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東京コミコンでセレブに会った話。 #3 ヘイデン・クリステンセン氏

こちらの記事に足を運んでいただき、ありがとうございます。
東京コミコン2023のチケットを無事確保した、黒木りりあです。

東京コミコン2023の開催まで、あと2週間と少しですね。
来日セレブゲストやアーティスト・アレイ、出展ブースなどが少しずつ発表され始めて、いよいよ近づいてきているな、という実感が湧いてきました。
noteでのコミコン関連の話題は少し間が空いてしまいましたが、備忘録として過去に参加した際のレポートをまた少し、残しておきたいと思います。
あくまでも個人の備忘録となりますが、もしも、どなたかの参考になりましたら、幸いです。


東京コミコンとは

東京コミコンとは、年に1回東京で開催されるアメコミのコミック・コンベンションです。日本最大規模のポップカルチャーの祭典と言われていますが、アメコミを中心に映画やドラマ、ゲームなどの洋作品をフィーチャーしたイベントです。様々なブースが出展し、グッズ販売や新作のプロモーション、ハリウッド映画の小道具の展示などを楽しむことができます。
そして、東京コミコンの目玉が、豪華な来日セレブ達のステージ、撮影会、サイン会です。マーベル作品やスター・ウォーズ作品、ウィザーディング・ワールド作品などに出演する俳優さん達がゲストとして登場し、ファンとの交流を楽しみます。

(過去参戦時の他のレポートはこちら↓↓↓)

感染対策下でのコミコン

今回も、書かせていただくのは2022年の東京コミコンについて、です。
前回もお話ししました通り、東京コミコン2022は新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じた上での開催となりました。そのため、2019年と比較して会場も広々としていて、非常に空間に余裕がある設営となっており、サイン会や撮影会が行われるセレブエリアと通常の会場間の行き来でかなりへとへととなってしまいました。
東京コミコン2023では、前回のような感染対策措置は取られない予定となっているのと、開催されるホールも異なっているので、もう少し楽な動線になることを心より期待しております。

空間はかなり広めにとられてはいたのですが、セレブエリアのブース内はかなり密集していて、パーソナルスペースはほぼない状態でした。というのも、私のお目当てのセレブが非常に人気の高いヘイデン・クリステンセン氏だったことが要因でもあります。
為替レートやコロナ禍の影響もあってか、4万円という前回よりもお高い価格でファンもざわついたクリステンセン氏のサイン会。完売、とはならなかったので意外と参加者は少ないのかしら?なんて思っていたのですが、そんなことは全くなく、大盛況でございました。私自身、実は購入を迷っていたのですが、終わってみれば迷っていた自分をスラップしたくなるほどの素晴らしい時間を過ごすことができました。

来日セレブにたどり着くまで

#2でも書かせていただいたのですが、この年のサイン会では下記が注意事項としてアナウンスされました。
・サイン以外に名前や文言を書いてもらうのはNG
・簡単な挨拶は良いけれども、会話は禁止
・握手等の接触は禁止
・写真および動画撮影禁止
2019年よりも注意事項が増えており、制限が多い印象でしたがおそらくコロナ禍による特別措置だったかな、と思われます。
特に、「会話禁止」「接触禁止」については今年も同じルールかは定かではありません。ただ、会場で急に注意事項が増える、ということもありますので、その時の指示に従うのがベストです。
例えば、「握手禁止」はあまり声高に注意喚起されていたものではありませんでした。ですが、サインをしてもらった後にクリステンセン氏に握手を求められた方がいらっしゃいました。クリステンセン氏は嬉しそうに握手をしていらっしゃったのですが、握手が終わってこの方が出口の方へと歩き出した途端、スタッフの方が「握手禁止」を注意事項として強くおっしゃるようになりました。その直後は、しばらくスタッフさんがピリピリとしていた印象で、空気が少しぴりついていました。
個人的に気になるのは注意喚起のアナウンスが日本語でしかなされないのです。日本語のみのアナウンスなので、セレブ本人はそのルールを知らないのではないかな、と思う場面が何度もありました。そのあたり、グレーゾーンなのがある意味コミコンの醍醐味かもしれません…。

「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカー(ジェダイ時代のダース・ベイダー)役で有名なヘイデン・クリステンセン氏。(私は『ジャンパー』や『ニューヨーク、アイラブユー』も大好きです。)この年は「スター・ウォーズ」関連のゲストが多くいらっしゃっており、ちょうど隣のブースではパルパティーン皇帝役を演じていらっしゃったイアン・マクダーミドが。隣のブースに並んでいる私たちにも時折視線をよこしてくださったり、手を振ってくださったりと、ファンサービスをしていただけました。

そして安定の、定刻を過ぎてヘイデン・クリステンセン氏がブースに現れました。(セレブゲストはスケジュールがかなり詰まっているため、定刻を過ぎてしまうことは仕方なく、よく発生します。)驚いたのは、ブースに用意された長机の端をクリステンセン氏が陣取ったことです。
1年前の記憶ベースかつ見づらい図になってしまうのですが…。

東京コミコン2022 サイン会ブース簡易図(クリステンセン氏)

