【LAD】ドジャースのTDL補強ポイント
皆さん、こんにちは。ベッツと由伸の怪我、そしていつまでたっても戻らないマンシーに気分が落ちているELiです。
シーズンも半分程度を終えて、強いチーム、弱いチーム、真ん中でうろうろしてるチームと階層が固まってきました。
我らがドジャースはと言うと、6月18日現在で以下のような成績です。
さて夏の風物詩と言えばオールスターゲームとトレードデッドラインですね。
今回の本題は後者トレードデッドラインです。
なんだよそれ、という方々のために説明すると、今季中にトレードを実施できる最終日になります。
NPBよりも選手の移籍が積極的に行われるMLBでは上位チームがプレーオフ進撃へ向けてラストプッシュを行うために補強を、下位チームは今季の投資を回収するために有力選手を放出し若手をゲットします。
最終日にはいわゆる"駆け込み"状態となり、場合によっては分単位でトレードが続々と成立します。
下位打線の課題
ドジャースの上位打線は前評判通りの活躍を見せています。
一方でこのほかの野手はイマイチなのが現状です。
ヘイワードやパヘスの活躍もあり、5月付近の絶望的な状況は脱していますが、開幕ロースター入りした選手の5人(ラックス、キケ、テイラー、バーンズ、アウトマン)がwRC+70以下というのがワールドシリーズ優勝を目指すチームとしてはどうにかしてほしいところです。
ポジション
契約と成績を踏まえたポジションと枠は以下のようになると思います。
ベッツ、大谷、フリーマン、スミスなどを筆頭にしっかりと成績を残している選手たちは確定、またヘイワード、キケ、バーンズなどは契約・ポジション面から外すことはないでしょう。
怪しいのがパヘス、ラックスのマイナーオプションが残っている選手たちや、成績降下の著しいテイラーです。
テイラーの処遇
ここでキーとなるのがテイラーの処遇でしょう。wRC+9は100打席以上立った打者の中ではマーティン・マルドナド、ホセ・アブレイユに次いでワースト3位。元々ブンブン振っていくバッターで三振が多いことはありますが、今季は昨年に比べゴロ率が急上昇しており「当たらない。当たってもゴロ」という悲惨な打者になってしまいました。最高打球速度、平均打球速度、バレル率も軒並みMLBワーストレベルです。
本当なら今すぐDFAと行きたいところですが、21年シーズン終了後に結んだ4年$60Mの契約があと1年半残っており、最低でも残り20M程度の給料を捨てなければなりません。
先日アストロズがwRC+2を記録していたホセ・アブレイユをDFAしたことが話題になりましたが、アブレイユも契約1年半$25M程度を残していました。
ドジャースはアストロズよりプレーオフ進出に余裕があるのでテイラーにもまだ時間はあると考えられます。故障者リスト入りも検討されるでしょう。
一方で勝ちに行く姿勢を見せているチームとしてはテイラーを8,9月のプレーオフランにもっていくとは考えづらく、最長でもトレードデッドラインには決断がなさせるものと思います。
(ファンとしてはテイラーが復活するのが一番ですが…)
ちなみにドジャースのプロスペクトなどをまとめるCasey Porterはテイラーが長打か三振かというスタイルから、よりコンタクト重視のアプローチにシフトしていると指摘しています。
Fangraphsで調べてみると、空振りストライク率が下がり、コンタクト率が上昇、結果的にwRC+も上昇傾向にあります。21年のオールスターフォームには戻らないでしょうが、ユーティリティーとして置いておくには良いピースとなるかもしれません。
ショートどうするの!?
長期的な視点に立つと問題となるのがドジャースの正遊撃手をどうするか、です。長年コーリー・シーガー、トレイ・ターナーらスーパースターが務めてきたドジャースのショートですが、昨年は守備型のミゲル・ロハス、今季は当初はギャビン・ラックス、シーズン開始からは元は外野手/二塁手のムーキー・ベッツと固定できていないのが現状です。
・ラックスは守備範囲は広いですが、送球速度74.6マイルはMLB下位7%に位置し現在ショートを守る選手の中では最下位に値します。今季はとりあえずセカンドに固定するというのが最適解でしょう。
・代わりにベッツが頑張っていますが、OAA下位7%、送球速度下位18%、FRV下位14%と守備面では苦しんでいます。契約が残り8年残っていることからもショートにこの後ずっと据えていくのは現実的ではありません。
・ベッツの故障後入っているのがロハスです。今季35歳のロハスはOPS.789となぜかキャリアハイの打撃成績を上げています。守備面でもOAA上位5%、FRV上位11%と優秀なスタッツです。一方で前述の通り35歳、契約はオプション含めて来季まで。長期的な選択肢とはなりません。
ブルペンの厚み
今季も例年通りの安定感を誇っているドジャースブルペンですが、これまた例年通り怪我人が続出しています。
ご覧の通り野戦病院状態です。なんでこの状態でブルペン防御率2位何でしょう。わけわかんないですね。
現在のブルペンは
ベシア-トライネン-ハドソン⇒フィリップスの方程式を軸に、ミドルリリーフにラミレス、バンダ、ロングリリーフにヤ―ブロー、残り1枠を流動的にする形で運用しています。
バンダ、ラミレスなどの金銭トレード組が奮闘していますが、おそらく怪我人復帰と同時に放出でしょう。2人ともマイナーに落とせるオプションも残っていません。バンダは左腕だけに残る可能性も残っていますが。
またロングリリーフ役のヤ―ブローも放出の可能性があります。ヤ―ブローは昨年の絶望的な先発事情の際に獲得してきた経緯もあり、ローテーションの状態によってはデッドラインでトレードされるでしょう。昨年のプレーオフでもロースター外でしたしね。
その上でシャットダウンリリーフを1人、2人獲得してプレーオフに備えたいところです。
先発…?
最近では先発投手陣も雲行きが怪しくなってきました。
(なんで毎年こうなるかなぁ)
故障者が全員戻ってこない場合、パクストンが真面目にプレーオフ登板するという恐ろしい状態に陥る可能性があります。
昨年のように数が足りない最悪の状態ではありませんが、質が何とも言えません。プレーオフを勝ち進むためにグラスナウに次ぐセカンドパンチが必要です。(ノラ/ウィーラー、ガレン/ケリーみたいな先発コンビを構築したい)
山本、カーショーの復帰、ミラーのステップアップなど内部で済ませられる可能性があるので、デッドラインギリギリまで情勢を見極めつつ、まずい場合はアップグレードをしたいところです。
まとめ
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