見出し画像

西野カナ活動再開に思うこと

西野カナ活動再開の報に‥‥


相撲とサッカーを熱狂的に愛していると喚いておいて一発目から違う話題というのもどうかとは思うのですが、このタイミングじゃなきゃ書けないなと思ったのでこの記事を書きました。

3日前、電撃的に西野カナの活動再開が発表されましたね。
ネットニュースでこれを知った時には一瞬言葉を失いました。

なぜなら、2019年に活動休止してから5年が経ち、その間結婚、出産したこと以外何の音沙汰もなかったので、てっきり表舞台からは身を引いたものだと思っていたからです。
僕の勝手な憶測にすぎませんでしたけどね。
それでも、またあの伸びやかな美しい歌声が聴けると思うと素直に嬉しいです。

初めてのカミングアウト

ここまで書けばお分かりだとは思いますが
僕は男ではありますが西野カナのファンです。
活動休止中もずっと彼女の曲を聴いていました。

彼女のファンは女性が多くを占めているとは思いますが
男が「会えない時間にも愛しすぎて目を閉じればいつでも君がいるよ」とか聴いていたらキモいですか?
キモいと言われかねないと思ったので、これまで家族にすら言っていません。
それでも、僕は西野カナが好きで、アルバムもすべて持っているほどです。

僕が西野カナを聴くようになった理由

では、なぜいっぱしの男がこんなに西野カナを聴くようになったのか?
それには、こんな甘くて苦いストーリーがあるのです。

あれは中学1年の頃。

僕はもともと人見知りでコミュニケーションが不得意で、特に新しい環境に適応するのが苦手です。
この時もその例に漏れず、2学期になっても超絶スーパー幸運に同じクラスになることのできた幼馴染以外にほぼ話し相手すらいないという有様。

そんなある日のこと。

ホームルームが終わると、僕はカバンを教室に置きっぱなしにしたままトイレに行き
その後、孤独感を埋め合わせるためか、思索にふけるためかは覚えていませんが、校内をアテもなくフラフラさまよっていました。

そのうちに、空は夕焼け色に染まってきました。
僕はそれを見て、腹も減ってきたしそろそろ帰るか、とカバンを取りに教室に戻りました。
すると、教室にカギがかかっていて中に入れないのです。

いやはや、焦りました。

うちの母校では学級委員がクラスの戸締りを引き受けていました。
なのでおそらくは、みんな教室を出たと思って施錠したのでしょう。
確か机の上にカバンを置いておいたと思うのですが…。

結局、職員室に行き、事情を説明して鍵を借り、事なきを得たのですが、どこか自分の存在が認識されていないような気がして(おそらく認識されていなかったと思われる)、忘れられたような気がして、よせばいいのに怒りや悔しさがわいてきました。

そこで僕が何をしたか?

今思い返すとなんと血迷った愚かしいことを、と思うのですが、クラスの女子学級委員に向けて事の次第を書いた手紙を書き、机の中に入れておいたのです。

なぜこんな安いケータイ小説のようなことをしたのか、いまだに自分でもよく分かりません。
もし言うにしても
翌日に昨日こういうことがあったから、今後ないようにしてくれ、と言えばいい話なのに。
ですが、焦りや怒り、悔しさや寂しさで感情がぐちゃぐちゃになっていたその時の僕は、とにかくこんな行動をとったのです。

誤解のないように言っておきますが、女子学級委員とはそれまでほとんど話したこともなく、ただのクラスメイト以下の関係でした。
彼女は学級委員ということでクラスを引っ張ることも多くて、いつも笑顔を絶やさず明るくて、誰にでも分け隔てなく接していて、そういう意味で俺とは別の人種だなとは思っていましたけど。

そして、翌日。

教室移動の時だと思いますが、彼女が僕に近づいてきて、「〇〇(僕の名字)、昨日のあれは何? ごめんね。悪いけど面白かったよ」といった感じで笑顔で冗談めかして謝罪してきました。

