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コースを学ぼう-part24-【阪神芝3200m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!
普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったりレースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回は今週行われる長距離GI天皇賞(春)の舞台でもある阪神芝3200mについてまとめました!📊
今年もこのレースは京都競馬場改修工事の影響で阪神競馬場での開催となります!施行回数の少ないコースなので過去のレースデータは殆どありませんが、コースの特徴やポイントについてまとめたので競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです🎶


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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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阪神芝3200mは向正面半ばからスタートし、1周目は外回りコース、2周目は内回りコースを走るゴール長距離コースです。



🔴押さえておきたいポイント🔴

一周目と二周目で異なるコースを使用!
阪神芝3200mは一周目は外回りコースニ周目は内回りコースを使用するのが大きな特徴です。
スタート地点は外回り芝1400mと外回り芝1600mコースの間にあり、最初のコーナーまでの距離は約300m程です。
そしてポイントは二周目が外回りコースではなく内回りコースになることです。内回りコースと外回りコースの大きな違いは下り坂の位置最後の直線距離です。外回りコースは残り600m付近から下り坂となりますが、内回りコースは残り800m付近から下り坂となり直線が短いことも相まって早めにペースが上がりやすいコースです(緩やかではありますが、厳密には3角手前の残り1200m付近から下り坂となっています)。
そのためコーナーで加速する器用さ、最後までバテずに走りきる持続力が求められるコースとなっています。
(コーナーでの加速が求められることもあり基本は外を回すほど不利になるコースですが、雨などで内が傷んでいる場合は例外です。当日の天気や前日の芝レースでの結果も加味して考えたいですね。)


ゴール前は急坂も…?天気次第ではタフな条件に!
阪神コースはゴール前に1.8mの急坂があり、1周目と最後の直線と2回急坂を上るコースとなっています。長距離を走りながら2度急坂を越える必要があるためパワーが必要となるタフなコースですが、長期に渡る開催を見越してか阪神芝は良好な状態が続いており、内有利傾向が見られることも多いです。長距離戦とはいえ芝のコンディションが軽ければスタミナだけでなくスピードも求められる舞台ですので、当日の天気や馬場状態にも注目したいです(実際に先週は降雨の影響もあり外差しも決まる馬場となっていました)。
雨の影響を受けて重い馬場になるならばよりパワースタミナが求められるレースとなるでしょう。



🟢今年と昨年の松籟S・天皇賞(春)のラップを参考に考えてみる🟢

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こちらが今年と昨年の松籟S天皇賞(春)の、京都開催での天皇賞(春)の過去5年の平均ラップです。
これらのレースラップを基に、先程挙げたコースの特徴をイメージしてみましょう。

○2022松籟S(良馬場)
13.3-12.4-12.8-12.9-13.2-12.7-13.0-12.0-13.6-13.1-12.5-12.0-11.7-11.4-11.5-12.3

○2021天皇賞(春)(良馬場)
12.8-11.3-11.7-11.9-12.1-11.9-11.8-12.1-13.1-12.6-12.1-12.0-11.9-12.1-12.3-13.0

○2021松籟S(良馬場)
12.9-11.1-11.1-11.9-12.4-12.4-12.3-12.5-13.5-13.0-11.9-11.9-11.9-12.0-11.5-12.6


長距離戦らしく各馬の動きや逃げ馬のペースメイク次第で道中の動きに変化はありますが、共通しているのはどのレースも早めにペースが上がり4F〜の持続力勝負になっている点です。

京都開催の天皇賞(春)では、外回りコースを使用するため後半に速いラップを刻むことが多く、同じ下り坂があるコースでもラップバランスは変わってきます。
早めにペースが上がりやすく、急坂がある阪神コースはより持続力やタフさといった要素が求められるコースと言えるでしょう。

