【まほやく】ラスティカとは?
2022年3月18日に、いよいよ第2部が第2章まで公開されましたね。冒頭からラスティカと旧ムルの会合シーンで、やっぱり第2部はラスティカの謎に迫るのか!とわくわくしている賢者です。
元々、まほやくに関するあらゆる考察を見聞きするのがとても好きでよく調べていたのですが、ラスティカに関しても2年前にリリースされた当初から様々な考察が飛び交っていたようです。それが明かされるかもしれないとあっては、先輩賢者様方のほうが喜び(と恐怖)もひとしおなのではないかと思います。
このタイミングでラスティカの考察をしようなどと思う方も少ないのではないかと思いつつも、これから明かされるからこそ改めて今までの情報を自分なりに復習いながら、ラスティカについて考察してみようかなと思います。(完成度の低いものではあると思いますが)考察なんて、真実がわからない時にしかできないですからね。今のうちにあることないこと、ちょっと飛躍したことなんかもキャッキャと楽しんでしまおうと思います。
Ⅰ. ラスティカの生まれた時代
ラスティカの年齢について、ラスティカ本人は『400年以上は生きている』と述べています。(親愛ストーリより)
以上は、とのことなので、400~450くらいの幅はあるのかもしれません。
同年代の賢者の魔法使いは、ファウストやレノックスとのこと。
ファウストは『400年前後生きている』(ファウスト親愛ストーリーより)、レノックスは『400歳くらいかな。ファウスト様より、少し上です』(レノックス親愛ストーリーより)とのことで、3人とも400歳くらい、と括れるようです。
そしてこの400年前という時代は、戦乱の時代だったようで。
オズとフィガロがいつからいつまで世界征服に取り組んでいたのか定かではありませんが、彼らが世界征服を放棄したことにより、権力者を失った人間たちによる争いが各地で勃発していたようです。
Ⅱ. フェルチ家とその没落
フェルチ家は今は没落した貴族の家柄だそうです。
オズがフィガロと世界征服をしていた際には、『フェルチ家から財力や人材の賛助を受け、わずかの間、フェルチ家の城を拠点としていたこともある』(ラスティカへの印象(4)より)そうです。
世界征服時代なので、まだラスティカが生まれる前の話ですね。
オズ曰く、『当時の西の有力な富豪』『あれほど豪奢で財を尽くした、華やかなしつらえの城郭は、後にも先にも見たことがない』(ラスティカへの印象(4)より)とのことなので、相当の富豪だったことがわかります。
また第2部冒頭では、旧ムル曰く、『今や王家より金持ちだと噂の大貴族』とのことなので、各所からお墨付きの財力だったようです。
ところで、第2部冒頭で旧ムルはフェルチ家を『サファイアの城の——』と表現していることから、どうやらサファイアはフェルチ家を象徴するものだということがわかります。(これはラスティカの名前の由来『幸福な王子』にも出てくる印象的な宝石のため、イメージ的にも合致します)
サファイアの城=フェルチ家(の城)、とすると、豊の街の通りにある大きな柱の話(豊の街 スポットでの発見より)はフェルチ家の話ということになります。
フェルチ家は400年ほど前に没落したようですね。没落の原因は商売に失敗したことらしい、後年懇意にしていた王家を怒らせて家をつぶされたという噂もあったらしいとのことです。
400年ほど前——恐らくはきっと、まだラスティカがフェルチ家にいた頃なのではないでしょうか。
話は少し変わり、スポエピにて新ムルは『魔法舎に来た時に初めましてって言われたけど、前にも会ったことある気がする!』(ラスティカへの印象(2)より)と発言しており、旧ムル時代に面識があったことが仄めかされていました。ただ新ムルは魂がバラバラになっており記憶に偏りがあることラスティカが忘れっぽい性質であることから、真実が明かされることはありませんでした。
しかし第2部冒頭でその様子が少しだけ明かされましたね!出だしから高カロリー!
