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コースを学ぼう!-part20-【中京芝1200m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「ここはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨


さて、今回はGI高松宮記念などが開催される舞台でもある中京芝1200mについてまとめました!✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!

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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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中京芝1200mは向正面の上り坂の途中からスタートし、半周でゴールを迎える短距離コースです。
100mほど坂を上った後は直線まで下り坂が続き、直線には高低差約2mの急坂、直線は412.5mとJRA全10場のなかで最も直線距離が長い1200mのコースです。
3月末にはGI高松宮記念が行われます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

直線に急坂!
中京競馬場は直線に向いてすぐのところに急坂が設置されています。最後の直線に入って加速するところで急坂を上り、上りきったあともそこから200m以上走らなければならないためスピードだけでなくパワーも必要となるコースです。
同じく急坂が設けられている中山や阪神はゴール手前に急坂が設置されていますが、中京は直線入り口に設置されているため急坂で加速する力が求められます。
そのため急坂をこなせるかどうかや、中京への適性は過去のコース実績やレース映像からチェックしておきたいポイントです。



スタート後は少し上ってしばらく下る!最も直線の長い1200mのコース!
中京競馬場はスタート後に100m程坂を上った後、直線の急坂までは下り坂が続きます。また、最後の直線距離412.5mは1200mのレースが行われる競馬場のなかでは最も長い距離となっています。
下り坂があるため前半から速いペースになりやすく感じますが、中京競馬場はコーナー角がきついことに加え長い直線を意識してかペースが上がりきらず、直線で加速する流れになるケースも多く見られます(これは馬場の影響も強く受ける部分なので詳しくは平均ラップの項目で後述します!)。
1200m戦では珍しい直線の末脚勝負になることもあるため、速い末脚を持つ子にも注目したいコースです。



開催時期による馬場の変化に注目!
昨年から中京開催は京都競馬場改修工事の影響もあり、例年より多くの開催が予定されています。そのため馬場の傷みや時計のかかり方に特徴が出る可能性があるのでは?と考えていました(例として梅雨時期の阪神開催や中京開催は雨で馬場が重くなりやすく、時計がかかってよりパワーが必要な馬場になったり、内が荒れて外差しが決まりやすくなったりします)。
同じく開催日数が増えた阪神でも、昨年は芝が長く使われて馬場の荒れが目立つ開催が見られました。中京も開催が長かった分、今年の春開催はどこまで馬場が回復しているのか?どんな馬場になるのか?と注目していましたが、開幕週に行われた金鯱賞ではレコードタイムが出るなど馬場の傷みを感じさせない速い時計が出ていました。
これは予測ですが、この後の開催も見越して傷みにくい馬場を意識的に作っているのかも?と感じました。とはいえ先週は雨が降り開幕週ほどの時計は出ていなかったため、馬場状態の変化にも注目しておきたいです。




📊データ編📊

データは2017年1月〜2022年3月13日の期間に行われた中京芝1200mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると思ったためです。)


🐴枠順別成績🐴

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14頭立て以上

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頭数に関わらず内枠の成績が良く、外に行くほど成績が下がっていき内枠有利外枠不利の傾向がはっきり表れました。特に7枠と8枠は他の枠よりも大きく成績が下がっています。
このコースは短距離戦であることに加え最初のコーナーまでの距離も短いため、外枠の子は内に入れるタイミングが少なく終始外を回されてしまい、その結果道中のロスが多くなり不利に繋がってしまいます
内が荒れていない限り、基本は内枠が有利なコースです…!




🐴脚質別成績🐴

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14頭立て以上

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逃げ馬の成績が良く、短距離戦らしい前有利が顕著な結果となりました。しかし先行馬はそこまで高い数字を残しているわけではなく、差しの複勝率・複勝回収率が高めの数字となっています。
中京競馬場は直線が長いため差しも届きやすいコースではありますが、逃げ馬が強いコースということは覚えておきたいポイントです…!