昨年の松籟Sや天皇賞(春)では自ら早めにペースを引き上げる強い逃げ馬(ディアスティマ)がいたことでより持続力が求められる流れになりましたが今年は…?
逃げ候補のタイトルホルダー、そして人気が予想されるディープボンドやテーオーロイヤルも前に行くことができる子達、人気馬の動きが鍵を握りそうですね。



続いて有力馬の前哨戦について見てみましょう。

○日経賞(中山芝2500m・稍重馬場)
6.3-12.0-12.6-12.6-12.7-13.4-13.4-12.8-12.3-12.0-11.7-11.2-11.8

1着:タイトルホルダー
3着:ヒートオンビート
4着:クレッシェンドラヴ
5着:ハヤヤッコ
11着:ディバインフォース

→前半も緩く、道中は13秒台を2回刻むスローペースラスト2F目で最速ラップを刻んでおり持続力が問われるレースではなく、内前が恵まれたレース。

勝利したタイトルホルダーは展開には恵まれたものの、本質的に速い上がりを求められるレースは向いていないと分析している子。その理由が
・スローの弥生賞→流れたペースの皐月賞という本来苦しいはずの臨戦で好走、菊花賞も逃げから早めにペースを引き上げ圧勝
・33秒台の上がりが求められたダービーでは6着

この二点からパフォーマンスとしてはまだ一段ギアを上げられる印象。
2走前の有馬記念は大外枠発走の不利。菊花賞は圧勝でしたがペースメイクが綺麗にハマったのもあり、今回は後ろがどれだけプレッシャーをかけてくるかが鍵になりそうです。

また、ディバインフォースは出遅れて展開面の不利(後方)がありました。



○阪神大賞典(阪神芝3000m・良馬場)
13.0-12.0-12.6-12.6-12.9-12.7-12.3-12.7-12.6-12.6-11.9-11.6-11.6-11.5-12.4

1着:ディープボンド
2着:アイアンバローズ
3着:シルヴァーソニック
4着:マカオンドール
5着:ユーキャンスマイル
7着:トーセンカンビーナ

→道中のペースは緩くスローペース、後半は早めにペースが上がり持続力が求められたレース

勝利したディープボンドは速い末脚が求められる瞬発勝負が苦手で持続力勝負や上がりのかかる展開を得意としている子。
このレースでもコーナーで押しても加速に時間がかかりなかなか上がっていけない面を見せましたが、長く脚を使い最後の1Fで先に抜けたアイアンバローズを差し切って優勝。更にコーナーではディープボンドが最も外を回していました。
・加速区間で外を回すのは負荷が大きくなる
最も重い斤量57kgを背負っていた

この2点を考慮すると完勝と言える内容で、当日も人気通り有力な一頭になりそうです。
敢えて不安点を挙げるならば
・内に閉じ込められてしまった場合、持続力が活かせない競馬を強いられてしまう
・外を回して持続力を活かす競馬がしたいが、当日の阪神が内有利傾向の強い馬場になる
・スローペースになりこのコースらしくない瞬発力勝負になる

などではないでしょうか。
とはいえ適性・地力ともに上位と見ておりボクは本命候補の一頭として考えています。



○ダイヤモンドS(芝3400m・良馬場)
13.0-11.7-12.4-12.5-12.0-12.1-12.4-13.1-13.0-12.7-12.7-12.6-12.2-12.2-11.4-11.9-12.2

1着:テーオーロイヤル
3着:トーセンカンビーナ
4着:ヴァルコス
13着:メロディーレーン

→逃げたグレンガリーが後続を離していたため実際はもっと中盤でペースが緩んでいるレース。ラップ的には後半の加速力が求められているものの、後ろは早めに動いておりラスト2400〜2800mの区間はラップ以上に速い脚を使っているためスローペースからの持続力勝負になったレース。

テーオーロイヤルの前走は道中先頭とは離れた3番手グループを追走し、4コーナーから動いて長く脚を使い最後は緩める余裕を見せての完勝。過去レースの内容・ラップバランスからスローペース→後半速いラップを刻み続ける持続力勝負に強くこのレースへの適性自体は合致する印象です。
前走から4kg斤量が重くなるのがどうか、人気が想定される上位人気2頭と比較しても馬格はなく斤量増の影響を受けそうでそこが不安点になりそうです。



