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世代レベル見極めのヒントに!?世代別の夏の勝ち上がり率を調べてみた結果…!

こんばんは!碧馬らいむです!🍀🐴

春の高松宮記念から始まったGIシーズンも残すは6月末の宝塚記念のみとなりました。時間の経過があっという間で寂しい気持ちもありつつも、先週からは新馬戦が始まり続々と評判馬がデビューを果たしているほか、3歳馬VS古馬の戦いも始まり今後に向けて新たな楽しみも増えています…!


さて、今回は3歳馬VS古馬がテーマです!
先週からクラス編成が行われ、1勝クラス以上のレースでは3歳馬と古馬が同じレースに出走しています。皆さんは予想する際に

3歳馬の方が斤量は軽いけど、人気もしてるし通用するかもわからない…

2勝クラスはさすがに古馬も強いし…どっちを狙えばいいの…?

と、悩む方も多いのではないでしょうか。
世代レベルについては
『今年の3歳馬はハイレベル!』『古馬相手でも通用するの?』『今年の3歳馬は牡馬が強い!』
など様々な意見があると思いますが、まだ古馬との戦いは始まったばかりです。しかし、世代レベルが明確になり広く知れ渡ってしまえば馬券で狙う人も増えてオッズが下がり妙味は薄れてしまいます
そこで世代レベルについて他の人より早く気付くためにも、降級制度が廃止された過去2年の世代別夏の勝ち上がり率を調べてみました!勝率を比較して、芝とダート・牡馬と牝馬など今年はどの路線がハイレベルなのかを探るヒントになれば嬉しいです…!

※データは降級制度が廃止された2019年〜2020年、6月〜9月の3歳馬成績を集計したものです。


2021年3歳馬の条件レース成績

※2021年9月26日(日)終了時点での成績です。

🟢芝コース🟢
1勝クラス…95勝(95-89-86-619/889)
2勝クラス…34勝(34-24-12-98/168)
3勝クラス…1勝(1-2-0-6/9)

🟤ダートコース🟤
1勝クラス…95勝(95-81-84-663/923)
2勝クラス…19勝(21-8-13-74/116)
3勝クラス…1勝(1-2-0-5/8)



世代別条件レース成績

🟢芝コース🟢

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芝コースの勝ち上がり率を見ると、2勝クラスの勝ち上がり率に大きな差が生じていることがわかります。それも影響してか2019年は3勝クラスへの出走数も多くなっています。条件戦の芝での成績を見る限りは2020年より2019年のほうがハイレベルだったといえそうですね。そこで年間の世代別の古馬混合重賞での成績も見てみましょう。
※海外での成績は含みません。

2019年(現5歳世代)
GI(8-7-9-76/100)
主な活躍馬:グランアレグリア、クロノジェネシス、ダノンキングリー、ワールドプレミアなど

GII(14-10-16-98/138)
主な活躍馬:グランアレグリア、クロノジェネシス、ケイデンスコール、サートゥルナーリア、ダノンキングリー、ダノンファンタジー、ヒシイグアス、モズベッロ、ラヴズオンリーユーなど

GIII(21-30-19-214/284)
主な活躍馬:イベリス、エイティーンガール、カラテ、コントラチェック、ザダル、ディアンドル、フェアリーポルカ、ブラヴァス、ボッケリーニ、ユニコーンライオン、ランブリングアレーなど

集計対象からは外れていますが、海外でのGI勝利も含めればクイーンエリザベス2世Cを制したラヴズオンリーユーや香港マイルを制したアドマイヤマーズもこの世代ですね。次に現4歳世代の活躍馬を見ていきましょう。


2020年(現4歳世代)
GI(1-3-3-29/36)
主な活躍馬:コントレイル、デアリングタクト、ディープボンド、マジックキャッスル、レシステンシアなど

GII(8-7-1-31/47)
主な活躍馬:アリストテレス、ウインキートス、ウインマリリン、オーソリティ、サリオス、ディープボンド、デゼル、ラウダシオンなど

GIII(6-6-4-52/68)
主な活躍馬:オーソリティ、ギルデッドミラー、サトノフラッグ、スマイルカナ、テルツェット、ビアンフェ、ポタジェ、マジックキャッスル、レイパパレ、レシステンシアなど

