トマト味の無機物
今朝がたようやく、沈んだ気持ちを立て直すためのささやかなあきらめをキャッチ この機をのがすわけにはいきません。何事もあきらめがだいじ
ふとんからシーツを取り外して洗濯機にぶち込んだ。その間に冷蔵庫で眠る生鮮食品を一つひとつ確認する。
大半が腐る寸前か、腐っている。かろうじて腐ってはいないミニトマトも、ひとつ口にいれると皮がクリアファイルくらい硬くてびっくりした。なんだこの物体は
奥で横たわっているアボカドも、手に取ると上部は不安になるくらい柔らかくて下部はものすごく硬かった。チグハグのアボカド 半分に切ってみたけど食えたもんではなかった。
異様だ、野菜からことごとく嫌われている 頼むよ…誰かわたしに正しくて新鮮な野菜を食わせてくれ…………
4等分にして身にまとったクリアファイルを取り除いたトマトと玉ねぎでサラダを作り、解凍していた数枚の牛肉を焼いた。肉の香りが移ったあぶらでナスやキャベツを焼いて食べた。どれもうまかったが気分は上がらないままだった。
洗い物を済ませたところで賞味期限が2日切れたささみを思い出す。慌ててゆでる。ちゃんと煮沸しようと思って「ささみ 下処理」で検索したら筋の取り方ばかり出てきた。なぜ世間は筋の除去ばかりを促すのか
洗濯が終わった。シーツを干そうとしたらベランダの物干し竿が高い位置で手が届かなかった。ジャンプした。ジャンプ!ジャンプ!
全然楽しくないよー
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