基準

我が子は大学受験を控えている。

希望する大学への推薦枠は1つ。

成績僅差の希望者が数名いるとか。

精査され、たった1名が決定するそうだ。

当然のことである。

必ず選考基準がある。

ところが昨日驚きの事実を知ったのだ…
(子供の学校ではなく当校に)

▪️

自分には夏休み明けから自然の流れで始まった進路指導のルーティンがある。

今までにはなかった試みをしている。

自分は現在、午前の授業しか担当していない。

本来の業務が午後に集中しているからである。

12時から希望者の面談を始めていたところ、希望者が後をたたなくなった。

みなさん前向きで素晴らしい。

午後からのみでは足りず、授業のない日は午前中にも対応を始めた。

1人につき2時間程度。

学生たちにとっては異国の地での初めての進学。

何をどうすればいいのか皆目見当がつかないのが本音。

資料の読み方から一緒にみていく。

必要な部分だけを掻い摘んで提出書類を作らせた方が早いのだが、それでは本人が何をやっているのか分からなくなってしまうと思うため、最初のページから1つずつ確認していく。

各項目を読みながら、自分が何を準備したらいいのかの確認もさせたいからである。

そして志望理由を聞いていく。

学生のビジョンを明確にし、そのために必要なものは何かを考えていく。

これはもうキャリアデザインだと思う。
(個人的にしっかりと勉強したい部分である。既に依頼場所も決定済み。)

自分の業務が出来ん…!

でも学生たちが真剣に取り組んでいるからそれもまたよし。

▪️

自分はこの面談に条件を設けている。

オーキャンに参加し、資料が手元にある学生のみ。

願書提出条件にオーキャン参加を必須としている学校があるためである。

ま、そんな指定要件はともかく、志望校の説明会にも参加せずに、願書を提出しようなんて自分が許さない。

これに関しては、夏休みの間に指示をしていたため、大抵クリア出来ている。

本来であれば、本日からは後期の学費を払った学生のみ…としたいところだが、これをすると事故る可能性を含んでいるため、ここは慎重に進める。

他にも学校が準備する書類などにも、申請するためには条件を設けている。

それをクリアしていない学生は、先には進めない。

厳しいと感じるかもしれないが、何もかもOKで生きていけるとは思えないから、ダメなものはダメと言う。

私の中に…というか、私だけでなく、事務局の中にも運営をしていく上での基準があるのだ。

▪️

前置きが長くなったが、驚きの事実とは…

昨日面談していた学生。

推薦書はちょっと書けないかなぁ…
と思う学生であった。

私の中での推薦とは当校のオススメである。

「もう1人の先生に相談してみるね」
と言ったところ、既にお願いはしてあるとか。

ん?
一匹狼は相変わらず伝達がないのか?

すぐに確認する。

と、驚きの返答が…!

「全員推薦書を書く」
というもの。

「今手元に4人もらっているけど、全員書くつもり」

時が止まった。

全員?

口あんぐりである。

いやいやまて!

「4人のうちの1人に関しては絶対にオススメ出来ませんけど?」

と食い下がる。

「あー。確かに。ダメかも。。」

おいおい…
一体どんな基準で推薦書を書くと言っているのか!?

冗談抜きにマスクの中で口が開いたまま、時が止まった。

▪️

全員の推薦書を書くとは新しい。

推薦書の意味を理解しているのだろうか。

もう一度言う。
私の中での推薦とは当校のオススメである。

素晴らしい学生です。
本当によく頑張ります。
これからも努力を続けるでしょう。
だからどうぞよろしくお願いします。

というものではないのか??

100点満点中、1桁台を叩き出す学生をオススメすることなど、自分には到底出来ない。

以前から何回も言っていることを改めて言った。

もう少し考えた方がいいですよ。
基準を設けた方がいいですよ。

▪️

意思決定基準は定めた方がいい。

自分はこれが非常に難しくて、日々どうしたらいいのか考えている。

頼むよ。

もう少し考えてくれ。

全員オススメなのか?

つーか。。
うちの子の推薦書も書いてくれい!

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