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数1位はロードカナロア。16勝と抜けた勝利数を挙げており、複勝率も高く回収率も優秀な成績となっています。
2021年の高松宮記念では産駒のダノンスマッシュが勝利し、2020年にはダイアトニックが3着に好走、大舞台でも実績を残しています。

勝利数2位はディープインパクト。中距離での活躍が目立つ種牡馬ですが、このコースでも勝ち星を重ねています。
好走率・回収率も共に悪くなく、芝1200mではこのコースが好走率2位(勝率・連対率・複勝率)、回収率3位と高い成績を残しているコースです。直線が長く末脚も活かしやすい部分が影響しているのではないでしょうか。

少ない出走機会ながら2勝を挙げているモーリスは今後の活躍に期待したい種牡馬。産駒にはスプリンターズSを制しこのコースで行われたセントウルSでも2着に好走したピクシーナイトなどがおり、前向きな気性の産駒も多くこれから短距離での活躍馬が増える可能性もあるのではないでしょうか。

他、注目しておきたい種牡馬はブラックタイド。ディープインパクトの全兄にあたる子ですが、複勝率40%超えの高い好走率を残しています。
更に牝馬に限定すると
勝率28.6% 連対率42.9% 複勝率47.4%
単勝回収率86 複勝回収率122
と、更に高い数字になります。
中距離向きの産駒も多い種牡馬ですが、短距離で活躍している産駒も多くこのコースでは注目しておきたい種牡馬です。

もう一頭注目しておきたい種牡馬がエイシンフラッシュ
こちらも牝馬に限定すると
勝率28.6% 連対率42.9% 複勝率57.1%
単勝回収率180 複勝回収率117

と、高い数字を残しています。
エイシンフラッシュ産駒は中距離でも活躍していますが、牝馬はマイル以下の距離での活躍が目立ちこのコースでも高い好走率を残しています。
出走機会がまだ少ないため上振れの可能性もありますが、今後の活躍に期待してみたいです。


🍀注目種牡馬…ロードカナロアモーリスブラックタイドエイシンフラッシュ




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラス高松宮記念セントウルSシルクロードS、そして中京芝1200mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

短距離戦らしく前半から速いペースとなっているものの、長い直線が影響し直線に入る部分で加速するラップを刻んでいることがわかります。最初から全力で走りスピードで押し切る、というよりも直線に向いてもう一段階ギアを上げる必要があるコースです。

しかし唯一違う流れとなっているのがセントウルSです。
このレースは最初からかなり速いラップを刻み、減速し続ける流れとなっています。この要因は馬場が影響しているのではないか?と考えています。
セントウルSが行われるのは秋の中京開催の開幕週で、速い時計が出る綺麗な馬場で行われます。そのため前半から速いタイムが出やすく、ハイペースになっても前がそのまま残るレースとなっています。高速馬場ではスピード(追走力)や先行力がより問われるレースと覚えておきましょう。

さらに競馬場毎の前半600mと後半600mに分けたタイムを見てみましょう。後半600mよりも前半600mが速いラップのことを前傾ラップといい、前傾の数値が高くなるほどハイペースになりやすいコースである、ということです。

○全競馬場で行われる1200m戦における前半600mと後半600mの平均タイムの比較(過去5年・前傾度合いが高い順)
※京都のみ2020〜2016年

小倉33.70-35.26(前傾1.56)
函館34.09-35.39(前傾1.30)
福島34.24-35.53(前傾1.29)
中山33.89-35.10(前傾1.21)
札幌34.27-35.40(前傾1.13)
新潟34.35-35.43(前傾1.08)
中京34.14-34.77(前傾0.63)
阪神34.49-34.84(前傾0.35)
京都34.46-34.74(前傾0.28)
東京(対象レースなし)


○古馬OP以上のみ(前傾度合いが高い順)

小倉32.88-34.90(前傾2.02)
札幌33.66-35.03(前傾1.37)
福島33.76-34.92(前傾1.16)
中京33.53-34.60(前傾1.07)
函館33.28-34.30(前傾1.02)
中山33.49-34.49(前傾1.00)
阪神33.76-34.53(前傾0.77)
京都33.99-34.37(前傾0.38)
新潟(対象レースなし)
東京(対象レースなし)


