなすスタミナ・パワー
最後までバテずに走り切る持続力(特に前半が速いペースのレース)
差し有利傾向

まず一つ目はタフなコースをこなすスタミナ・パワーです。
過去2年の好走馬を見てみると

2021年
1着 ステラヴェローチェ(重い馬場での好走経験あり)
2着 レッドジェネシス(重い馬場での勝利経験、コース実績あり)
3着 モンテディオ(重い馬場での好走経験、2600mで勝利経験あり)

2020年
1着 コントレイル(重い馬場での勝利経験はあるけど正直能力が抜けてたとも思う)
2着 ヴェルトライゼンデ(重い馬場での好走経験あり)
3着 ロバートソンキー(重い馬場での好走経験あり)

昨年の神戸新聞杯は不良馬場で開催されたため特にタフさが問われる条件になりましたが、馬券に絡んだのは重い馬場での好走経験長距離戦での実績既に中京芝2200mでの好走経験がある子達でした。

2021年に1人気4着と人気を裏切ったシャフリヤールは重い馬場での好走経験がなく、毎日杯をレコード勝ちしているようにスピードが求められる軽い馬場を得意としていた子。3人気5着に敗れたキングストンボーイも2歳時には不良馬場のサウジアラビアRCで人気を裏切っていました。
2020年に2人気17着と敗れたグランデマーレは久々に加えて2000m戦でレコード勝ちした実績のあるスピードに長けた子。
このようにスピードを武器に軽い馬場で好走して人気を背負った子が凡走傾向にあります。このコースはスピードよりもスタミナ的要素が強く求められるため、人気馬の取捨でも意識したいポイントです。


二つ目のポイントは最後までバテずに走り切る持続力です。
このコースは前半が速いペースとなり、中盤から終盤にかけて徐々に加速する流れになりやすいため、最後までバテずに走り切る持続力が求められます。
特にこのレースは、前半速いペースとなった厳しい流れでの持続力が求められます。
(例:前半3Fと後半3F・前半4Fと後半4Fを比較し前半の方が速いレースや、0.1〜0.3秒差など近い数字になるレース)

2021年で5人気2着と好走したレッドジェネシスは過去に同コースの京都新聞杯を勝利。このレースは
12.7-11.1-11.3-12.7-12.1-12.3-11.4-11.5-11.5-12.0-12.6
と、前半3F35.1-後半3F36.1(前傾1.0秒)で前半が速い流れとなり、残り1000m地点では後半最速となる11.4を刻みその後は減速し続ける流れで持続力が強く求められたレースでした。

8人気3着のモンテディオも前半が速くなったレースでの勝利経験がありました。1勝クラスを勝ち上がったルスツ特別をみてみると
13.1-11.6-11.9-11.9-11.6-12.5-12.3-12.3-13.1-13.0-12.8-12.6-12.4
前半は11秒台が続き、前半3F36.6-後半3F37.8(前傾1.2秒)・前半4F48.5-後半4F50.8(前傾2.3秒)のハイペースとなりました。後半は加速する流れになっていますが、映像を見てみるとモンテディオは中団から早めに動き4コーナーでは既に先頭に立っています。ラップの数字以上に長く脚を使っての勝利で、ハイペースの持続力勝負への適性を示したレース内容でした。

このように、早めにペースアップするレースで好走している子に注目したいです。



最後のポイントは差し有利傾向です。
過去の好走馬をコーナー通過順位とともに見てみると

・2021年
1着 ステラヴェローチェ(9-9-9-9)
2着 レッドジェネシス(7-8-7-6)
3着 モンテディオ(2-2-2-2)

・2020年
1着 コントレイル(8-7-8-6)
2着 ヴェルトライゼンデ(14-14-15-16)
3着 ロバートソンキー(12-12-13-10)

と、後方から競馬を進めた子が上位に来ていることがわかります。このコースは脚質別成績で述べた通り逃げ先行馬にとっては苦しい展開になりやすく、差しが届きやすいコースです。これは同コースで行われる京都新聞杯も同様の傾向がみられます。
とはいえ毎回差しが決まる!と言い切れるわけではないので、逃げ先行馬はどの子なのか、逃げ争いが激化しそうな枠の並びなのか、差しが決まる馬場なのかなどを考慮した上で最終的な判断をしたいです。




