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日本版「ダウの犬」2023

0. 日本版「ダウの犬」投資法とは

「ダウの犬」投資法は有名な株式投資法の一つです。

そもそも「ダウの犬(The Dogs of the Dow)」とは、米国の株価指数であるダウ工業指数を構成する30銘柄のうち最も配当利回りの高い10銘柄を指します。Dogsは「出遅れ株」の意味なんです。これを日本版に落とし込むならダウ工業指数の代わりにTOPIXコア30を用います。

大まかな仕組みとしては、株価が下がれば配当利回りが高くなり、株価が上がれば配当利回りが低くなる。これをTOPIXコア30という株価指数を構成する30銘柄で継続することで、配当利回りがトップ10に入る(=株価が下がる)銘柄を購入し、配当利回りトップ10から外れる(=株価が上がる)銘柄を売却することで株式売買による譲渡益を狙うと言うことになります。また、配当利回りが高い株式を購入するので、譲渡益が見込めない時も配当益をもらうことができるのです!

本稿では、
①2021年末時点でのTOPIXコア30銘柄
②2022年末時点でのTOPIXコア30銘柄
そして最後に、③2022年開始時に「日本版ダウの犬」投資法で10万円を投資していた場合2022年末でどうなったのか、について説明したいと思います!


1. 2021年末時点でのTOPIXコア30銘柄

まず、①2021年末時点でのTOPIXコア30銘柄は次のとおりです。
2022年に「日本版ダウの犬」投資法の対象となっていたのは、三井住友FGから三井物産の10銘柄ですね。

Fig.1 TOPIXコア30の株価と予想配当利回り(2021年末時点).

2. 2022年末時点でのTOPIXコア30銘柄

次に、②2022年末時点でのTOPIXコア30銘柄は次のとおりです。
※10月に構成銘柄の定期選定によって、花王(4452)が除外され、ソフトバンク(9434)が追加されました。

Fig.2 TOPIXコア30の株価と予想配当利回り(2022年末時点).

花王(4452)に代わって構成銘柄に選定されたソフトバンク(9434)が配当利回りトップという結果に。昨年末トップ10から陥落したのは3銘柄ありました。任天堂(7974)、三井物産(8031)、NTT(9432)。代わりに昇進した2銘柄は、東京エレクトロン(8035)、KDDI(9433)となりました。

3. 日本版ダウの犬投資法で10万円を投資していたら

では、2022年のはじめに配当利回り上位10銘柄にそれぞれ1万円ずつ合計10万円を投資していた場合、2022年のおわりにどうなったかを見てみたいと思います。

まず「ダウの犬」投資法に則って2022年はじめに購入していたと想定する銘柄は次のとおりです。この10銘柄にそれぞれ1万円ずつ購入します。
1. 三井住友フィナンシャルグループ、2. 武田薬品工業、3. みずほフィナンシャルグループ、4. 三菱UFJ、5. 東京海上ホールディングス、6. ホンダ、7. 任天堂、8. 三菱商事、9. NTT、10. 三井物産

では、この10銘柄は1年が経った2022年末にどうなったかを見ていきましょう。

Fig.3 ダウの犬シミュレーション(2021年末→2022年末).

今回は10銘柄中9銘柄で譲渡益が見込める結果となりました!
全部で税込+¥24,235(+24%)です。なんとここに配当も約¥4,000(税込)見込めるのです!
もちろん2022年が当たり年だったという可能性は否定しませんが、「ダウの犬」投資法は安定的に譲渡益を望むことができる投資法として知られているということもお忘れなきよう。

まとめ

もし日本版ダウの犬で投資をするなら2023年の年始は次の10銘柄をお勧めします!
1. ソフトバンク(9434)
2. みずほフィナンシャルグループ(8411)
3. 武田薬品工業(4502)
4. 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
5. 本田技研工業(7267)
6. 東京エレクトロン(8035)
7. 三菱商事(8058)
8. 三菱UFJ(8306)
9. 東京海上ホールディングス(8766)
10. KDDI(9433)

投資で豊かな人生への歩みを進めましょう!
※あくまで投資法を紹介するものであり、必ず勝てるというわけではありません。投資は自己責任でお願い致します。

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