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鏡の中の悦楽

はじめましての方ははじめまして

女王様と聞いたらあなたはどんな人を連想するんでしょうね。

ボンテージにハイヒールで鞭とローソクを持って、M男に恫喝している怖い女性を想像する人が多いのではないかしら。

もちろんそういう女王様もいらっしゃいますけど
必ずしもそういうタイプとは限らないと思います。

他者の目に自分がどう映っているかを推察するのはなかなか興味深いものです。

対峙している相手は常に、自分を映す鏡なのでしょうね。

相手を素敵なMに調教していくこと、それが私の一番の愉しみです。

私とSMの出会いはいつだろう…

気がついたら、ミストレスとしての自我が構築されていました。

自分があまりにも若くて幼かった時分には
どれが本当の自分かわからなくて
お仕着せの女性像に自分を当てはめてみても
本当の自分ではない気がして
いつも心の中に泥のような澱が溜まって行く。

それを見て見ぬふりをして
時に息苦しく感じたり。
不毛な葛藤に頭を悩ませたり。

そんな折に、ふと見つけたのが
「鏡の中の悦楽」
そうです。
此度のタイトルにさせて頂いているのですが
日活ロマンポルノ・朝比奈順子さん主演の作品でございます。

何気なく手にしたこの作品がきっかけでもありました。

作中に女王様が出て来る事はありません。

主演の朝比奈順子さんは、サディストな夫の趣味に馴染めず…と、詳しく書くのは控えますが
純日本風の浴室での獣の様な夫婦のラブアフェアが何とも印象的でした。

そして、知らず知らずのうちに私は、夫の方に自分を重ねていたのだと思います。

嗜虐的に相手を蹂躙する夫のポジションに、自分を。

自分と向き合って、自分を深掘りした時
「ああ、私は支配する事に至上の悦びを感じるんだな」
と気付いた時に、それまで型にはめられていて鬱屈とした心が解き放たれたのは、覚えています。

それがいつの事かは、ハッキリとは覚えてはいないのですけれど。


まだまだお話ししたい事はたくさんありますが、ひとまず今回はこれまで。

私もまだまだ自分探しの旅の途中です。

旅の途中の自分語り、よろしければ今後ともどうぞよろしくお付き合い下さいませ。




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