秋の開幕週にセントウルSが行われる影響もあり古馬OPクラス以上では前傾度合いが高くなっていますが、他の競馬場で行われる芝1200mのレースと比較するとこのコースは前傾度合いが低くハイペースになりづらいことがわかります。
繰り返しになってしまいますが、スタート後に下り坂があるとはいえコーナー角がきつく最後の直線が長いため、短距離戦のなかでは末脚も大事なコースです。
他のコースとは求められる適性が変わってくるため、予想する上でも覚えておきたいポイントです。
※高松宮記念の過去5年の平均は33.72-34.76(前傾1.04)
ハイペースになりやすいものの、そのうち3回は直線部分で加速するラップを刻んでおり速いペースに耐えながら末脚を伸ばしていることがわかります。
レベルの高いメンバーが集まるGIらしいですね。

(ちなみにですが、最も前傾度合いが低いのが京都コース。スタートが上り坂のため他場よりも前半が遅いラップとなっています。反対に最も前傾度合いが高いのが小倉コース。スタートから下り坂が続き直線も短い平坦コースのため、前半から速いラップを刻むハイペースのレースになりやすいコースです。)




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年6月12日(日)
中京12R 3歳上1勝クラス
シゲルカチョウ 7人気2着(単勝11.5倍,複勝4.0倍)

前走は14着と大敗しており、休み明けで半年ぶりのレースだったため人気は落としていましたが前走は実績のない1400mをハイペースで逃げてしまったものでした。
1200mのレースではこのクラスでも実績があり、今回はこの舞台で有利な内枠を引くと先行して粘り込み、穴をあけました。

-買い要素-
・前走不利(ハイペース逃げ)
・前走逃げ(先行力の裏付け)
・内枠
・人気落ち



穴をあけた例②
2022年5月8日(日)
中京11R 鞍馬S
アスタールビー 10人気3着(単勝21.8倍,複勝5.6倍)

前走は11着と敗れており、大きく人気を落としていましたがその前走は久しぶりとなる1400mでのレースで逃げて敗れたレースでした。2,3走前は1200mでどちらも0.1秒差の4着、3着と好走しており不当に人気を落としていたことがわかります。
そして今回は実績のある1200m替わりに加え、逃げ有利な中京替わり+内枠替わりと条件好転。逃げて3着に粘り穴をあけました。また、この子の父はこの舞台と相性のいいロードカナロアでした。

-買い要素-
・距離短縮
・内枠
・逃げ馬の中京替わり
・不当な人気落ち
・ロードカナロア産駒



穴をあけた例③
2022年1月8日(土)
中京9R 鳥羽特別
テーオーマルクス 11人気1着(単勝53.3倍,複勝12.8倍)

近走は掲示板外の競馬が続いており人気も全くありませんでしたが、過去には現級好走の実績があり近走も後方から速い末脚は見せていました。
近走は後方からの競馬となっていましたが、過去にはこの舞台で逃げて勝利した経験があり、今回はその時以来となる中京芝1200m &斎藤騎手への乗り替わりでした。
レースでは近走と異なり逃げる戦法に出るとそのまま逃げ切り、穴をあけました。また、父はこの舞台と相性のいいロードカナロアでした。

-買い要素-
・人気薄
・中京替わり
・斎藤騎手への乗り替わり
・ロードカナロア産駒




〜まとめ〜

○直線に入るとすぐ急坂!坂で加速できる子や急坂をこなせるパワーを持つ子に注目!

内枠有利外枠不利が顕著!内が荒れていない限り基本は内枠の子を狙いたいコース!

逃げ馬が好成績!とはいえ直線が長いこともあり差しも届きやすいコース!

○注目種牡馬はロードカナロア、今後の活躍に期待したいのはモーリス!このコースではディープインパクトの成績も悪くなく、ブラックタイドエイシンフラッシュ産駒は牝馬に注目!