やっぱり旧ムルは、記憶を失う前のラスティカと面識があったようです。
第2部冒頭での様子はこんな感じ
・まだフェルチ家がその財力を持っているらしい描写
・ラスティカが登場している(誕生している)=約400年前頃である
・旧ムルの『最近は戦火が迫っている』との発言=戦乱の時代である
タイミングが色々と合致していることから、おそらくフェルチ家が没落するのはこの直後なのでしょう。そしておそらくは、ラスティカはそれに立ち会ったのだと思われます。
もしかして、フェルチ家の没落にはラスティカが関与しているのでは…?なんて考えてしまいますね。
Ⅲ. ラスティカの悲劇とその代償とは
どうやらラスティカは何らかの悲劇を引き起こした過去があるようです。
ここで個人的に注目したいのは、悲劇に見舞われたのではなく、悲劇を起こした張本人である可能性が高いということです。
そしておそらくはこの悲劇が、花嫁がラスティカの元を去り、ラスティカの忘れっぽい性質が付与された原因となっているのでしょう。
泡沫にてラスティカは、以下のように述べています。
どうやらラスティカの悲劇のことは一部の魔法使いには知られているようです。(これがどれだけ有名な話なのか、という議論はⅣ.にて後述したいので今は省きます。)そしてそれは罪深く、他人からひどいことを言われるようなことらしい。
そして実際に宴の魔法使いから『西の国の悲劇の貴公子』『あれだけ罪深いことをした(ゆえに、終わるあてのない花嫁探しの旅を続けているのも無理はない)』と評されています。
やはり花嫁探しは悲劇と大きく関わりがありそうです。
第2部冒頭の様子では花嫁も記憶も喪失していなさそうなので、やはりこれから起こるであろう悲劇が花嫁喪失と記憶喪失のターニングポイントである可能性は高そうです。何なら悲劇とフェルチ家没落も関係がありそう()
しかし、宴の魔法使いの言い方だと、花嫁探しの旅はまるでラスティカが犯した罪への罰の証のようにも捉えられてしまいます。しかもそれは終わるあてのないものらしい。
終わるあてがないとはどういうことでしょう?
真っ先に浮かぶのは、『花嫁が多分、もう、亡くなっている』『ラスティカが探しているのは…。結ばれなかった、思い出の花嫁なんだ』というクロエの話。(ラスティカ親愛ストーリーより)
確かに花嫁が既に亡くなっていて、それに関する記憶をラスティカが失っているのだとしたら、消息不明の花嫁を探し続けてもいつまでも見つからない=終わるあてのない旅 になるでしょう。
もしこの『花嫁探しの旅』がラスティカへの罰なのだと仮定すると、罰を与えたのは誰でしょう?ラスティカ本人?それとも第三者?
もしラスティカ本人なのであれば、この旅の本当の意味は罰ではなく救済である可能性があります。
犬使いのバラッドにて、ラスティカは『忘却は最後の許し』だと述べました。忘れもしません。他ならぬ、忘れっぽい彼がそう言いました。
オズの場合、「愛しい思い出の品々」は実際に物でしたが、これは記憶でも同じことでしょう。
本人はいないのに、愛しい思い出の記憶が残っていて、それがいつしか喪失の悲しみを突きつける呪いに変容してしまう。
だから忘れようとした。
これは罰ではありません。自分を許したかったためにしたことです。
もしラスティカが自ら花嫁に関する記憶を奪い、花嫁を探す旅を始めたのならば、もしかしたら悲劇とその代償は、本人と他人とで異なる評価を受けているのかもしれません。
では、もし第三者がラスティカに罰を与えたのならどうでしょう。
ラスティカの花嫁探しは、本人の望むことではないのでしょうか?
