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コースを学ぼう!-part43-【中京芝2000m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はローズSなどの重賞が行われる舞台でもある中京芝2000mについてまとめました!📊
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです🎶


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🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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中京芝2000mは観客席側からのスタートとなり、一周してゴールを迎えるコースです。
GII金鯱賞、GIII中日新聞杯などの重賞が行われるコースで、昨年からは京都競馬場改修工事の影響でローズSなど一部のレースがこのコースで開催されています。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スタート後は急坂+コーナー!
中京芝2000mはスタート地点が急坂の途中からとなっており、最初のコーナーまでの距離も約300mと短めのコースです。
急坂に加えてすぐコーナーを迎えるためスタートからスピードに乗せにくいコースとなっており、前半はスローペースになりやすいコースです。
このコース形態はレースに大きな影響を与えるポイントとなっており、後ほど脚質別成績・平均ラップの項目で深掘りしていきます。



最後の直線は長め!末脚とパワーが求められるコース!
中京競馬場芝コースの直線は412.5mと長く、最後の直線での末脚が求められるコースです。しかし直線には急坂が設けられており、パワーも必要なコースとなっています。
急坂が設けられているコースは他に中山や阪神がありますが、これらのコースはゴール前に急坂が設置されています。それに対し中京は直線に向いてすぐ急坂という特徴があり、急坂を上りながらの加速が求められます。他のコースとは異なる適性が求められるため、このコースを得意とする中京巧者の子も存在します。
中京コースに実績のある子や速い末脚を使える子に注目です。




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2017年1月〜2022年9月4日(日)の期間に行われた中京芝2000mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝50倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)

🐴枠順別成績🐴

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14頭立て以上

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好走ゾーンは内に寄っており、反対に外枠は好走率が低くなっています。
平均ラップの項目でも後述しますが、中京芝2000mは急坂からのスタート最初のコーナーまでの距離も短くスローペースの末脚勝負になりやすいコースです。
東京コースもペースが緩みやすく直線が長いという共通点がありますが、中京は東京と比較するとコーナー角がきついためコーナーで外から加速すると不利に繋がりやすく、スタートからコーナーまでの距離が短いこともあり内枠有利・外枠不利なコースです。




🐴脚質別成績🐴

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14頭立て以上

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逃げ先行馬の好走率・回収率が高く優秀な成績となっています。
直線の長いコースではありますが、スローペースになりやすいコース形態と、コーナー角もあることから外からポジションを押し上げにくく、逃げ先行馬が有利なコースとなっています。
重賞でも人気薄の逃げ先行馬が何度も穴をあけているコースのため、前目につけて速い末脚を使える子には要注目の舞台です。




🐴種牡馬別成績🐴

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勝利数1位はディープインパクト
2位に大きく差をつける44勝を挙げており、好走率も高いものの回収率は決して高くはありません。
ディープインパクト産駒は直線での末脚を武器にしている子が多く、一見この舞台への適性を感じるかもしれません、脚質別成績で前述したようにこのコースは逃げ先行馬が強いコース。後ろから末脚を伸ばすタイプのディープインパクト産駒は人気を裏切るケースも多く、勝ちきれないレースが目立ちます。
反対に先行力のあるディープインパクト産駒には要注目。2021年の金鯱賞ではギベオンが10人気1着、単勝227.3倍の最低人気で逃げ切るなど穴での好走も目立ちます。


好走率・回収率の高さでは7位のエピファネイアに注目。
産駒はバテずに長く脚を使える子や、加速が速く末脚勝負に強い子など様々なタイプがいますが、このコースでは堅実に差してくる子が多く先行馬も差し馬も好成績となっています。
東京や阪神での末脚勝負では他馬にキレ負け(スピード負け)してしまうような子が、パワーも求められる中京で巻き返しているため、この舞台では要注目の種牡馬です。


ランキング外から今後注目しておきたい種牡馬が二頭、一頭目はキタサンブラックです。
まだ出走機会は少ないものの、このコースでは
キタサンブラック産駒
【3-3-2-6/14】
勝率21.4% 連対率42.9% 複勝率57.1%
単勝回収率151 複勝回収率135

と、高い好走率と回収率を残しています。
キタサンブラック産駒は初年度からイクイノックスがGIでも好走するなどの活躍を見せていますが、産駒は先行力に加えて速い末脚を使える産駒が多くこの舞台に適性があるのではないでしょうか。
キタサンブラックの父、ブラックタイドの産駒も先行力を持つ子は多いものの、速い末脚を使える産駒が少ない影響かこのコースでは苦戦気味です。


