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コースを学ぼう!-part36-【中山芝1200m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGIスプリンターズSが行われる舞台でもある中山芝1200mについてまとめました!📊
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです!


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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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中山芝1200mは外回りコースの2コーナー出口から向正面にかけてのスタートとなる短距離コースです。秋にはGIスプリンターズS、春にはGIIIオーシャンSが行われるコースです。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スタートは下り坂でハイペースになりやすい!
中山芝1200mはスタートから3コーナー半ば過ぎまで下り坂となっているため、前半からペースが速くなりハイペースになりやすいコースです。
そのため速いペースに対応するスピード(追走力)と、速い流れに耐えて脚を伸ばすハイペース適性が求められるコースです。
(詳しくは平均ラップの項目で後述します!)。



ゴール前は急坂!最大高低差を誇るタフなコース!
中山競馬場の高低差は5.3mJRA全10場の中で最大となっているため、他の競馬場と比べて特にタフなコースとなっています。このコースは①で述べた通りスタートから3コーナー半ば過ぎまでは下り坂が続きますが、最後の直線には急坂が待ち受けているのでスピードだけでなくパワーも必要なコースです。

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(パワーがないとボクのように最後の最後で失速してしまいます…!)




📊データ編📊

データは2017年1月〜2022年9月19日の期間に行われた中山芝1200mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)

🐴枠順別成績🐴

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14頭立て以上

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頭数に関わらず好走ゾーンはバラけており、極端な枠順の有利不利は少ないコースとなっています。
スタート後すぐに3コーナーに入っていくものの、外回りコースはここのコーナー角が緩く、コーナーを曲がる4コーナーまでは距離があるため外寄りの枠でもポジションを確保しやすいコースとなっています。

とはいえ短距離戦はアクションを起こせる時間が短く枠順の有利不利が現れやすいため、当日の馬場状態逃げ先行馬の並び順には要注目。短距離戦は逃げ先行争いが激化しやすいため、内枠は馬群に包まれるリスクがあり外枠の先行馬はポジションを取りきれないリスクがあります。ここで脚質別の枠順成績も確認しておきましょう。


枠順成績・逃げ先行

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枠順成績・差し追込

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逃げ先行馬は好走ゾーンが内に寄っており、差し追込馬は好走ゾーンが外寄りになっています。
短距離戦ですので大外を回しての追込はそう簡単に決まりませんが、内枠の差し追込馬はスムーズなレースができないというリスクがあります。
そのため出走馬の脚質枠の並び順、内の逃げ先行馬が止まりにくい馬場なのか、外差しが決まりやすいのかなど、馬場状態の影響も考慮して予想することが大切なコースです…!




🐴脚質別成績🐴

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14頭立て以上

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短距離戦らしく逃げ先行が好成績となっており、どちらも高い好走率・回収率を残しています。
ハイペースになりやすく最後に急坂を上るタフなコースですが、直線距離も決して長くないためそのまま逃げ先行馬が押し切るケースも目立ちます。基本は前有利なコースであると覚えておきましょう…!




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数1位はダイワメジャー
高い好走率を残しており、回収率も80超えと安定した成績となっています。
ダイワメジャー産駒はハイペースに強い子や先行力のある子、パワーを持つ子が多くこのコースが合っているのではないでしょうか。
また、牡馬はマイル以上の距離をこなせる子が多いものの、牝馬は短距離路線での活躍が目立つといった特徴があり好走率は牝馬が高い点にも注目。しかし牡馬はよく穴をあけており、特に高速馬場の1200mは忙しいようなタイプの子が時計のかかる馬場で差し切りを決めているため人気薄での注目しておきたい種牡馬です。


穴で注目しておきたいのがエイシンフラッシュ
時計のかかる馬場に強い産駒が多いのが特徴で、この舞台でも良馬場とそれ以外で成績に大きな違いが見られます。
良馬場
【1-0-2-22/25】
勝率4.0% 連対率4.0% 複勝率12.0%
単勝回収率14 複勝回収率51

稍重〜不良馬場
【4-0-1-3/8】
勝率50.0% 連対率50.0% 複勝率62.5%
単勝回収率647 複勝回収率235

出走機会自体が少ないため上振れの可能性もあるものの、エイシンフラッシュ産駒は他コースでも馬場が湿った時(時計がかかった時)にパフォーマンスを上げる傾向があり、このコースでも要注目です。