普通ならさらにキレていてもおかしくはない場面でしょう。

しかし、相手が女子であることと、当時女子と話すことがほとんどなかった中で社交辞令でしょうが、面白いと言われたことが嬉しくてあっさり許してしまいました。

つくづく、男ってやつは単純なものです。

嬉しさに浸りながらも僕は、これで彼女とまともに話せるのは最後になるなと思いました。

ところが、運命とは実におかしなものです。

たまたまその直後に席替えがあったのですが、くじ引きが示した僕の隣は

なんと彼女でした。

マジかよ、変な縁があるもんだなと思いました。

そして、妙に印象に残ったのか、生来の人懐こさと気さくさからか、彼女はよく僕に話しかけてきました。

中学生男子のことです。
日常的に女子と話せて、舞い上がらないわけがありません。

それから波長も合ったのでしょう。
気づくと僕たちは授業中でもおしゃべりに明け暮れていました。
怒られたこと?
あったかも知れないけど、今は覚えていないです。
それほど楽しかったってことでいいんじゃないですか?

そんな会話の中で、彼女が西野カナが好きでよく聴いていると明かしてくれました。
当時僕はいきものがかりにハマっていて、ほぼ吉岡聖恵さんの歌声しか聴いていませんでしたが、そんなことを言われては聴いてみたいと思うのが人情です。

この時は全く自覚していませんでしたが、僕はもう彼女に恋していたのでしょう。
とはいっても、西野カナなんて当時は名前と、「トリセツ」、「もしも運命の人がいるのなら」、「Have a nice day」しか知りませんでした。
それに、多くの男性同様、「トリセツ」ってめんどくさい女の歌だなと思っていて、正直に言うとあまり好印象はありませんでした。

しかしそんなことは言っていられません。
僕はYouTubeで西野カナの曲を探し、聴きまくりました。

西野カナの曲を聴いて中1の僕が思ったこと


そして、それまでの人生でほぼ男子としかまともに接してこなかった僕は
もちろんすべてではないことは承知していますが、多くの女子、女性はこんなことを思って生きているのか、誰かや何かを愛しているのかとある種のカルチャーショックを受けました。
「トリセツ」への嫌悪感もいつの間にか吹き飛んでいました。
いい意味で男と女って違う生き物。
そう教えてくれたのは西野カナだったような気がします。

https://encrypted-vtbn0.gstatic.com/video?q=tbn:ANd9GcTqOffmEXtVffI8xp-T6qm35-gADLZNIFm0PQ

西野カナはそんなことを伝えたくて曲を作っているわけではないとは思うのですが。
まあ、曲を聴いて何を思うか、何を感じるかは個人の自由ですからね。

こうして、気づけばどんどん西野カナにハマっていき、毎日のように彼女の曲を聴いている自分がいましたが、彼女をはじめ周囲の人には言えませんでした。
その理由はやっぱり恥ずかしかったのと、気持ち悪がられたら嫌だなという実に臆病なものでした。
それでも、彼女とはその後もそうした関係が続き、ついには誰も想像できない驚くべき展開に…

長くなるので、この辺の話はまた今度にしますね。

ここでは結論だけを言っておくと
この後しばらくして僕は勇気を振り絞って彼女に告白しましたが
「友達でいたい」とその想いが届くことはありませんでした。

そして今はほとんど交流はありません。

ですが、彼女のことはあれから6年の月日が経った今でも忘れたことはありません。

僕が西野カナを聴くようになった経緯は以上です。

終わりに

彼女がいなければ僕がここまで西野カナにハマることはなかったでしょう。
断片的ではありますが、西野カナの曲を通して女心を1ミリでも知ることができたのは決してマイナスにはならないはずです。

本当にありがとう。
今、ふと思った。

現在、恋人はいませんが、もし今後恋人ができたら、西野カナの曲を参考にして大切にしたいと思います。
その時はお互いにトリセツでもつくって交換しようかな?

ここまで読んでくださってありがとうございました!!
西野カナにまつわる思い出が何かありましたら、教えていただけると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?