もう一頭注目しておきたいのがシルバーステート
こちらも出走機会はまだ少ないものの、このコースでは
シルバーステート産駒
【2-1-4-6/13】
勝率15.4% 連対率23.1% 複勝率53.8%
単勝回収率399 複勝回収率212

と、好走率・回収率共に高い成績となっています。
シルバーステート産駒は先行力器用さに長けた産駒が多く、前目のポジションから立ち回りの上手さを活かして粘る競馬を得意としています。そのためこのコースの前有利傾向を上手く味方につけることができており、相性のいいコースの一つになるとみています。
人気薄での勝利があるため、さすがにここまでの数字は一時的な上振れではありますが今後の活躍に期待したい種牡馬です…!

(今後もサンデーサイレンス系やディープインパクト系の、先行力と末脚を兼ね備えた種牡馬はこのコースで好成績を残すのではないか、と予想しています)


🍀注目種牡馬エピファネイアキタサンブラックシルバーステート




🐴平均ラップ🐴

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参考として古馬1勝クラス金鯱賞ローズS中日新聞杯中京芝2000mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

どのレースにおいてもスタート後は先行争いでペースが上がっているものの、すぐにコーナーに入っていくため400〜600m地点で大きくペースが緩んでいることがわかります。
その後もゆったりとした流れが続き、後半部分で徐々に加速。直線に向く1600〜1800m地点で速いラップを刻んでおり、末脚勝負になっていることがわかります。
スタート地点が急坂、最初のコーナーまでの距離が短いことから前半のペースが緩みやすく、最後の直線は長いため道中もペースが上がりにくいコースとなっています。
直線に向いてから加速する流れとなるため、一気に加速する瞬発力が問われやすいコースです。




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2021年12月11日(土)
中京11R 中日新聞杯
ショウナンバルディ 8人気1着(単勝19.7倍,複勝5.3倍)
アフリカンゴールド 17人気2着(単勝154.0倍,複勝42.0倍)

これは人気薄の逃げ先行馬のワンツー決着となったレース。
勝ち馬のショウナンバルディはこのコースで【2.1.1.2】と好成績で、昨年のこのレースでは4着に好走していた中京巧者でした。
2着のアフリカンゴールドは近走馬券外に敗れるレースが続いていたものの、先行できた時は着順ほど負けておらず、このコースでの好走歴もありました。
そしてこのレースで大きなポイントだったのは人気馬に差し追込馬や外枠を引いた子が多かったこと。ショウナンバルディがこのコースらしいスローペースに持ち込むと、そのまま前残り展開となり波乱の決着。内枠有利・逃げ先行有利というコースの特徴が顕著にでたレースでした。

-買い要素-
・中京巧者
・内枠
・逃げ先行脚質
・不安のある人気馬が多いメンバー構成(外枠や差し馬)



穴をあけた例②
2021年10月2日(土)
中京10R 関ヶ原S
シフルマン 12人気1着(単勝29.2倍,複勝8.1倍)

3勝クラス昇級後は馬券外に敗れるレースが多く人気を落としていましたが、近走は勝ち上がり馬の多いハイレベル戦を複数経験しており、このコースは未勝利戦を勝利した舞台でした。前走もこの舞台で走り敗れていましたが、この時はペースが速くなりこのコースらしくないレースとなって敗れたものでした。
今回は前走よりゆったりとした流れでレースが進むと先行策から抜け出し勝利、見事穴をあけました。

-買い要素-
・コース実績有り
・ハイレベル戦経由
・前走不利(このコースにしては速いペースを先行)
・先行脚質



穴をあけた例③
2021年9月19日(日)
中京11R ローズS
エイシンヒテン 12人気2着(単勝49.2倍,複勝8.3倍)

前走は2勝クラスのレースで4着に敗れてしまい大きく人気を落としていましたが、このレースは逃げ切りが難しい札幌芝2000mで行われたレースだった上に、牡馬混合戦で勝ち馬のソーヴァリアントは後に重賞を勝利する強い馬でした。牝馬限定戦では忘れな草賞2着、クイーンC4着などの実績があり、これは不当な人気落ちだと考えることができます。
そして今回は逃げ馬にとって有利な中京芝2000m替わり、いつも通り逃げの戦法にでるとスローペースに持ち込み粘り込み、穴をあけました。

-買い要素-
・札幌→中京替わり
・混合戦→牝馬限定戦替わり
・不当な人気落ち
・逃げ脚質





〜まとめ〜

内枠有利・外枠不利なコース!