(このように長距離は道中仕掛けを起こせるタイミングが多いため、ラップも様々なレースとなります。参考までに…同じ長距離レースでも持続力やスタミナといった要素が強く求められなかったのが昨年や一昨年のステイヤーズSのようなレースです)

2022ステイヤーズS(中山芝3600m・良馬場)
13.2-12.3-14.4-13.3-12.1-12.8-12.8-13.1-12.8-13.4-13.4-12.9-12.2-11.9-11.7-11.6-11.3-12.4

2021ステイヤーズS(中山芝3600m・稍重)
13.3-12.4-14.1-13.5-12.9-12.3-13.0-13.7-13.0-13.5-14.1-13.8-13.0-12.2-12.0-11.4-11.4-12.4

最も距離の長いコースで直線も短いコースですが、一昨年は稍重のコンディションながらもレース上がり3Fは35.2と11秒台を2回刻むような速いラップとなっています。前半も中盤も緩いペースが続き、道中もなかなかペースが上がらないと長距離戦でもスタミナ色の薄いレースとなることもあると覚えておきたいですね💡




🐴2022天皇賞(春)の予想🐴

阪神11R 天皇賞(春)(芝3200m)

ディープボンド
タイトルホルダー

まずはこのレースのポイントのおさらいです!

〜ポイント〜
○2周目は内回りコースを使用、残り800mから下り坂となるため早めにペースが上がりやすく、京都開催以上に最後までバテずに走り切る持続力が求められるため長く脚を使える子に注目!
○タフなコースも阪神の芝状態は良好なためスタミナだけでなくスピードも求められるレースで地力が問われるレース!

二つ目のポイントの補足として、昨年の天皇賞(春)の好走馬を見てみましょう。
〜2021天皇賞(春)〜
1着ワールドプレミア(菊花賞1着、有馬記念3着)
2着ディープボンド(GI好走歴あり、後に有馬記念2着)
3着カレンブーケドール(GI2着3回)
4着アリストテレス(菊花賞2着)
5着ウインマリリン(オークス2着)

上位馬は全てGIで好走もしくは重賞を勝利した経験のある子でした。
タフな阪神長距離コース×GIのタフな流れでスタミナの重要度は高く見えますが、前述した通り阪神は芝の状態が良好でスピードも求められる競馬場です。結果総合力が求められるレースとなり、個々の持つ能力が問われるレースとなりました。
今年もGIで勝ち負けできる能力を持っている子は無理に軽視せず、持続力勝負に対応できる子を狙います!


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本命はディープボンドです!
昨年の2着馬で、2走前の有馬記念ではエフフォーリア、クロノジェネシスらを相手に2着と好走するなど長距離戦における能力の高さは十分に示しています。
前走の阪神大賞典は僅差の勝利でしたが、このレースのラスト5Fは11.9-11.6-11.6-11.5-12.4とコーナーで加速していくラップを刻んでおり、この流れを外から押し上げていく負荷の大きい競馬でした。更にメンバー中最も重い斤量57kgを背負っており、着差以上の完勝と言える内容です。
一気に加速する流れや速い末脚が求められる瞬発力勝負は苦手としているものの、バテずに長く脚を使える持続力勝負に強く残り800mから下り坂となるこのコースは彼が力を発揮できる条件と言えるのではないでしょうか。
また、今回は大外枠を引いてしまいましたが、加速が遅く長く脚を使いたいタイプなだけに包まれやすい内枠よりは外枠の方が好印象です。
土曜日の阪神は内有利傾向が目立っていたため、道中も大外を追走する競馬になると大きなロスになってしまいそうですが、日曜日の阪神は雨予報で天皇賞春が行われる頃にどんな馬場になっているのか現段階で断定するのは正直難しい面もあります。それでも最初のコーナーまではある程度距離があり、馬群のバラけやすい長距離戦であれば大きな不利を被る可能性は低いとみて本命とします…!