これについて、以前、ある考察を拝見したことがあります。
ラスティカは『花嫁探しをすることを誰かに強いられているのではないか。何なら誰かと約束してしまったのではないか。』という趣旨のものです。
これの根拠となるのは、メインストーリーにて、ラスティカが『花嫁探しをしなくてもいい』と発言したことにあります。(第20章第9話)
え、ラスティカの花嫁探しって好きで(自主的に)やってたんじゃないの!?と印象に残ったそうです。当時の私はさらっと読み流していたので、面白い考察だなと思いました。もし約束までしていたら、花嫁探しの旅は一種の終身刑ともとれる重い意味を持ちます。それが他人から課せられたのだとすれば、悲劇の内容も相当のものになるでしょう。
まさかこの1台詞にそこまで重い意味があるのか?とも思うのですが、それはそれとして個人的に面白くて好きなので、新たな意見として記しておこうと思います。
Ⅳ. ラスティカの悲劇は有名なのか
個人的に最も疑問の残るところです。
ラスティカの悲劇はどこまでの人が知っている話なのでしょう。
仮にものすごく有名だった場合、クロエが決意して真実を探そうとしなくてもいずれ耳に入るでしょうし、そもそもこれまで耳に入らなかったことのほうが不自然に思えます。(が、フィガロが元北の魔法使いだとミチルにばれていない現状を考えると、そこまで深い意味があるのかは疑問ですが)
ラスティカについての評判を知るために豊かな街のスポエピを読み返していたのですが、ラスティカには『ラスティカの評判』というスポエピはないんですね。(『○○の評判』は他にも数人ないキャラがいますが大体のキャラに備わっているスポエピです。)ラスティカの謎はまほやくの中でもTOPレベルなので、それに直接かかわるようなスポエピがないのも納得です。
今のところ、悲劇を知っているであろう人物が出てきたのは泡沫の宴の魔法使いくらいでしょうか。宴の魔法使いは確実に”知っている”口ぶりでした。他の可能性として旧ムルもありえますが、新ムルは記憶をなくしている様子なのでムルの口から真実が語られる日が来るかはわかりません。
前述した通り、ラスティカはワルプルギスの夜にて悲劇に関することで嫌なことを言われた経験があるようです。
では魔法使いには広く知られている話なのでしょうか?
確かに400年前のことですから、魔法使いの方が当時の様子を実際に知っているのかもしれません。
しかしそうだと、疑問が残ります。まず、賢者の魔法使いの誰もが悲劇のことを知る素振りがないことです。若い魔法使いならわかりますが、長寿で世界の情勢のことをよく知っているであろう長寿組(双子&フィガロ)からその手の話の欠片も聞いたことがありません。
彼らが北の国出身だから知らないだけでしょうか?しかしこれは西の国の魔法使いであり、長寿で、唯一しっかり記憶のあるシャイロックにも言えることです。
しかもこの件について、シャイロックはただの一魔法使いに留まりません。
まずシャイロックは700年前から、神酒の歓楽街で酒場を営んでいます。700年前というのは、まだフェルチ家が大富豪として名を馳せている時代です。
そして神酒の歓楽街は 『貴族が休暇で遊びに来るような土地』(ベネットの酒場 スポットの人々 より)とのことです。
西の国有数の大富豪が没落したとあれば、貴族のリゾート地で酒場を経営しているシャイロックに、その話が全く届かないものでしょうか?
酒場では様々な噂話や面白い話が集まる場です。ベネットの酒場は魔法使いの店とのことですが、では尚更、旧ムルや他の魔法使いからその手の話を聞いててもおかしくないと感じてしまいます。
旧ムルは<大いなる厄災>が近づくと遠くに行っていることがあるようなので(2周年ストーリーより)、もしかしたら没落のタイミングと重なっていた可能性はなくはありませんが、それでも旧ムルはよく王宮に出入りしていたとのことなので(2周年ストーリーより)、やはりいずれはシャイロックの耳に入っていたと思うのです。
それでもシャイロックが知らないとなれば、ラスティカの悲劇は魔法使いの間でも知る人だけが知る、秘められた出来事なのかもしれません。
では人間の間ではどうでしょう。
400年前のことですから当時生きていた人間はいませんので、人伝か伝承か、記録でしか伝わりようがありません。
今まで人間とラスティカが接する機会は度々見受けられましたが、大抵の人間の反応は「あの有名なチェンバロ演奏家のラスティカ様だ!」に集約されています。(画像は音楽家コンチェルトより)フェルチ家の出自というよりは、彼が有名な音楽家であることのほうが広く知れ渡っているようです。
またラスティカはその演奏の腕から、よく王宮に出入りしているそうです。(ラスティカの行きつけ, 豊の街 スポットゆかりの話(3)より)
少なくとも、悲劇の貴公子だという認識はあまりなさそうです。
しかし王宮と言われると、フェルチ家没落の原因に『王家を怒らせて潰された』噂があることを思い出してしまいますが、仮にこの噂が本当だとして、果たしてその当時のフェルチ家の子息を快く招いてくれるでしょうか?