○スローペースになりやすく、コーナーでポジションを押し上げにくいため逃げ先行有利なコース!

○注目種牡馬はエピファネイア!これからの活躍に期待したいのはキタサンブラックシルバーステート

○スローペースからの直線勝負になるので、一気に加速する瞬発力が求められやすい!直線の急坂部分で加速するレースとなるためパワーも必要!

○このコースで好走歴のある中京巧者に注目!





🍀愛知杯のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線での速い末脚(一気に加速する瞬発力)
差し有利

です。
まずは過去5年の傾向を見ていきましょう。


2022年(16頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.5-11.3-13.1-12.9-12.5-12.1-11.8-11.3-11.5-12.0
前半3F36.9-後半3F34.8(後傾2.1秒)
前半4F49.8-後半4F46.6(後傾3.2秒)
勝ちタイム:2.01.0 スローペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着ルビーカサブランカ 34.2(3位)11-11-11-9
2着マリアエレーナ 34.5(6位)2-2-3-5
3着デゼル 34.2(3位)11-12-11-9
4着ソフトフルート33.9(1位)15-15-14-14
5着アイコンテーラー 35.1(11位)1-1-1-1
→ スローペースではあったものの差しが届いたレース、速い上がりを使える子が上位に。勝利したルビーカサブランカは7人気、3着のデゼルは6人気の人気薄。


2021年(18頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.3-10.2-11.8-12.0-11.6-11.8-12.6-12.3-12.0-12.1
前半3F34.3-後半3F36.4(前傾2.1秒)
前半4F46.3-後半4F49.0(前傾2.7秒)
勝ちタイム:1.58.7 ハイペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着マジックキャッスル 35.4(2位)11-11-10-8
2着ランブリングアレー 35.4(2位)8-9-9-8
3着ウラヌスチャーム 35.2(1位)17-17-17-18
4着アブレイズ 35.5(4位)14-14-15-15
5着サトノガーネット 35.7(5位)18-17-17-16
→ハイペースの差し追込決着となったレース。速い上がりを使った子が上位に。2〜6着馬まで6人気以下の人気薄の子が好走。


2019年(14頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.9-11.4-12.9-12.8-12.2-11.8-11.7-11.8-11.2-11.3
前半3F37.2-後半3F34.3(後傾2.9秒)
前半4F50.0-後半4F46.0(後傾4.0秒)
勝ちタイム:2.00.0 ハイペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着ワンブレスアウェイ 33.9(4位)4-4-4-4
2着ノームコア 33.5(1位)9-10-10-10
3着ランドネ 34.4(9位)1-1-1-1
4着ウラヌスチャーム 33.9(4位)5-6-5-6
5着コルコバード 33.8(2位)9-8-7-7
→超スローペースとなり前も残れたレース。それでも速い上がりを使える子は上位争いに絡んでいた。


2018年(18頭立て・良馬場)
-レースラップ-
12.2-11.3-12.1-12.3-12.4-12.6-12.1-11.8-11.3-12.0
前半3F35.6-後半3F35.1(後傾0.5秒)
前半4F47.9-後半4F47.2(後傾0.7秒)
勝ちタイム:2.00.1 ややスローペース

-着順,上がり3F,通過順-
1着エテルナミノル 34.7(7位)5-5-5-3
2着レイホーロマンス 34.0(1位)13-14-13-12
3着マキシマムドパリ 34.4(4位)11-11-10-11
4着リカビトス 34.1(2位)13-15-16-16
5着メイズオブオナー 34.7(7位)7-7-10-9
→ややスローペースになったものの差し追込馬が上位に来る決着、ここも速い上がりを使える子が上位に。上がり最速で2着に追い込んできたレイホーロマンスは11人気の人気薄。

※2020年は小倉開催のため記載しておりません。


前週から開催される中京は、昨年末のBコース→Aコースとなり使われていなかった内が復活し内有利な傾向が現れ、京都金杯にシンザン記念と内枠の活躍が目立つのが特徴です。
しかし、冬場であるため芝の傷みも早く、前週に金杯+三日間開催と連続で使われるため、愛知杯が行われる頃には内有利が薄れ外差しも決まるのが特徴です。