意外なところではディープインパクトもランクイン。
好走率こそ高くないものの、2021年のオーシャンSではコントラチェックが11人気1着、2020年のスプリンターズSではグランアレグリアが1人気1着と重賞でも結果を残しています。
しかし、本質はもっと長い距離での活躍が目立つ種牡馬。牡馬はスピード不足(追走力不足)の子が多く、牝馬の活躍が目立っており前述した二頭も牝馬でした。

サンデーサイレンス系やディープインパクト系は中距離での活躍が目立つ種牡馬が多く、末脚に長けている産駒が多くいます。そのためこのコースではスピード不足で末脚を発揮できないケースもよく見られますが、コントラチェックのようにスピード能力に長けた産駒も牝馬にはよく見られます。
これらの産駒は1200mが合っているのかどうか?の見極めが大切です。



これからの活躍に期待したいのがシルバーステート
出走機会はまだ少ないものの、4勝全てが4人気以下の人気薄での勝利で舞台適性の高さを感じさせます。
シルバーステート産駒は先行力器用さに長けた産駒が多く、前目のポジションから立ち回りの上手さを活かして粘る競馬を得意としています。そのためこのコースとの相性はいいとみており、今後の活躍に期待したい種牡馬です…!



🍀注目種牡馬ダイワメジャーエイシンフラッシュシルバーステート




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラスオーシャンSスプリンターズS、そして全レースの平均ラップをグラフにしました。

どのレースも似たような流れになっていますが、スタート後は下り坂の影響もあり2F目で10.5秒付近の速いラップを刻んだ後、減速が続く流れになっていることがわかります。
特にGIでメンバーも揃うスプリンターズSはハイペースになりやすく減速が続くタフな流れになるため、速いペースを追走するスピード(追走力)と、速い流れに耐えて脚を伸ばすハイペース適性が求められます。そのためハイペースとなったレースでの好走実績も重視したいです。


ここで競馬場毎の前半600mと後半600mに分けたタイムを比較して見てみましょう。後半600mよりも前半600mが速いラップのことを前傾ラップといい、前傾の数値が高くなるほどハイペースになりやすいコースである、ということです。

全レースにおける前半600mと後半600mの平均タイムの比較(過去5年・前傾度合いが高い順)
※京都のみ2020〜2016年

小倉33.70-35.26(前傾1.56)
函館34.09-35.39(前傾1.30)
福島34.24-35.53(前傾1.29)
中山33.89-35.10(前傾1.21)
札幌34.27-35.40(前傾1.13)
新潟34.35-35.43(前傾1.08)
中京34.14-34.77(前傾0.63)
阪神34.49-34.84(前傾0.35)
京都34.46-34.74(前傾0.28)
東京(対象レースなし)


古馬OP以上のみ(前傾度合いが高い順)

小倉32.88-34.90(前傾2.02)
札幌33.66-35.03(前傾1.37)
福島33.76-34.92(前傾1.16)
中京33.53-34.60(前傾1.07)
函館33.28-34.30(前傾1.02)
中山33.49-34.49(前傾1.00)
阪神33.76-34.53(前傾0.77)
京都33.99-34.37(前傾0.38)
新潟(対象レースなし)
東京(対象レースなし)


下り坂スタートで直線も平坦な小倉や直線の短い函館や福島ほど前半は速くなっていませんが、全体で見ると4番目に前傾度合いの高いコースとなっています。
最後の直線には急坂もあるため小倉ほど極端にスピードが問われるわけではありませんが、基本はスピードやハイペース適性が求められるコースです…!




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年9月17日(土)
中山3R 2歳未勝利
シルバーレイズ 5人気1着(単勝11.7倍,複勝3.0倍)

こちらはキャリアの浅い2歳戦で穴をあけたパターン。
シルバーレイズは前走の新馬戦で4着に敗れていましたが、ハイペースのダートレースで先行していました。
父はこのコースと相性のいいシルバーステートで、産駒はダートより芝での活躍が目立つのも特徴の一つでした。
今回のレースでもスタートを決めて先行するとそのまま押し切り、穴をあけました。

-買い要素-
・ダート→芝替わり
・先行力あり
・シルバーステート産駒



穴をあけた例②
2021年9月19日(日)
中山12R 3歳上1勝クラス
インヴァネス 9人気2着(単勝22.7倍,複勝5.7倍)