○直線が長いためラスト2F目で加速するラップになりやすいコースで末脚も大切!
開幕週の高速馬場で行われるセントウルSは前傾度合いの高いレースになりやすくよりスピードが求められるレースに!





🍀高松宮記念のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
急坂をこなすパワー
内枠有利(馬場次第)
逃げ先行有利(馬場次第)

※馬場により有利不利が顕著になるレースのため、過去10年のデータを集計しています。

中京芝1200mは短距離コースの中では最後の直線が長く、急坂もあるため末脚パワーが求められるコースです。
スタートから最初のコーナーまでの距離が短く、短距離戦は枠の有利不利を受けやすいため、外枠の馬はポジションを確保しにくくロスの大きい競馬になりやすいため、内枠有利・外枠不利が顕著なコースです。


最初のポイントは内枠有利ですが、これは馬場により傾向の変化が見られます。

-良〜稍重の場合-
1〜4枠
【4-4-4-26/40】
勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
単勝回収率67 複勝回収率280

5〜8枠
【1-1-1-47/50】
勝率2.0% 連対率4.0% 複勝率6.0%
単勝回収率11 複勝回収率19

-重〜不良の場合-
1〜4枠
【2-1-2-35/40】
勝率5.0% 連対率7.5% 複勝率12.5%
単勝回収率88 複勝回収率54

5〜8枠
【3-4-3-40/50】
勝率6.0% 連対率14.0% 複勝率20.0%
単勝回収率141 複勝回収率152

中京芝1200mはコース形態から外枠の馬が不利を受けやすく、内枠有利・外枠不利になりやすいコースです。
このレースも基本は内枠有利に傾きやすい特徴を持っており、特に良〜稍重での7〜8枠は不利な枠。7〜8枠を引いた馬は、2019年にダノンスマッシュが1人気4着、モズスーパーフレアが2人気15着。2016年にエイシンブルズアイが5人気5着。2015年にコパノリチャードが5人気5着、ダイワマッジョーレが2人気6着、ストレイトガールが1人気13着と敗れており、5人気以内に支持された上位人気馬でも7頭中1頭しか馬券に絡めていない不利な条件となります。

しかし、雨の影響が強く時計のかかる馬場になった時は内の有利性が薄れ外枠有利に傾きやすい点に注意が必要です。
重〜不良で7〜8枠を引いた馬は、2023年にファストフォースが12人気1着、ナムラクレアが2人気2着で外枠勢のワンツー。2021年はダノンスマッシュが2人気1着、レシステンシアが1人気2着でこの年も外枠勢のワンツー。2020年はモズスーパーフレアが9人気2着。2014年はスノードラゴンが8人気2着と、馬場が重くなると人気を問わず外枠の好走が目立つようになります。
馬場によって枠の有利不利は変化する点に気を付けておきましょう。


続いてのポイントは逃げ先行有利な点です。こちらも馬場による傾向の変化が見られます。

-良〜稍重の場合-
初角5番手以内
【4-3-1-19/27】
勝率14.8% 連対率25.9% 複勝率29.6% 
単勝回収率99 複勝回収率143

初角6〜9番手
【1-1-3-19/24】
勝率4.2% 連対率8.3% 複勝率20.8% 
単勝回収率22 複勝回収率64

初角10番手以下
【0-1-1-37/39】
勝率0.0% 連対率2.6% 複勝率5.1%
単勝回収率0 複勝回収率168

-重〜不良の場合-
初角5番手以内
【2-0-2-24/28】
勝率7.1% 連対率7.1% 複勝率14.3% 
単勝回収率142 複勝回収率209

初角6〜9番手
【1-2-1-17/21】
勝率4.8% 連対率14.3% 複勝率19.0% 
単勝回収率153 複勝回収率64

初角10番手以下
【2-3-2-34/41】
勝率4.9% 連対率12.2% 複勝率17.1%
単勝回収率82 複勝回収率63

中京芝1200mは短距離コースの中でも最後の直線が長く末脚も問われますが、スピードが問われる短距離戦のため基本は逃げ先行有利なコースです。
特に良〜稍重な環境では活躍が目立ち、2019年にセイウンコウセイが12人気2着。2017年もセイウンコウセイが5人気1着。2015年はエアロヴェロシティが4人気1着、ハクサンムーンが6人気2着と人気薄での好走も目立つ結果となっています。

