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馬券で勝つことにおいて後追いが悪手な理由

こんばんは、碧馬らいむです🍀🐴

今回のテーマは『後追い』についてです。
これは予想において重要な考え方であり、無意識のうちに負けに繋がりやすい狙い方をしてしまっている方も多いと思います。
ここではその後追いについてまとめていますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです🍀




1.ここでの後追いとは

まず、ここでお話しする後追いについての説明をします。
後追いとは、前走時に狙えず好走した馬を狙うことを指します。

では、何故この後追いが悪手になるのでしょうか?
今この記事を読んでいる皆さんも是非理由を考えてみてください。それでは次の章で理由を見ていきましょう。



2.後追いが悪手になる理由

後追いが悪手になる理由は、競馬が馬券購入者同士の戦いであることが主に関係しています。

競馬は馬券の売上によって配当が決まる仕組みのため、オッズは我々馬券購入者によって作られています。
では、どういう馬が人気になるのでしょうか?基本的には世間で強いと考えられている馬が人気になりやすいでしょう。そしてここで、強いと考えられる馬=前走好走している馬が結びついてきます。

現在はネットで容易に情報を手に入れることができるため、前走の着順だけがオッズに反映されるわけではなく、レース中に受けた不利や条件替わりなど様々な要素がオッズの形成に絡んできます。そのため前走好走している馬が必ずしも人気になるわけではありませんが、大きく崩れていない馬や連勝している馬は強く見えやすく、上位人気に推されるケースは目立ちます。

つまり、前走好走している馬は人気しやすいことから、オッズと実力が見合っているかをより慎重に考える必要があります。
例えその馬が能力上位の馬だったとしても、競馬は枠や馬場、展開など様々な要素が絡み合っているため、不利を受けて敗れてしまうケースも考えられます。オッズが変わってもその馬の能力が変化するわけではないため、リスクとリターンが見合っていないケースも多々あり、これが後追いが悪手になってしまうパターンです。


この例として挙げられるのが先週9月8日(日)に行われたセントウルSです。
このレースで1人気に推されたのがピューロマジック。この馬の戦歴とオッズを確認した上で後追いについて考えてみましょう。

23/12/02 3歳1勝クラス 2着(阪神芝1200m)
24/01/06 3歳1勝クラス 1着(京都芝1200m)
24/02/25 マーガレットS 2着(阪神芝1200m)
24/05/25 葵S 1着(京都芝1200m)
24/06/30 北九州記念 1着(小倉芝1200m)
24/09/08 セントウルS 13着(中京芝1200m)


ピューロマジックは葵S、北九州記念と重賞レースを連勝してセントウルSに挑んできました。
ここでオッズ推移を確認してみましょう。

葵S…8人気、単勝24.1倍
北九州記念…3人気、単勝7.3倍
セントウルS…1人気、単勝3.9倍

葵Sの時は人気薄でしたが、その後の北九州記念では上位人気に支持され、今回のセントウルSでは1人気に支持されていました。この人気の要因は連勝によるものが大きかったのではないでしょうか。

そして重要なのはここからです。
このセントウルSがピューロマジックにとって正しいオッズになっていたのかを考えてみましょう。
まず、ピューロマジックという馬はスタートが上手で、テンも速い逃げ馬です。そのため安定して逃げることができており、葵Sでは1.07.1と速いタイムで勝利しています。その上、ここまで勝利した4勝は全て直線に坂のない平坦コース。急坂コースや1200mを超える距離のレースでは勝てておらず、スピードを活かしやすい平坦コースが得意であることが戦績やレース内容からわかります。

セントウルSに話を戻すと、このレースは今年中京で開催される1200mの重賞レースで、直線に急坂のあるコース。前走の北九州記念は小倉、2走前の葵Sは京都とどちらも平坦コースだったため、今回は条件が悪化しています。
その上このレースはトウシンマカオ、ママコチャといったGI戦線でも上位争いをしていた馬が出走しており、近走よりもメンバーレベルが上がっていたレースでした。

ここまでの内容をまとめると
長所であるスピードを活かしにくい急坂コース替わり
メンバーが強くなるタイミング
連勝したことで人気(オッズ)は更に上昇

つまり、このセントウルSでのピューロマジックは近走よりも条件が悪化していたタイミングだったにも関わらず、近走以上に人気に推されてしまっていたのです。


そしてこれは後追いで最も避けなければならないパターンとなります。
次の章でも後述しますが、後追いには負けに繋がりやすいパターンとそうでないパターンがあります。後追いについて分類すると、主に下記のパターンに分かれることとなります。

このなかでも条件が悪化しているにも関わらず前走以上に人気してしまっている④のパターンは、リターンに対してリスクが勝ってしまい、負けに繋がりやすいパターンとなります。

ではこのタイミングでピューロマジックを評価するのは間違いだったのでしょうか?
結果的には13着と敗れてしまっており、ボク自身もここは評価するタイミングではないと考えて印を打ちませんでした。しかし、競馬は不確定要素を多く含む競技です。仮にこの馬が1人気ではなく、急坂コース替わりが不安視されて単勝10〜20倍の人気薄になっていれば、能力を信じて買う選択肢もあったでしょう。
結局は、その馬の能力や好走できる確率に対して、オッズが見合っているかの判断になるのです。

繰り返しとなりますが、競馬は馬券購入者同士の戦いです。過剰に支持されている人気馬を嫌い、不当に評価を下げている馬を見極めて狙うことが勝つためには重要となります。

次の章では、悪手になりやすい後追いが効果的に働くパターンを考えていきます。



3.後追いが効果的なパターンとは?

まずは、先ほども確認したパターンを振り返っておきましょう。

最も妙味があるのは条件が良くなっているのにも関わらず、人気になっていない①のパターンです。しかし、前走好走していることが前提の後追いにおいて、このパターンは多く見られるケースではありません。
そこで考えたいのが②と③のパターンです。


再びピューロマジックを例に考えると、葵Sで狙えず北九州記念で狙った場合も後追いになります。

葵S…8人気1着(単勝24.1倍)

北九州記念…3人気1着(単勝7.3倍)

引き続き得意な平坦コース、人気は上昇→②のパターンに該当!


葵Sでは24倍ついていたオッズが7倍しか付いておらず、この時のピューロマジックは古馬と初対戦。得意な平坦コースとはいえ、葵Sよりは妙味が薄い局面だったのは間違いないのではないでしょうか。
そのため、ここは7.3倍という評価が妥当だったのかを考える必要があります。次走のセントウルSで3倍台の1人気に推されたことを考えると妙味はありますが、この時点でこの馬を7.3倍で本命にしたか?と問われると、意見が分かれるのではないでしょうか。このように、パターン②とパターン③の場合はオッズに対してリスクとリターンが見合っているかの判断が難しいため、他馬との能力比較などより正確な分析が求められます。


競馬には相手が強くなって嫌われるパターンもあれば、コース替わりなどで条件が合わないと思われて、実力以上に不当に嫌われて人気薄になるパターンも存在します。
(例:2022年天皇賞秋のパンサラッサ)

このパターン②とパターン③を正しく評価できれば、後追いでも狙える馬とそうでない馬を見極めることに繋がります。
まずは、その馬にとって今回の条件は合っているのかどうか?その上で世間から正しい評価(オッズ)をされているのか?を考えて、リスクとリターンが見合っているのかを判断してみましょう。




以上、後追いについてでした!
この記事を読んでくださった皆さんの競馬ライフに役立つと嬉しいです。

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