対抗はタイトルホルダーです!
まず評価したいのが2走前の有馬記念。このレースは大外枠からポジションを確保するのに前半の消耗が大きくなってしまったレースでした。中山芝2500mはスタート後にすぐコーナーを迎えること、タイトルホルダー自身が気性面に危うい部分を抱えていることを考えると、ここで無理にポジションを取りに行く選択をせざるを得なかったと考えており、そのなかで5着に粘ったのは強い内容でした。
前走の日経賞では僅差の勝利且つ、スローペースで内前有利なレースだったため恵まれた面は大きいように感じますが、厳しい流れとなった皐月賞や早めにペースを引き上げた菊花賞での好走、速い末脚が求められる環境だったダービーでの凡走を考えると後半に速い脚を求められる展開は本質的に得意ではないと考えています。過去にもスローペースの弥生賞→ペースの流れた皐月賞に対応し好走していますし、ここでも好走出来る可能性を十分に秘めているとみています。
大外枠を引いてしまいましたが、有馬記念の大外枠よりは不利の少ない条件だとみておりこの子にプレッシャーをかけつつ勝ちを狙える子は今回のメンバーでは絞られる印象です。
逃げ馬の宿命でもありますが、他馬が意表を突いた逃げを狙う、長距離戦故に捲りが発生し前にとって厳しいペースになった時などに脆い面を見せる可能性もあるため対抗評価としましたが、ここはこの子が逃げ粘る展開に期待したいです…!

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(穴をあけるなら内を立ち回れる差し馬かな…?とも考えましたが、雨予報もありますし道中色々アクションを起こせる長距離戦は難しいですね。ディープボンド君は推し馬でもあるので頑張ってほしいです…!)




🐴2021天皇賞(春)の予想🐴

ディアスティマ
ディープボンド
ワールドプレミア

本命はディアスティマです。
前走は同舞台となる松籟Sで長く脚を使う展開を逃げ切っての勝利。中盤で緩んだとはいえ前半のペースも遅くはなく評価できる内容だったと考えています。2走前のグッドラックHも同じく長く脚を使う展開を逃げ切って圧勝しており、この時の勝ち時計は同日行われた有馬記念のカレンブーケドール、ワールドプレミアと0.1秒差の好タイムでした。斤量や逃げ切りなどスムーズに運べた要素もあるとはいえ2勝クラスでこの走りができるのならばGIの大舞台でも好走を期待できるのではないでしょうか。逃げに拘る必要もないと思うので、逃げもしくは先行策からの粘り込みに期待したいです。
対抗はディープボンドです。
この子の武器はバテずに長く脚を使える持続力と、きついペースでも簡単にバテないことで、前走は重馬場の阪神大賞典を圧勝しています。直線の末脚勝負になってしまうと分が悪い印象も、今回の舞台ならばそうはならないとみています。2走前は先行できず崩れてしまいましたが、スムーズに先行し自分の得意な形に持ち込むことができればGI制覇のチャンスもあるはずです。
単穴はワールドプレミアです。
前走はスローペースで展開が向かないなかでの3着と力のあるところを見せてくれました。今回のコースは2周目が内回りコースで直線が短くなる分、また差し損ねてしまうかも…?と思い3番手評価としましたが、今回のメンバーでは地力上位です。上位争いが狙える一頭ではないでしょうか。
(手広く買うならカレンブーケドール、ユーキャンスマイル、マカヒキも狙ってみたいです。)

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以上、阪神芝3200mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

最後まで読んでくださりありがとうございます、モチベにも繋がりますのでよかったらnoteのフォロースキもよろしくお願いします🍀










(長距離戦って見ててドキドキする)



いつもボクの記事を読んでくださりありがとうございます! これからも根拠のある記事、面白い記事を作成していけるよう努力します!