集計年が一年分少ないため一概に比較はできませんが、芝の古馬混合GIを制したのはレイパパレのみでGIでは特に4歳世代より5歳世代の活躍が目立っている印象です。ただGII,GIIIでは4歳馬も活躍しており、今年の目黒記念や日経賞、阪神大賞典にAJCC、昨年のアルゼンチン共和国杯など長距離路線での活躍が目立っています。また、先週の重賞では函館スプリントSでビアンフェが勝利し、エプソムCではサトノフラッグが2着、上がり馬のファルコニアが3着と4歳馬が活躍していました。これからの夏の重賞でも4歳馬が活躍するかもしれませんね。


🟤ダートコース🟤

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ダートコースの勝ち上がり率を見ると、1勝クラスでは2020年の勝ち上がり率が高いものの、2勝クラスは2019年の勝ち上がり率が高くなっています。こちらも年間の世代別の古馬混合重賞成績を見ていきましょう。
※地方や海外での成績は含みません。

2019年(現5歳世代)
GI(1-0-0-10/10)
主な活躍馬:クリソベリルなど

GII,GIII(4-1-3-50/58)
主な活躍馬:オーヴェルニュ、ジャスティン、ダンシングプリンス、マルシュロレーヌ、レッドルゼル、ロードブレスなど

地方での重賞競走を含めるとかしわ記念を制したワイドファラオや、地方所属馬ではカジノフォンテンやミューチャリーなどの活躍馬がいます。


2020年(現4歳世代)
GI(1-0-0-1/2)
主な活躍馬:カフェファラオ

GII,GIII(2-1-0-21/24)
主な活躍馬:アメリカンシード、カフェファラオ、テーオーケインズなど

地方での重賞競走も含めると、浦和記念やダイオライト記念を制したダノンファラオなどがいます。
ダート路線は古馬が強く、6歳以上の世代ではオメガパフュームやアルクトス、チュウワウィザードやインティなどダートトップ路線を走ってきた子がまだまだ大活躍しています。ダートは芝と比べて高齢になっても活躍できる事が多く、それ故に若い時期から上のクラスで好走するには芝よりもハードルが高い傾向にあります(1勝クラスや2勝クラスでは差は感じませんが、3勝クラス〜重賞レベルになると一気にハードルが上がるイメージです)。
現4歳世代と5歳世代にはそれぞれクリソベリル、カフェファラオと抜けた存在がいたものの、世代レベルの差が目立つとは感じません。現4歳世代では先週サンライズホープがOPレースを勝利したように、ここから力をつけてくる子たちの活躍にも期待したいです。



牡馬・牝馬毎の成績

🟢芝コース・牡馬🔵

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🟢芝コース・牝馬🔴

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先程の世代別条件レース成績で触れた2勝クラスでの勝ち上がり率は、牡馬牝馬ともに差があり2019年が高い数字となっています。特に牝馬は2019年と2020年で6.5%の差がついており、2019年(現5歳世代)の牝馬はグランアレグリアやクロノジェネシスなど現在の競馬界を代表する競走馬が出ている世代で、他にもダノンファンタジーやカレンブーケドールなどGIで活躍する子が複数出ていることからもレベルの高い世代と言えるのではないでしょうか。


🟤ダートコース・牡馬🔵

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🟤ダートコース・牝馬🔴

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ダートコースは、牡馬は2019年2勝クラスの勝ち上がり率が高く、牝馬は2020年2勝クラスの勝ち上がり率が高くなっています。
現5歳世代の牡馬には重賞を勝っているオーヴェルニュを筆頭に、先々週アハルテケSを勝利したオメガレインボー、短距離レースで結果を残しているダンシングプリンスなど、これから重賞戦線での活躍に期待がかかる子達が複数頭います。
現4歳世代の牝馬には、ウルトラマリンやコパノフィーリングなどOPクラスのレースで牡馬相手に実績を残している子が出ています。こちらもこれからも活躍に期待したいですね。