開錠の一区画に隔離されたセレブエリア内に設置された、各セレブのブースでサイン会は行われます。一般会場を背にするような形でぐるぐると蛇のように、参加者は整列させられました。セレブゲストはブース一番奥の長机に着席します。(ずっと立っているセレブゲストもいらっしゃいます。)
来日セレブの位置として、オーソドックスなのはもう少し中央よりに陣取るパターンなのですが、クリステンセン氏は端っこに着席。これにより何が起こるかというと、図の右側に書いている出口通路に近い位置に到達したとき、クリステンセン氏がほぼ丸見えの状態になるんです。他の人にサインをしている間の様子は見えないことが少なくないので、この構図は個人的にはすごくうれしかったです。
ただし、並んでいる人からも丸見えなのはまだ良しとして、一般会場からも丸見えだったんです。セレブエリア内は撮影禁止で、一般会場からもセレブエリア内のセレブゲストの撮影は禁止されています。一応、一般会場とセレブエリアを隔てる簡易柵もあり、柵周辺にはスタッフさんもいらっしゃいますが、この年はエリアが広かったのとスタッフさんも常に注視しているわけではなかったようで、少なくない一般エリアのお客さんたちがクリステンセン氏を撮影していました。この辺りは運営側で注意喚起を徹底したり、何かしらの対策を施すべきだったのではないかなとおもいます。

そんなこんなで、時折人の隙間からクリステンセン氏を拝みながら高鳴る心臓を抑えつつ、少しずつ列の先頭に近づく私でした。

天使ですか?と思わず訊きたくなる人

いよいよ順番が回ってくるその時、手に持った品をぎゅっと握りしめながら私は前に進みました。今回、サインしてもらうアイテムとして選んだのは小説版『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』でした。中学入学時にしばらくお供としていた一冊です。

初めて映画館で観た「スター・ウォーズ」作品が『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』。小学校に入ってすぐのことでした。比較的年齢の近いキャラクターということもあってか、アナキン・スカイウォーカーは私にとって「子供の星」のようなヒーローキャラクターでした。もちろん、その後の彼の運命は知ってはいたものの、そもそもダース・ベイダー卿を極悪ヴィランとしてとらえてもいなかったので、優秀で勇敢なアナキンへの憧れの気持ちは変わりませんでした。それは作品が重ねられていく中でも同様でした。中学校に入学するという環境の変化は私の精神的にも大きなインパクトを与えた出来事でしたが、その時に携えていたこの小説は、私にとって安心毛布のような存在で、物語は悲劇ではありつつもアナキンの存在から勇気をもらっていました。

さて、サイン会に話を戻しますと、クリステンセン氏がすぐそこにいる、という状況でスタッフさんにペンの色を指定し、本を手渡します。
そしていざ、クリステンセン氏とご対面。優しい笑顔で迎えてくださいました。あいさつを交わしながら、丁寧にサインを施してくれます。この本が「スター・ウォーズ」の日本語の小説であることや中学時代の思い入れを簡単に話そうとしますが、短時間で済ませなければという早口と緊張とマスクとで、うまく伝えることができませんでした。しかし、クリステンセン氏はしっかりと私の目を見て、傾聴の姿勢を見せながら、もう一度話すように促してくださいました。こうなると、セレブ側からのリクエストなので、スタッフさんも一切口出しをしません。そこでもう一度、改めてゆっくり、はっきりと私は言葉を繰り返しました。
しっかり話を聞いて、クリステンセン氏も言葉を返してくださいます。それだけで感激しながら、本を受け取って最後の挨拶をしようとしたその瞬間、クリステンセン氏が本を握る私の手をガシリと掴んで引き寄せると、そのままギュッと握手をしながらさらに言葉をかけてくださいました。本当に驚きました。あの手の感触は未だに忘れられません。クリステンセン氏の優しい雰囲気と眼差し、そして言葉に力強い握手。このまま水たまりになるんじゃないかと心の底から思った瞬間でした。(ちなみに、これもセレブ側からのアクションだったため、スタッフからは特に何も注意を受けるようなことはありませんでした。時間を気にして少しイラついてはいたようでしたが…。)
夢のような時間が終わり、私はなんとか出口を抜けてヨロヨロと一般会場に戻りました。気づけば目の前にはド派手なジョーカーの衣装…。(この後にもまた遭遇することになる状況と同じ…。)4万円、安いな、などと箍の外れた考えが浮かんだ瞬間でした。アナキンの印象的なセリフに「天使なの?」('Are you an angel?')がありますが、その言葉をお返ししたいと思うほどの優しいオーラでした。

そんなこんなで2022年の東京コミコンの前半戦を無事に終えた黒木でした。
来日セレブゲストとの交流は東京コミコンの一大イベントです。特に、サイン会はおそらく撮影会よりももう少しだけ、セレブと交流できる時間が長いかな、と思われます。
今年も、私も含めて多くの方々が来日ゲストとの交流を楽しみになさっていると思います。来日セレブゲストの体調を心配しつつも、みんなで今年も東京コミコンを心行くまで楽しみましょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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