昇級後のレースは12着、14着と敗れていましたが、2走前は芝1400mのレース、前走はダート1200mと好走歴のない条件でのレースでした。
芝1200mは未勝利戦時代に好走していた条件で、中山でも好走経験がありました。また、4走前に7着だったレースでは1勝クラスでも好走する子が複数出ているハイレベルなレースでした。
前走はダート1200mをハイペースで逃げて先行力も見せており、今回もスピードを活かして内枠から先行するとそのまま粘り込み2着と好走、穴をあけました。

-買い要素-
・近走不利(好走歴のない条件)
・中山芝1200m替わり(過去に好走歴あり)
・ハイレベルレース経験あり
・先行力あり、内枠



穴をあけた例③
2021年3月6日(土)
中山11R オーシャンS
コントラチェック 11人気1着(単勝33.4倍,複勝5.3倍)

2019年ターコイズSの勝利以降は馬券外のレースが続いていましたが、差し決着になったり出遅れてしまったり、詰まってしまったりとどれも本来の力が出しきれず噛み合わないレースが続いていました。
この子は中山巧者で、ターコイズSの勝利も含め中山は(3.1.0.2)と好走率が高く、馬券外に敗れた2戦は不良馬場の時と詰まって力を発揮できなかったレースでした。
今回のレースではスタートを決めて先行すると、ゴール寸前で前を捉えて見事勝利。11人気の低評価を覆しました。

-買い要素-
・近走不利
・中山コース替わり(中山巧者)




〜まとめ〜

○スタートが下り坂のためハイペースになりやすいコース!スピード(追走力)ハイペース適性、そして最後の急坂をこなすパワーが求められる!

○枠順の大きな有利不利はないコース!脚質に応じた枠の並び順馬場状態を考慮することが大切!

○タフなコースではあるものの、短距離戦らしく逃げ先行馬が好成績で基本は前有利なコース!

○注目種牡馬はダイワメジャーエイシンフラッシュシルバーステート!また、中距離でも活躍しているような種牡馬の産駒は牡馬と牝馬によるタイプの違いにも注目!

○スタート後に速いラップを刻んだ後は減速する流れになりやすい!ハイペースのレースで好走実績がある子に注目!


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🍀オーシャンSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
急坂をこなすパワー
ハイペース適性
高速馬場適性
内枠有利
逃げ先行有利
前走敗れていた馬に注目

中山芝1200mはスタートから下り坂となっているため、前半からペースが速くなりやすいコースです。そのため速いペースに対応するハイペース適性や最後までバテずに走り切る持続力が求められます。
また、最後の直線には急坂もあるためスピードだけでは押し切れずパワーも必要となるコースです。

このレースは開幕2週目に行われるため、綺麗な芝で速い時計が出る馬場コンディションでのレースになりやすく、高速馬場適性が求められるレースとなっています。
速い時計決着に対応するスピードが求められるため、出走馬の過去の走破タイムにも注目です。


最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【3-2-3-31/39】
勝率7.7% 連対率12.8% 複勝率20.5%
単勝回収率104 複勝回収率110

5〜8枠
【2-3-2-33/40】
勝率5.0% 連対率12.5% 複勝率17.5%
単勝回収率18 複勝回収率35

このレースは開催2週目に行われるため、馬場が綺麗で内有利になりやすい特徴を待っています、
内枠を引いた馬は2023年にディヴィナシオンが15人気2着。2021年にコントラチェックが11人気1着、ビアンフェが6人気3着。2019年にダイメイフジが7人気3着と人気薄の好走が目立つため、当日の馬場コンディションにも注意が必要です。


続いてのポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【4-3-2-18/27】
勝率14.8% 連対率25.9% 複勝率33.3%
単勝回収率162 複勝回収率76

初角6〜9番手
【1-1-2-15/19】
勝率5.3% 連対率10.5% 複勝率21.1%
単勝回収率23 複勝回収率163

初角10番手以下
【0-1-1-31/33】
勝率0.0% 連対率3.0% 複勝率6.1%
単勝回収率0 複勝回収率15

前述したことの繰り返しになりますが、このレースは開催2週目に行われるため馬場が綺麗で内有利になりやすく、速い時計が出る馬場コンディションとなります。そのためポジションを取れる馬はそのまま押し切りやすく、頭数も多くなりやすいレースのため外を回しての差しが決まりにくいのが特徴です。
逃げ先行策に出た馬は2022年にビアンフェが5人気3着。2021年にコントラチェックが11人気1着、ビアンフェが6人気3着と人気薄での好走も目立ちます。中山芝1200mのハイペースに対応できる先行力を持った実力馬には要注目です。