-------週中時点での注目馬-------



🍀ヴェローナシチー
→バテずに長く脚を使える持続力が武器の子。
今回と同コースで行われた京都新聞杯では
12.5-10.9-10.6-12.1-12.1-12.1-11.8-11.8-11.8-11.7-12.1
前半3F34.0-後半3F35.6(前傾1.6秒)
前半4F46.1-後半4F47.4(前傾1.3秒)
と、前半に10秒台が2回続くハイペースに加え、残り1000m地点の早い段階から11秒台に突入する持続力が求められる流れとなり、逃げ先行馬には苦しく差し追込馬が有利な展開でした。
そのなかでヴェローナシチーは早めに仕掛けて2着に残す負荷の大きい競馬で好走、持続力を示した内容でした。

前走の白百合Sは2着に敗れてしまったものの
12.8-10.8-12.5-12.3-12.2-12.3-12.2-11.3-11.5-11.9
前半3F36.1-後半3F34.7(後傾1.4秒)
前半4F48.4-後半4F46.9(後傾1.5秒)
このレースは12.2→11.3とスローペースから一気に加速する流れとなり、持ち味の持続力を存分に発揮できなかったレースでした。
更にこのレースの勝ち馬フェーングロッテンはその後ラジオNIKKEI賞を勝利、古馬相手の新潟記念でも3着に好走した実力馬で、3着のアーティットもその後1勝クラス、2勝クラスと連勝しており、レースレベルも高い一戦でした。

人気を背負う一頭になると思いますが、能力・適性共に上位の存在であるとみています。



🍀ジュンブロッサム
→こちらもバテずに長く脚を使える持続力が武器の子。
反対にペースが緩んで一気に加速する瞬発力が求められるようなレースは苦手としており、それが成績にも表れています。
強い勝ち方をしたのが未勝利戦と1勝クラス勝利時。
まず未勝利戦をみていくと
13.0-11.6-12.0-11.9-11.7-11.5-11.5-11.1-12.3-12.6
前半3F36.6-後半3F36.0(後傾0.6秒)
このレースは後傾ラップですが、3着馬のユイノゴトクが後続を引き離した逃げを打った影響もあり、中盤も11秒台が続く緩みの少ないラップになり持続力が求められる流れとなりました。
この流れをジュンブロッサムは先行してレコードタイムで勝利、2着馬はセントライト記念でも3着に好走したローシャムパークで高いパフォーマンスを発揮したレースでした。

前走の出雲崎特別は
12.4-11.1-11.6-11.9-11.9-11.6-11.0-11.0-11.6
前半3F35.1-後半3F33.6(後傾1.5秒)
と、こちらも後傾ラップですが、道中一度も12秒台を刻まない緩みの少ない流れで、直線が長く持続力が求められる新潟外回りコースでのレースでした。
この流れをジュンブロッサムは外から徐々に加速、新潟の長い直線を活かして持続力を発揮しここでもレコードタイムで勝利。前日のOPクラスのレースでのタイムを0.7秒上回る高いパフォーマンスを発揮しました。

反対に敗れてしまったレースを見てみると
新馬戦
13.2-11.6-12.2-12.5-13.3-13.1-12.7-11.6-11.2-11.8
前半3F37.0-後半3F34.6(後傾2.4秒)

3歳1勝クラス
12.5-11.6-11.9-12.2-12.1-11.1-10.9-11.7
前半3F36.0-後半3F33.7(後傾2.3秒)

と、後傾度合いが先程のレースよりも高く後半で1秒以上加速しており、一気に加速する瞬発力が求められるレースでした。また、2着に敗れたアルメリア賞では詰まる不利受けてしまったもので、瞬間的に加速することが苦手なジュンブロッサムにとって詰まって減速することは大きな不利になってしまいます。そのため外からスムーズに加速することが高いパフォーマンスを発揮する条件となるため、外枠を引いたら楽しみな一頭です。

また、レコードタイムを2回記録しているように、この子はスピードを活かしたいタイプでスタミナ面に不安があるのでは?と感じるかもしれませんが、1600mのレースでは追走に苦労しているように見えたこと、稍重馬場で行われた共同通信杯ではダノンベルーガ、ジオグリフといったGI級の強豪相手に4着と好走していることからも、ある程度のスタミナも持ち合わせているように感じます。
週中のオッズでは人気薄が想定されている一頭ですし、過小評価されているように感じるため、週中時点での穴馬候補として注目馬に挙げさせていただきます。





以上、中京芝2200mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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