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気もしているような毎日

昔一緒に働いていた同僚と音楽の話になったことがある。

彼は普段あまりCDなどを買う習慣が無く、特にこれと言って好きなアーティストもいないといったような話をしていた。
ロック狂いの僕からすると不思議な人もいるもんだなあ~って思ったのだが、まあそんな彼も実はCDを買ったことがあるとのこと。
へ~それは何? と思ったら【メンズ版アイドルマスター】のCDだそうだ。
全くピンとこなかったのだが、まあつまりは女性アイドルをプロデュースする訳では無く、男性アイドルをプロデュースする女性向けゲームっていう訳。

本人は自嘲的に笑っていたが、僕が気になったのはその点ではない。
その時彼が言っていた「男が男のCD買うなんて、変でしょう?」って言葉。
つまるところCDを買う=何らからのアイドル(歌手)を応援する に彼の中では置き換わっているのである。
もしかしたら彼の周りの友達は当時流行していたAKBグループのファンが多かったのかもしれない。
飲み会で先輩に「君は音楽何が好きなの? AKB?」という邪悪ないじられ方をされてかなり本気で嫌がっていたのであながち間違いではない可能性もある。

しかしまあ、このエピソードは7,8年前の話だとは思うのだが現代の価値観では許容できない部分が多すぎる。
男が男~の件とか、飲み会でのいじりとか。
なんか10年以上前の話な気もしていたが、それほど前でもないんだよな。

脇道に逸れた。

小学生の高学年になると音楽を聴く習慣が出来ていた僕からすると、音楽を聴かない生活ってけっこう想像出来なくて、ただミュージシャンを応援する理由って100%音楽に起因するのか? と言えばそうでないことも理解している自分もいるし、そのきっかけに彼との会話は一端を担ったを言っても過言では無いだろう。
しかしまあ、何枚もCD買わないとライブ行けないとか、ライブどころか握手会? みたいなのに行けないとか、初回盤のBlu-rayでしかチケットの抽選権利が得られないとか、世の中腐った商売がはびこっているもんだわ。
ここに関してははっきり腐ってるって言っておきます。発酵ではない、腐敗。

自分も純粋に音楽を楽しんでるかどうこうは考えた方がいいような気もするが、そんなこと考えている暇ねえよって気もする。

ずっと気もしているような人生。

そろそろ春らしくなってほしいよな。
春ってだけでお酒も美味しい。酒を飲む理由はいくらあってもいい。


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