最後のポイントは前走敗れていた馬に注目です。

前走5着以内
【1-4-2-26/33】
勝率3.0% 連対率15.2% 複勝率21.2%
単勝回収率9 複勝回収率34

前走6〜9着
【1-0-1-10/12】
勝率8.3% 連対率8.3% 複勝率16.7%
単勝回収率16 複勝回収率33

前走10着以下
【3-1-2-28/34】
勝率8.8% 連対率11.8% 複勝率17.6%
単勝回収率127 複勝回収率122

前走芝1200mで10着以下、前走時馬体重460kg以上で当日1〜6枠
【3-1-1-11/16】
勝率18.8% 連対率25.0% 複勝率31.3%
単勝回収率270 複勝回収率238

短距離戦は距離が短いため騎手がアクションを起こせる時間も短く、馬場や枠順の有利不利を受けやすい条件となります。そのため展開次第で実力以上に着順を落としてしまうケースも多く、このレースも枠順や脚質の影響が大きいため前走からの巻き返しが目立つレースとなっています。
この条件に該当する馬は2023年にヴェントヴォーチェが2人気1着、ディヴィナシオンが15人気2着。2022年にジャンダルムが2人気1着。2021年にコントラチェックが11人気1着、ビアンフェが6人気3着と近年は続けて好走馬が出ている条件となります。
前走敗れていることから人気落ちもしやすく妙味が生まれやすいため、条件が好転する馬には特に注目です。




🍀スプリンターズSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
急坂をこなすパワー
ハイペース適性
高速馬場適性(馬場コンディションに注意)
内枠有利
先行有利

中山芝1200mはスタートから下り坂となっているため、前半からペースが速くなりやすいコースです。そのため速いペースに対応するハイペース適性や最後までバテずに走り切る持続力が求められます。
また、最後の直線には急坂もあるためスピードだけでは押し切れずパワーも必要となるコースです。

このレースはコース形態上ハイペースになりやすく、速い流れを追走して最後まで走り切る必要があります。過去5年のスプリンターズSのレースラップを確認してみましょう。

-2022年-
11.9-10.1-10.7-11.4-11.4-12.3
勝ちタイム:1.07.8(良)
前半3F32.7-後半3F35.1(前傾2.4秒)

-2021年-
11.7-10.6-11.0-11.1-11.3-11.4
勝ちタイム:1.07.1(良)
前半3F33.3-後半3F33.8(前傾0.5秒)

-2020年-
11.9-10.1-10.8-11.5-11.9-12.1
勝ちタイム:1.08.3(良)
前半3F32.8-後半3F35.5(前傾2.7秒)

-2019年-
11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8
勝ちタイム:1.07.1(良)
前半3F32.8-後半3F34.3(前傾1.5秒)

-2018年-
11.7-10.3-11.0-11.3-11.5-12.5
勝ちタイム1.08.3(稍重)
前半3F33.0-後半3F35.3(前傾2.3秒)

2021年は前傾度合いが少なかったものの、基本的には極端な前傾ラップになりやすいレースのためハイペースのレースに強い子や、ハイペースでも結果を残せている子に注目です。

また、このレースは秋の中山開催最終週に行われますが、この時期はまだ暖かいため芝の生育が良く開催期間が4週と少ない上にコース替わりも行われるため、馬場が荒れにくいのが特徴です。降雨があるかどうかで馬場コンディションは変化しますが、良い馬場コンディションが維持されると速い時計が出やすく高速馬場適性も問われるレースとなります。
2019年と2021年は1分7秒1と速いタイムが記録された年。2019年の勝ち馬タワーオブロンドンは過去2回レコードタイムを記録しており、前走のセントウルSもレコードタイムで勝利と速い時計が出るレースで結果を残していました。2021年の勝ち馬ピクシーナイトは前走開幕週に行われたセントウルSで1.07.2の速い時計で走破し2着に好走、どちらもハイペースの流れと高速馬場へのレースへ適性を示していました。

反対に、良馬場ながら勝ち時計が1分8秒3と時計がかかっていた2020年は、マイルで活躍していたグランアレグリアが差し切って勝利。1200mのレースではポジションが取れず忙しそうな面を見せているタイプでしたが、時計がかかっていたことでスピードが強く求められず、差しが届くレースとなりました(勿論能力が抜けていたこともあると思いますが)。
時計がかかるほど求められるスピード能力は低くなるため、1200mより長い距離でも走れる子や1200mの流れが忙しい子にとってはプラスに働く要素となります。