しかし、雨の影響が強く時計のかかる馬場になると差し追込が決まりやすくなる特徴を持っています。
実際に馬場が重くなると極端な追い込みも決まりやすくなり差し追込馬の好走率は上昇しますが、それでも逃げ先行馬は人気薄で好走している点には注意が必要です。
2022年はキルロードが17人気3着。2020年はモズスーパーフレアが9人気1着、降着になってしまったものの、クリノガウディーが15人気1位入線(4着に降着)。2014年はコパノリチャードが3人気1着と、人気薄の馬の好走も目立ちます。
雨の影響や直線が長いことで差しが決まりやすい、という理由で過小評価されている逃げ先行馬には要注意です。




🍀CBC賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
高速馬場適性(馬場次第)
内枠有利
差し有利
距離短縮有利(1400m以上での実績馬有利)
※データは中京開催の2015〜2019年

中京芝1200mは最後に長い直線が待っていることから他場の1200m戦と比べるとペースが上がりにくく、直線の末脚も重要になるコースです。
また、短距離戦のこのコースでは外枠の子は内に入れるタイミングが少ないためそのまま外を回される不利を受ける可能性が高くなります。更に下り坂でコーナーを迎えるため外を回した子の負荷が大きくなりやすく、内枠有利・外枠不利が顕著なコースです。

今回行われるCBC賞は開幕週に行われるレース。時期的に雨が降ることも多いものの、雨の影響を受けなければ綺麗な馬場で速い時計が出る環境となり、ハイペースになりやすくスピード(追走力)が強く求められるため、高速馬場適性が求められます。

雨の影響があった2017年の良馬場を除くと、良馬場で開催された2018年は1.07.0の決着、2016年は1.07.2とどちらも速い時計での決着となりました。高速馬場では求められるスピードの値が高まるため、速い時計に対応できているスピードタイプの子を狙いたいレースです。


そしてこのレースは内枠有利・差し有利な傾向が見られるのも特徴です。

1〜4枠
【3-2-3-26/34】
勝率8.8% 連対率14.7% 複勝率23.5%
単勝回収率58 複勝回収率63

5〜8枠
【2-3-2-38/45】
勝率4.4% 複勝率11.1% 複勝率15.6%
単勝回収率24 複勝回収率67


初角5番手以内
【0-2-4-20/26】
勝率0.0% 連対率7.7% 複勝率23.1%
単勝回収率0 複勝回収率106

初角6番手以下
【5-3-1-44/53】
勝率9.4% 連対率15.1% 複勝率17.0%
単勝回収率58 複勝回収率46


中京芝1200mは、コース形態から外枠の子は外を回され続ける不利を受けてしまう可能性が高く内枠有利になりやすいコースで、特に8枠は不利の度合いが大きくなります。
2019年はアウィルアウェイが3人気8着、2018年はアサクサゲンキが4人気3着、ペイシャフェリシタが2人気15着と、8枠を引いた子は上位人気に推されるような子でも人気を裏切っているため注意が必要ですを

また、短距離コースの中でも最後の直線が長く、末脚が求められる舞台というのも大きな特徴です。この舞台で行われるGI高松宮記念と同様に、このレースも差しが決まりやすいレースとなっています。
しかし、先行馬は人気薄での好走が目立つのも特徴です。2018年はセカンドテーブルが8人気3着、2017年もセカンドテーブルが13人気2着、アクティブミノルが8人気3着、2016年はラヴァーズポイントが7人気2着と穴をあけています。
このレースはハンデ戦でもあり、過小評価されている人気薄の先行馬には警戒が必要です。