いくら王家の人間が何代も変わっているとはいえ、相手は恐らくはフェルチ家の没落に立ち会った子息本人です。何も伝承されなかったのでしょうか。
噂が間違っていたのか、それともこれもまた秘められて何も伝えられていないのか…。
またラスティカは西の国の銀行のお得意様のようでもあります。
これは想像の範疇ではありますが、恐らくはそれなりの財を銀行に預けているのではないでしょうか。
その財の出所はどこでしょう。ラスティカが生涯音楽家として稼いできたお金、とも取れますが、フェルチ家の財の残り、とも考えられます。もし後者なら、王家の怒りを買った家の子息に財が残されるか、という疑問も残りますね。
いずれにせよ、ラスティカの悲劇は、魔法使いの間でも人間の間でも、一部の人は知っている程度の認識のようです。あるいは、意図的に秘められている可能性もあります。
個人的には、シャイロックが知らないことに大きな違和感を覚えてしまっていることと、ラスティカの以下のセリフから、秘められた可能性を考えてしまいます。
<ここからの話は、これまで以上に考察でもなんでもない、ただの妄言に近しい代物ですのでご了承ください。(本人も必ずしもそうだ!とは思っておりません。)>
Ⅴ. ラスティカは当時から有名な貴公子だったのか
『ここだけの話ですが』という前置きは、『公には話せないけれど』と同義です。
どうして公に話せないのでしょう。世間に後ろめたいことがあるから、と考えると、ふとある考えが浮かびました。
フェルチ家は一人息子が魔法使いであることを世間から隠していた説、あるのでは…?
存在を隠していたわけではないでしょうが、少なくとも、素性がよくわからない程度には隠されていた可能性があるかもしれないと、ぽんと考えが浮かびました。
西の国の人々は、今では魔法科学の力によって過剰に恐れることはなくなったそうですが、それでも昔は魔法使いを恐れていたそうです。(ベネットの酒場 西の国についてより)
魔法科学の技術は近年発達した事業なので、最近まで人間は魔法使いを恐れていたということですね。
西の国の人間社会にとって大きな影響力のあるフェルチ家が、魔法使いであるラスティカを隠す理由にはなるかもしれません。
しかしこの説には、多くの疑問も残ります。この説の裏付けになりそうなことを考えるとそれを抱き合わせで疑問点も付随してくるので未だに頭はこんがらがったままなのですが、順に記していこうと思います。
①ラスティカの知名度
この説を考えた理由の一つは、旧ムルがラスティカのことを知らず、一人娘だと勘違いしていたことでした。しかしこれはラスティカの言う通り、旧ムルが研究に没頭するあまり世間のことに疎くなっていた可能性もあり得るので根拠としては薄いでしょう。(それに、旧ムルは一人娘だとは勘違いしていましたが、優れた音楽家であることは知っていたようですので、やはり知識に偏りがあっただけなのかもしれません。)
また、旧ムルはよく王宮に出入りしていた、とシャイロックは語っていましたが、対してラスティカは『人前には姿を現さないあなたが——』と語っています。旧ムルの行動はどちら寄りなのか…時代によって変わっているのかもしれませんが…
ラスティカが隠されていた故に逆に世間に疎かった、という説も考えられるかもしれません。
しかしそれだとそもそも、どうして第2部冒頭のシーンでは公の場にラスティカがいるのか、という問題にも発展します。しかも花嫁を連れて。
公の場にパートナーを連れていること自体は珍しいことではありません。しかしそれが許されるのは、自他ともに認められている場合に限られるでしょう。何か目的が合って、この時だけ許されて会合に参加していたのか?人間だと偽って?花嫁は家が認めた相手だったのか?