そしてこのレースのポイントは内枠有利な点です。

1〜4枠
【4-3-4-29/40】
勝率10.0% 連対率17.5% 複勝率27.5%
単勝回収率78 複勝回収率116

5〜8枠
【1-2-1-36/40】
勝率2.5% 連対率7.5% 複勝率10.0%
単勝回収率5 複勝回収率37

先程述べたことの繰り返しとなりますが、このレースは秋の中山開催最終週に行われます。この時期はまだ暖かいため芝の生育が良く開催期間が4週と少ない上に、コース替わりも行われるため馬場が荒れにくいのが特徴です。それに加えてハイペースになりやすいこのレースでは道中外からポジションを押し上げるタイミングがなく、内枠有利に傾きやすいレースとなっています。

2022年は1枠を引いたジャンダルムが8人気1着。7人気2着のウインマーベルと5人気3着のナランフレグも内枠を引いていました。反対に1人気14着のメイケイエール、2人気5着のナムラクレア、3人気9着のシュネルマイスターは全て外枠を引き凡走。内枠有利と外枠不利が顕著になったレースでした。
2021年も2枠を引いたピクシーナイトが3人気1着、1枠を引いたシヴァージが10人気3着と内枠勢が人気薄で好走。外枠を引いたダノンスマッシュは1人気6着、ジャンダルムが4人気11着と人気を裏切っています。

能力だけでは覆しにくいほど強い内有利バイアスが働くこともあるため、当日の馬場傾向には注意が必要です。


最後のポイントは先行有利です。

初角5番手以内
【2-4-2-21/29】
勝率6.9% 連対率20.7% 複勝率27.6%
単勝回収率88 複勝回収率133

初角6番手以下
【3-1-3-44/51】
勝率5.9% 連対率7.8% 複勝率13.7%
単勝回収率15 複勝回収率44

中山はハイペースになりやすく最後に急坂も待ち受けているタフなコースですが、馬場コンディションが良いなかで行われる短距離戦のため差しも簡単には決まりません。
特に先行馬は人気薄の好走馬も多いのが特徴です。

2022年はジャンダルムが8人気1着。
2021年はピクシーナイトが3人気1着、シヴァージが10人気3着。
2020年はダノンスマッシュが3人気2着。
2019年はモズスーパーフレアが3人気2着。
2018年はラブカンプーが11人気2着、ラインスピリットが13人気3着。

人気以上の走りを見せる馬が多いため、先行力がある子には要注目です。




-------週中時点での注目馬(2022)-------


🍀ナムラクレア
→2歳時に1200m戦を連勝。短距離レースで高いパフォーマンスを示しながら阪神JF、桜花賞と牝馬の世代トップを決めるレースでも好走しており、マイル以下では世代上位の能力を見せています。
久しぶりの1200m戦となった函館スプリントSでは斤量の恩恵があったとはいえ古馬相手に圧勝、更にこのレースは
11.7-10.2-10.9-11.2-11.2-12.0
前半3F32.8-後半3F34.4(前傾1.6秒)
と、開幕週で速い時計が出るコンディションのなかハイペースに対応して勝利。久しぶりの1200m戦でも高いスピード能力を見せました。

前走の北九州記念は3着に敗れてしまいましたが、斤量増に加え4コーナーでは外に膨れてしまい直線では詰まる不利。不利が重なったなかで大崩れしなかったのは評価できる内容だったとみており、有力な一頭になると考えています…!



🍀ジャンダルム
→近走は噛み合わないレースが続いている子。
3走前は同舞台で行われたオーシャンSでは
11.9-10.6-10.9-11.3-11.2-12.0
前半3F33.4-後半3F34.5(前傾1.1秒)
と、ハイペースのレースを先行して勝利しており、この舞台で敗れたのは昨年のスプリンターズSのみ(内先行有利馬場で外差し、度外視可能な内容)で、舞台適性は証明済みです。

2走前の高松宮記念もスタートを決めて先行しましたが、これはペースが速すぎて差し決着となってしまったレースで、前走の北九州記念は外枠の不利に加え斤量58kgのトップハンデを背負っており近2走は苦しいレースを強いられています。
近走の大敗もあり人気薄になると予想していますが、3走前のオーシャンSや8走前の春雷Sのパフォーマンスから、枠や馬場を味方につけられれば好走のチャンスのある一頭だとみています…!





以上、中山芝1200m&スプリンターズSの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!


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(初めて執筆した時と比べると成長を感じる)



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