最後のポイントは、距離短縮馬(1400m以上での実績馬)が走りやすいという点です。

距離延長
【0-0-1-4/5】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率20.0%
単勝回収率0 複勝回収率38

同距離
【2-3-4-35/44】
勝率4.5% 連対率11.4% 複勝率20.5%
単勝回収率28 複勝回収率70

距離短縮
【3-2-0-24/29】
勝率10.3% 連対率17.2% 複勝率17.2%
単勝回収率63 複勝回収率66


中京芝1200mは最後の直線が長く、他の1200mのコースと比較すると1400mに近い適性が求められる舞台となっています。更に1400〜1600m路線はメンバーレベルの高いレースも多いため、距離短縮馬が走りやすい構図となっています。

2019年1人気1着のレッドアンシェルは元々1400〜1800mで好走を続けていた子。距離短縮で挑んだ馬が2頭おり、キョウワゼノビアが8人気4着と馬券内には絡めなかったものの健闘。
2017年は距離短縮馬のワンツー。前走1400mを使っていたシャイニングレイが2人気1着、同じく前走1400mを使っていたセカンドテーブルが13人気2着と人気薄で好走し、本馬は2018年も8人気3着と人気薄で好走。
2016年は前走1400mを使っていたレッドファルクスが3人気1着、7人気2着のラヴァーズポイントは2,3走前に1400mで馬券内に好走していました。
2015年も距離短縮馬のワンツー。人気決着ではあったものの、前走1400mを使っていたウリウリが2人気1着、ダンスディレクター1人気2着と好走しています。

このレースでは距離短縮馬(1400m以上での実績馬)に要注目です。




🍀セントウルSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
スピード(追走力)
逃げ先行・内有利傾向

です。
一つ目はポイントスピード(追走力)で、これはこのレースが開幕週に行われることが関係しています。これは二つ目のポイントの逃げ先行・内有利傾向にも繋がるため合わせて見ていきましょう。

過去のレース結果を見てみると

2021年
11.9-10.3-10.7-10.9-11.1-12.3
勝ちタイム1.07.0(前半3F32.9-後半3F34.3)
1着 レシステンシア(4枠・1人気・先行)
2着 ピクシーナイト(8枠・2人気・差し)
3着 クリノガウディー(7枠・4人気・先行)

2020年
11.8-10.3-10.9-11.4-11.6-11.9
勝ちタイム1.07.9(前半3F33.0-後半3F34.9)
1着 ダノンスマッシュ(8枠・1人気・先行)
2着 メイショウグロッケ(2枠・12人気・差し)
3着 ミスターメロディ(4枠・2人気・先行)

中京芝1200mは他場の1200m戦と比べると前半のペースが速くなりにくいコースではあるものの、このレースが行われるのは秋の中京開催の開幕週速い時計が出る綺麗な馬場で行わるため前半から速い流れになりやすく、ハイペースになっても前が残りやすいレースとなっています。
前半から速いペースになる上に前が残りやすいため、ある程度前目のポジションを確保できる先行力スピード(追走力)が重要なレースです。

2021年は堅い決着となりましたが、2020年はメイショウグロッケが内枠の利を活かして大穴をあけており、開幕週で内有利馬場になりやすいのも特徴の一つ。
不利な外枠から好走したダノンスマッシュとピクシーナイトはその後GIを勝利、クリノガウディーは序盤に内ラチ沿いのポジションを確保した鞍上の好騎乗でした。
GI級の能力を持っている子であれば外追走不利を跳ね返すことができていますが、内を通れる子が有利になりやすいレースのため枠順逃げ先行馬の並び順にも注目です。





以上、中京芝1200mの特徴についてでした!今後も気がついた事があれば随時更新していきます!
モチベーションにも繋がりますのでよかったらnoteのフォロースキもよろしくお願いします🍀

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最後まで読んでくださりありがとうございました✨










(短距離路線がこれからどうなるのか楽しみ)


いつもボクの記事を読んでくださりありがとうございます! これからも根拠のある記事、面白い記事を作成していけるよう努力します!