○4角7番手以内
【2-1-1-28/32】
勝率6.3% 連対率9.4% 複勝率12.5%
単勝回収率135 複勝回収率44

4番手8番手以下
【2-3-3-26/34】
勝率5.9% 連対率14.7% 複勝率23.5%
単勝回収率55 複勝回収率79

本来はスローペースになりやすく前有利なコースですが、このレースはスローペースになっても速い上がりを使える差し追込馬が上位に絡むケースが多く、スローペースで速い上がりを使える子や、直線で一気に加速する瞬発力に長けている子を狙いたいレースです。




🍀金鯱賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
高速馬場適性
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
急坂をこなすパワー
逃げ先行有利
前走GI好走馬は安定

中京芝2000mは直線の急坂からのスタートとなり、最初のコーナーまでの距離も短いため前半はペースが落ち着きやすく、逃げ先行馬有利・内枠有利なコースです。
中盤からは下り坂が続き徐々に加速する流れになるものの、最後の直線が長いためペースは上がりきらず直線での末脚勝負になりやすく、急坂をこなせるパワーと一気に加速する瞬発力が求められるコースです。


最初のポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【4-3-3-19/29】
勝率13.8% 連対率24.1% 複勝率34.5%
単勝回収率807 複勝回収率138

初角6番手以下
【1-2-2-26/31】
勝率3.2% 連対率9.7% 複勝率16.1%
単勝回収率8 複勝回収率29

前走芝2000m以上のレースで初角5番手以内で9着以内
【3-1-3-5/12】
勝率25.0% 連対率33.3% 複勝率58.3%
単勝回収率1940 複勝回収率263

このコースはスローペースになりやすいため元々前有利な傾向がありますが、それに加えてこのレースは少頭数になることも多く開幕週に行われます。芝が綺麗な状態で開催されるため、内をロスなく立ち回れる馬が有利に働きやすく、逃げ先行馬の好走が非常に目立つレースです。
初角5番手以内の先行策でレースをした馬は、2023年にフェーングロッテンが3人気2着、アラタが6人気3着。2022年にジャックドールが1人気1着、レイパパレが2人気2着。2021年にギベオンが10人気1着、ポタジェが6人気3着。2020年にサートゥルナーリアが1人気1着、サトノソルタスが8人気2着、ダイワキャグニーが6人気3着と、近4年連続で複数頭馬券内に好走しており人気薄の活躍も目立ちます。特に2021年は人気薄のギベオンがデアリングタクト、ポタジェ、グローリーヴェイズといったGI級の馬たちを凌いで逃げ切っているなど、年によっては能力差をひっくり返すほどの極端なバイアスが発生するため注意が必要です。
また、少頭数になりやすいことから外枠の馬も先行できる馬は好走が目立っているため、先行力があるかどうかをチェックして組み立てたいレースです。


最後のポイントは前走GI好走馬は安定です。

前走2000m以上のGIで9着以内
【2-3-1-4/10】
勝率20.0% 連対率50.0% 複勝率60.0%
単勝回収率48 複勝回収率113

上記+当日5人気以内
【2-3-1-1/7】
勝率28.6% 連対率71.4% 複勝率85.7%
単勝回収率68 複勝回収率161

このレースはGIを見据えた実力馬も集まりやすいレースで、トップレベルの馬と戦ってきた実力馬VS新勢力といった構図になりやすいレースです。しかし少頭数になりやすいこともあり、GIで大崩れしていなかった能力上位の馬は基本的にここでも安定した成績を残しています。
しかし、既に十分実績のある馬はGIを見据えての出走になる点、強い逃げ先行有利なバイアスが働きやすい点から取りこぼしも多いため、連軸向きの成績です。




🍀ローズSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
前目のポジションを確保する先行力
直線での速い末脚(一気に加速する瞬発力)

です。
まず一つ目は前目のポジションを確保する先行力です。
コースの特徴で述べた通り、中京芝2000mはスローペースになりやすく逃げ先行馬が有利なコースとなっています。昨年、一昨年に行われたこのレースをコーナー通過順と共に振り返ると…

2021年
1着 アンドヴァラナウト(6-6-6-6)
2着 エイシンヒテン(1-1-1-1)
3着 アールドヴィーヴル(8-9-9-9)

2020年
1着 リアアメリア(2-2-2-2)
2着 ムジカ(11-11-10-11)
3着 オーマイダーリン(16-13-10-7)

