馬券や予想に『不正解』や『間違い』はあるのか

こんばんは、碧馬らいむです🍀

今回のテーマは馬券や予想に『不正解』や『間違い』はあるのかです。
あくまでボク個人の考えになりますが、最後まで見ていただけると嬉しいです。

最初に結論を述べると、ボクは馬券や予想に不正解や間違いはあると思いますが、この表現は漠然としすぎており正しくないと考えています。その理由を順に述べていきます。

そもそも馬券や予想においての不正解や間違いとはなんでしょうか？

まず、競馬はスポーツとギャンブルの二面性を持っています。好きな馬や騎手の応援として馬券を購入される方もいますが、多くの方は勝つために予想して馬券を購入しているのではないでしょうか。そして結果として外れた馬券や予想のことを不正解、または間違いと指すことが多いと思います。

この外れた馬券や予想のことを不正解や間違いと表現したくなる気持ちはわかる部分もあります。特に誰かの予想を購入し丸乗りしているような方からすると、的中しなければその予想は間違いだったと感じるでしょう。
ここでの問題はどこをゴールとして馬券を購入しているかです。

レース単体で当たり外れを見るならば、的中していることが正義という考え方もわかります。ただ、競馬をされている方は一日に複数レース購入される方も多いはずで、年単位であれば何十、何百ともなる馬券を購入しているのではないでしょうか？
ここで言いたいのは一つのレース単体で見るのではなく、長期的な目線で考えた時には外れた予想や馬券が必ずしも間違いとは限らない、ということです。

自分自身で予想をされている方は、何かしらの軸や根拠を持って予想し馬券を購入されていると思います。しかし、競馬には様々な考え方や予想ファクターが存在する上にレースでは運要素も絡むため、全てのレースを予想通り的中させることはほぼ不可能です。
そして使用している予想ファクターによっては、たとえ堅めの決着だったとしても的中が困難なケースもあります。

「このレースは何回考えても自分には当てられないレースだった」
「何度考え直してもこの馬は軽視していた」
「自分の考え方では拾えない馬だった」

今この記事を読んでいる皆さんのなかにも、このように感じたことがあるという方は多いのではないでしょうか。ただ、自分自身の予想の軸を貫きブレずに予想することができていたのなら、その予想は外れたとしても間違いとは限らないと考えています。なぜなら正しい根拠を持って予想できていたのなら、拾えるレースと拾えないレースがあって当然だからです。

ただし、自分の予想に対して不正解だった・間違いだったと言えるケースはあるとボクは思っています。それは予想を見直した際に…

「考え方がブレていた」
「そもそも正しい分析が出来ていなかった」
「効率の悪い馬券の組み方をしていた」

などと感じた時です。
自分自身の予想を見直し改善点を見つけることも長期的に見れば大切なことであり、試行錯誤を繰り返すのも競馬予想の醍醐味です。競馬で勝つために自分の予想精度高めるためという意味では、予想に不正解や間違いはあると言えるでしょう。

先程ボクは、自分の予想に対して間違いだったと言えるケースはあると述べました。ここで重要なのは、自分自身の予想だからこそ間違いだったと言えることです。
先ほど述べたことの繰り返しにもなりますが、競馬には様々な考え方があり、予想ファクターも人によって様々です。同じ予想ファクターを使用しても結論まで同じになるとは限りませんし、その人のスタイルや予算によって馬券の組み方も変わってきます。
一つのレースの結果だけを見れば当たりか外れかですが、様々な考え方ができる競馬において、他者の馬券や予想に対してそれは間違いだと言うこと自体が筋違いなのです。

これも先ほど述べたことの繰り返しになりますが、競馬は運要素も絡むため、全てのレースを予想通り的中させることはほぼ不可能です。
展開や各馬の位置取り一つをとっても議論が可能で、そこに馬場や各馬の進路取りに仕掛けのタイミング、出遅れやアクシデントといった不確定要素が複数絡み合っているのが競馬であり、強い馬(人気馬)が毎回勝つとは限りません。
馬券を買った馬が不利を受けて外れることもあれば、他馬が不利を受けたことで馬券が当たることもあり、想定していた展開と異なっても馬券は当たることがあります。
この複数の不確定要素が絡んでいる競馬において、レースが終わり結果が出た後に他者の考えを否定するのはただの一方的な押し付けになってしまいます。

一つ例を出すと、今年の北九州記念。
このレースはピューロマジックが逃げ切って勝利したレースで、ボクはそのピューロマジックを本命にして馬券を的中させることができました。
ただ、このレースにはジャスパークローネという逃げ馬も出走しており上位人気に支持されていたことから、こちらを評価していた方も多いのではないかと思います。
レースではジャスパークローネが出遅れてしまいピューロマジックの単騎逃げとなりましたが、もしジャスパークローネが好スタートを決めて逃げにこだわっていたら？もしピューロマジックが出遅れていたら？その時は結果も変わっていたかもしれませんし、ボクの馬券も外れていたかもしれません。馬も騎手も生き物である以上、どんなにスタートが上手でも100%ミスをしないとは言い切れません。何が起こるかわからないのが競馬です。

こういった不確定要素からレース前には様々な展開が考えられるにも関わらず、レース後にジャスパークローネを本命にした人は間違い、と他者に向かって発言するのはあまりにもノンデリカシーではないでしょうか。
ジャスパークローネを本命にしていた人や応援していた人からすると、アクシデントに近い形で本来の力を発揮できなかったにも関わらず、このような言われ方をするとモヤっとする方が多いのではないでしょうか。

ただ、レース前に〇〇は△△だから危険である。というような発言であればまた印象も変わってくるでしょう。
これは来ないと考えられる馬についての発言であるため不愉快に感じる方もいるかもしれませんが、馬券という視点では来る馬を見極めるだけでなく、来ない馬を見極めるのも一つの戦略です。

『自分の考えとして〇〇という馬は、△△という根拠があるから危険と考えられる』

というように、多くの不確定要素を紐解いた上で理論的に一つの可能性として分析しているのと、レースが終わって結果が分かった後に来なかった馬を買ってた人に対してあれこれとケチをつけたりマウントを取ろうとするのとでは、意味合いが大きく異なります。

もし皆さんが競馬を楽しんでいる時に、誰かからその予想は間違いだ、などと否定されても気にする必要は全くありません。酷いものでは予想に対してセンスがない、下手くそなどといった心無い言葉を投げかけてくるような人もいるでしょう。
そんな時はこの記事を思い出していただければと思います。

最後に。
ボクは競馬にハマっていた人が購入した馬券に対して他者から否定の言葉を投げかけられ、それがきっかけで競馬を離れてしまったのを見たことがあります。
これは競馬に限ったことではありませんが、どのコンテンツでも新規者に対して古参勢がマウントを取るような言動をし、それがきっかけでコンテンツから離れてしまうことがあります。
ボクはそれがとても悲しく、勿体無いことだと感じます。競馬においても誰もが最初は初心者でわからないことが沢山あり、少しずつ学んできたはずです。
競馬はギャンブルである以上熱くなってしまう気持ちもわかりますが、娯楽でもあり誰かと一緒に楽しめるものでもあります。気軽にネット上でコミュニケーションがとれる自体になった今だからこそ、多くの方が楽しめる空間が広がっていくことを願いたいです。

以上、馬券や予想に『不正解』や『間違い』はあるのかでした！

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