もしかしたら、この時には既に罪は犯されていて、ラスティカが花嫁と結ばれるために何らかの手段で周囲の人間が不思議に思わないように…いや、それは流石に飛躍しすぎですね。
②両親との関係性
加えて疑問なのは、ラスティカと両親の関係性です。ラスティカはあまり自身の過去を覚えていませんが、両親については具体的な印象を述べています。
本人は空想かもしれないと話していたのでその印象が真実かどうかはわかりませんが、もし仮にこの印象通りだと、特に母親の方は、あまりラスティカを囲おうとはしなさそうな雰囲気もあります。父親は厳格で、ラスティカも緊張感を思い出すと語っていますが、大富豪の当主だったらそう思われても自然なことだとも思ってしまいます。優しかったような気がする、と述べられなかっただけまだ可能性はありますが。
少し話は変わりますが、ラスティカは家族を思い浮かべると『昼下がりの紅茶の味を思い出す』そうです。
あまり記憶の無いラスティカですが、ラスティカにとっての家族の原風景は紅茶を共に飲んでいる光景なのかもしれません。
紅茶と言えば、ラスティカのマナエリアは『ティーテーブルと2脚の椅子のある窓辺の風景』です。
基本的にその風景は、懐かしく、穏やかな気分になれるものとも述べています。この描写からも、紅茶≒家族との記憶、ならば家族との仲はそこまで悪いものではなかったのかもしれません。
しかし同時に、『少しだけ焦燥感を感じる』風景でもあるそうです。そしてそれは、『早く、何かをしなければ……、というような』『つい先日まで覚えていたような気がするのに、ずっと思い出せないでいるような』ものらしいです。
焦燥感というのは、どちらかと言えば負の感情に近い感情のように思えます。
これらを総合的に考えると、『ラスティカは家族のことを基本的に好ましく思っていて、共に紅茶を飲んで過ごしたりした過去もあるが、一方で(現在は)家族関する大事なことをしなければいけないのに忘れているような焦りを覚える』ということでしょうか…?
しかしその歯がゆさ(小さな胸のつかえ)は、ラスティカにとっては魔力の原動力にもなっているそうです。これはラスティカの魔法使いの人生を考えると大きな要素を占めている事柄です。ラスティカの心がもっともストレートに現れるのは家に関する事柄、ということになります。
そしてその事柄というのは、恐らくは彼の悲劇に繋がるのでしょう。
これも余談ですが、ラスティカはどうやらそこそこ力の強い魔法使いであると度々仄めかされてきました。(ラスティカ親愛ストーリー, ラスティカへの印象(3), 1.5部 より)
その力の源は、家に関する焦燥感ということならば、もしこの先彼の過去と対峙して解決したときには、現状のラスティカの強さは失われてしまうものなのかもしれません。
新たに心の在り方を見つけて、新たな強さを見出すことができるのでしょうか。これからのストーリーに期待です。
③クロエとの関係性
これはあらかじめ申しておきたいのですが、これは考察でも何でもないただの願望のようなものです。今まで以上にです!ご注意を!
クロエとラスティカの出会いはクロエの口から明かされています。(クロエ親愛ストーリーより)
これはあくまで個人の感想ですが、初めてこれを読んだとき、ラスティカの行動がやや強引に感じられました。
結果的にはクロエの心が救われるきっかけになったので、嫌な強引さとは思わなかったのですが、普通、魔法使いが隠されているとわかっても、店主である父を押しのけてつかつか入ってくるものでしょうか?
これを、クロエの魔力にビビッときたから!という運命的な出会いとしても面白いと思います。しかし今回頭に浮かんだ説によって、『隠された魔法使い(クロエ)を過去の自分に無意識に重ねたから』だったら、個人的にはぐっと来てしまうものがあります。かつての自分に思えてしまい、救ってあげたかった気持ちが強引さに繋がったのだとしたら、個人的には納得できるものもあります。
そんなことは全くないのかもしれませんが、まぁ、真実がわかるまでのキャッキャですので…今だからこそ書ける内容なのでお許しを…
Ⅵ. 余談も余談:パラロイ軸から見る花嫁との関係性
余談も余談です。
思いついたことを書こうの記事なので、もう思いたことは最後まで書いてしまおうと思います。
言うまでもなく、ここからも考察でも何でもない代物ですので悪しからず。
Ⅴ③で、もしかしたらラスティカはクロエに過去の自分を見て救ってあげたかったのかも、なんて書きましたが。
そもそも、ラスティカが隠されていたのかも、なんて、確証も何もないただの思いつきにすぎませんが。
ではラスティカは誰に救われたのでしょう?