と、2021年は逃げたエイシンヒテンが12人気2着、2020年は先行したリアアメリアが3人気1着と人気以上の走りを見せています。

しかし、どちらの年も逃げ先行馬だけで決まったわけではなく、差し馬も馬券内に絡んでいます。これが二つ目の直線での速い末脚(一気に加速する瞬発力)です。
直線が長いため、ポジションを確保できる能力はあっても速い末脚がなければ後ろの子に交わされてしまいます。反対に言えば、速い末脚を使える子は追い込むことができるとも言えるため、過去に速い上がりを使えているかどうかも大事な要素となるレースです。

また、このレースは3歳牝馬限定戦。春のクラシックを戦ってきた子や条件戦を勝ち上がってきた子が揃うため、出走馬同士の力差も生まれやすいレースです。適性も大切ですが能力比較も大事となるため、特に条件戦を勝ち上がってきた子の取捨はオッズも見た上で判断していきたいレースです。
(血統の余談ですが…速い末脚、と言えば日本で主流になっているサンデーサイレンスやディープインパクトの血が輝く条件。エイシンヒテンは父がエイシンヒカリでディープインパクト系の種牡馬。リアアメリアはディープインパクト産駒とどちらもディープインパクト系の血を父に持っていました。)




🍀中日新聞杯のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線でのトップスピード
一気に加速する瞬発力
急坂をこなすパワー
やや内枠有利
逃げ先行有利
荒れることが多い

中京芝2000mは直線の急坂からのスタートとなり、最初のコーナーまでの距離も短いため前半はペースが落ち着きやすく、逃げ先行馬有利・内枠有利なコースです。
中盤からは下り坂が続き徐々に加速する流れになるものの、最後の直線が長いためペースは上がりきらず直線での末脚勝負になりやすく、急坂をこなせるパワーと一気に加速する瞬発力が求められるコースです。


最初のポイントはやや内枠有利です。

1~4枠
【4-1-1-32/38】
勝率10.5% 連対率13.2% 複勝率15.8%
単勝回収率120 複勝回収率153

5~8枠
【1-4-4-37/46】
勝率2.2% 連対率10.9% 複勝率19.6%
単勝回収率8 複勝回収率91

中京芝2000mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短いため、ポジションを取りやすい内枠が有利になる傾向があります。
外枠から好走した馬は、22年4人気2着のマテンロウレオは内にうまく潜り込み、10人気3着のアイコンテーラーは先行しポジションを確保した馬でした。
18年は外枠勢の1~3着で馬券内を独占しましたが、この時はハイペースになり外枠の差し馬が恵まれたものでした。
そのためベースは内枠有利としつつ、前目のポジションが取れる馬(逃げ先行馬)や、ハイペースになりそうなときは外枠を狙いたいレースです。


続いてのポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【1-3-2-21/27】
勝率3.7% 連対率14.8% 複勝率22.2%
単勝回収率72 複勝回収率248

初角6番手以下
【4-2-3-48/57】
勝率7.0% 連対率10.5% 複勝率15.8%
単勝回収率51 複勝回収率57

前走初角5番手以内で4着以下に敗れた馬
【2-2-4-12/20】
勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
単勝回収率117 複勝回収率367

馬券に絡んでいる頭数で見ると差し馬のほうが成績は優秀ですが、注目したい部分は穴をあけているのは逃げ先行馬が圧倒的に多い点です。

22年はマテンロウレオが4人気2着、アイコンテーラーが10人気3着。
21年はショウナンバルディが8人気1着、アフリカンゴールドが17人気2着、シゲルピンクダイヤが10人気3着と人気薄の逃げ先行馬が馬券内を独占。
20年もシゲルピンクダイヤが9人気2着と穴をあけています。

前走先行して敗れている馬が人気を落として巻き返すことが多いため、先行力のある馬は人気薄でも注意しておきたいレースです。


最後のポイントは荒れることが多い点です。

1~5人気
【3-2-2-18/25】
勝率12.0% 連対率20.0% 複勝率28.0%
単勝回収率62 複勝回収率64

6人気以下
【2-3-3-57/59】
勝率3.4% 連対率8.5% 複勝率13.6%
単勝回収率57 複勝回収率142

5人気以内の上位人気馬と、6人気以下の人気薄の馬と比較してみると、馬券に絡んだ頭数は半々に分かれています。
展開により有利不利が極端になることが多くハンデ戦のレースのため、一見能力が足りないような成績の子が穴をあけるケースもある点は意識しておきたいです。




以上、中京芝2000mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

最後まで読んでくださりありがとうございます、モチベにも繋がりますのでよかったらnoteのフォロースキもよろしくお願いします🍀
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(このシリーズも43作目ですって)



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