美浦・栗東での成績

🟢芝コース・美浦🟢

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🟢芝コース・栗東🟢

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2019年は美浦の勝率が高く、2020年は栗東の勝率が高い結果となりました。また、栗東では2019年と2020年で大きな差は見られないものの美浦は2019年の成績が大きく上回る結果となりました。世代毎の関東と関西のレベルにも注目ですね。
(昨年の美浦にはサリオス、スマイルカナ、ウインマリリンなどの活躍馬がいましたが、コントレイルやデアリングタクトを筆頭に、レシステンシア、ラウダシオン、ヴェルトライゼンデなど栗東に多くの活躍馬が出ていたように感じます。今年は牡馬にエフフォーリア、シュネルマイスター、グレートマジシャン、タイトルホルダー、牝馬はサトノレイナス、アカイトリノムスメ、ソングラインなどGI戦線で上位争いを繰り広げた子が複数おり、例年よりはレベルが高いかも…?と予想しています)


🟤ダートコース・美浦🟤

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🟤ダートコース・栗東🟤

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2019年、2020年ともに栗東の活躍が目立ちます。今年のフェブラリーSを制したのは美浦のカフェファラオでしたが、OP以上のレースでも栗東馬の活躍が目立ちます。この傾向は今後も続くかもしれませんので、今年の勝ち上がり馬にも注目しておいたほうがよさそうですね。



月別成績

最後に6月〜9月の月別の成績を掲載しておきます!
今後現3歳世代がどのような成績を残していくのか…過去と比較しながら見ていくと古馬との対決がより楽しみになるかもしれませんね🌟

🟢芝コース🟢

※現3歳世代は2021年9月26日(日)終了時点で
6月
1勝クラス…27勝(27-24-22-123/196)
2勝クラス…4勝(4-4-1-13/22)
3勝クラス…0勝(0-0-0-1/1)
7月
1勝クラス…25勝(25-27-19-154/225)
2勝クラス…9勝(9-7-4-26/46)
3勝クラス…1勝(1-0-0-0/1)
8月
1勝クラス…28勝(28-22-24-202/276)
2勝クラス…11勝(11-4-5-30/50)
3勝クラス…0勝(0-0-0-1/1)
9月
1勝クラス…15勝(15-16-21-140/192)
2勝クラス…10勝(10-9-2-29/50)
3勝クラス…0勝(0-2-0-4/6)


です。


6月

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7月

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8月

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9月

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🟤ダートコース🟤

※現3歳世代は2021年9月26日(日)終了時点で
6月
1勝クラス…25勝(25-19-16-137/197)
2勝クラス…2勝(2-0-2-11/15)
3勝クラス…出走なし
7月
1勝クラス…21勝(21-20-21-149/211)
2勝クラス…6勝(6-4-2-13/25)
3勝クラス…出走なし
8月
1勝クラス…20勝(20-14-17-132/183)
2勝クラス…6勝(6-1-5-19/31)
3勝クラス…0勝(0-0-0-2/2)
9月
1勝クラス…29勝(29-28-30-245/332)
2勝クラス…7勝(7-3-4-31/45)
3勝クラス…1勝(1-2-0-3/6)

です。



6月

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7月

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8月

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9月

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以上、世代レベル・世代別勝ち上がり率についてでした!
この時期から成長して大きく力をつける子も出てくるかもしれませんし、上がり馬にも注目しておきたいですね…!🐎

最後まで読んでくださりありがとうございます🍀✨










(世代毎に思い入れってありますよね。現4歳世代好きなので頑張ってほしい。)


いつもボクの記事を読んでくださりありがとうございます! これからも根拠のある記事、面白い記事を作成していけるよう努力します!