もしかしたらそれこそが花嫁だったのかもしれません。
そこでラスティカは花嫁への独占欲が生まれたのかもしれません。そう言えば、ラスティカは独占欲がつよいタイプなのでは、とシャイロックによって語られていました。(ラスティカへの印象(1)より)
以前、とある考察で、クロエと花嫁は役割が被る部分がある、といったものを拝見したことがあります。名前の元ネタや名前そのものからの考察だったかと記憶しております。ここでは詳細は記しませんので、気になった方は調べて頂ければと思います。
なぜこの話を出したかというと、ラスティカを考察する上で、パラドックスロイドのストーリーが何かヒントになっているのではないかとおもったからです。(パラロイはメインストーリーと同執筆者によるイベストであるため)
パラロイ軸のラスティカは、アシストロイド依存ということもあり、人間との会話は苦手で怯えたような雰囲気があります。(もしかしたらフェルチ家で囲まれて暮らしていた時代はこのような雰囲気の青年だったのかも、なんて考えてしまった)そして、アシストロイドのクロエがそれをサポートしています。
クロエはただのアシストロイドではなく、汎用型にカルディアシステムを導入した、つまり心を持たせたアシストロイドです。
これについてラスティカは『僕らハイクラスの連中は、人間同士の関わり合いに疲れて、理想の友人、アシストロイドを重用した。なのに……。いつしか願っていた。知りたがっていたんだ。クロエに心があったなら、クロエに自意識があったなら、何を考え、何を選ぶんだろう?アシストロイドは友人……。うわべではそんな事を言っても、本当は鳥籠に閉じ込めているだけ。僕は青空に飛び立つこの子が見たかった。もし、自由を知って、それでも、僕のところに戻ってくれたなら……。その景色が見られたなら、何もいらない。そう願った。』とクロエへの親愛を述べています。
鳥籠という言葉が使われていますが、鳥籠はラスティカと花嫁を象徴するものでもあります。
もし花嫁の役割をクロエが担っていたら?このセリフは、花嫁へのものだと捉えることができるのではと思ったのです。
『理想の相手を求めて人間ではない相手を望んだ。だがいつしか、知りたがっていた。相手に心があったなら、自由があったなら、それでも僕のところに戻ってくれただろうか。』
もしかしたらラスティカは、花嫁との永遠を望んで(または独占欲による束縛によって)花嫁を鳥籠に閉じ込めたが、真相を知りたくなり扉を開いた結果、悲劇がおきたのかもしれません。
親愛ストーリーでも、花嫁は小鳥に例えられており、鳥籠から逃げてしまったとラスティカは感じているようですので、余計にこのセリフがただのパロディ内のものだとは思えなかったのです…。
もしかしたら鳥籠に閉じ込める際に記憶を操作したのかもしれません。(パラロイ軸にて、『君の記憶を消したこと、怒っているかい?』『ごめんね、クロエ。二度ときみの記憶を奪ったりしない。』と、記憶操作に対しての罪の意識を見せていることから。)
そうなると、いよいよ第2部冒頭場面では既に罪を犯した後になってしまうのでは…
なんて。パラロイは公式ストーリーとはいえ別軸のお話ですので、これもあくまで想像の範疇を過ぎないものです。ですがそう思うと、クロエがラスティカから自由や世界の美しさを教えてもらったように、ラスティカも花嫁からそれらを教わって外に興味を抱いたのだとしたら…その存在を自身の過失で失った悲しみは計り知れませんね。
P.S.本当の余談の余談
本当にただの余談です(余談が多い)
これ、お相手誰だったと思います?
まだ始めたての賢者だった頃は、安直に花嫁だったのかな…なんて思ってましたが、そうなると花嫁、400年前から100年前まで生きてることになるのでだいぶ長生きになるんですよね。しかもそうなると悲劇と花嫁の喪失は無関係になってしまう。
特に相手は特筆すべきことではなく、ラスティカが忘れっぽいことを示したかったシーンなのかもしれませんが、どうなんでしょう。
結論:第二部続編を待て!!!
元も子もない結論で申し訳ありません。
個人的にはあることないことありそうなことなさそうなこといろいろ書けてとても楽しかったです。もう後は続編にて真実を待つのみ!!今回の内容と全く違っている可能性は大なので、新鮮な気持ちで臨みたいと思います!!
長らく読みにくい文章にお付き合いくださりありがとうございました。
共に震えて参りましょう…
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