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ゆるふわゾンビのしゃべりば

2024年5月26日(日)17時〜20時に公開編集会議があります。

【これまでのあらすじ】
昨年、神保町・美学校の建物の中に誕生したPARAにて滞在制作の打診を頂いたリリセだが「今は共通言語のない時代だから演劇を作る気がしない」などとほざいていた。そんな中、PARAスタッフ中條は、PARAの定期発行物として、新聞を作ることを提案する。新しい共通言語をつくるべく、ひとまず誰かの日記を編纂してみようということになったが…

【登場人物】
リリセ…脚本/演出家、ときどき都市研究。深夜の高円寺に出没し、よなよなファッションスナップを撮影している。その他、ヴィジュアルデザインや、トークサロン、オープンマイクなど、全ては上演だと言い張っている。

中條…長崎生まれ。実家は坂の上のマンション、下りる途中に反対側の街並みが見える場所がたぶん原風景。受験期にDVDと長崎唯一のミニシアターで映画を見る時間を過ごし、なんとなく似てるだろうと思い演劇を学ぶ大学へ進学。せっかくだから演劇を始めてみたところ性に合い、今では出演と制作などを行う。最近は植物とご飯が自分にとって最適なメディアだと思い、いろんな取り組みをやってる。2022年~2024年5月まで こまばアゴラ劇場制作、2023年からPARAスタッフ。

七瀬…1996年4月生まれ。おうし座。形にのこらない芸術を後世にのこす方法と、それを達成するために求められる場について考えている。会社に勤めながらPARAのスタッフとして活動している。(会社は7月に辞める予定)

【4月7日の集会】
PARAの前で待ち合わせして、喫茶店 古瀬戸に移動するリリセ・七瀬・中條

リリセ 初めまして。宜しくお願いします!

中條 実は、僕たち(中條・七瀬)もほぼ初対面なんですよ

リリセ そうだったんですか!

七瀬 最近PARAの体制が変わったばかりなのと、オンラインでの打ち合わせが多いので、まだ全員会ったことなくて

中條 今日はPARAの初の定期発行物として、新聞を作る編集会議を仮でやってみるということだったんですが、、今日どこまでやりますか

リリセ 参考になるかなと思って、二つのZINEを持ってきました。『暴力の歴史 presents 暴力を考えるノート』は、東京芸術劇場のチケットセンターで誰でも貰えたやつで、大森靖子ちゃんとかカナイフユキさんなど幅広いジャンルのアーティストが参加しているんです。もうひとつの『zine for palestine』は、この前パレスチナの寄付金を集めるイベントをやった時にもらって。デモに参加した無名の人たちが、個人的に感じたことのメモを集めたzineなんですけど、日記を読むような形でそれぞれが抱えている葛藤や想いなどがシェアされる内容で素晴らしかったです。

やっぱりTwitterは140字で端的に伝えようとして、暴力的な言葉になってしまったり、一部しか読まれなくて捻じ曲げられて拡散されてしまったりと、最近特にSNSの限界を感じるんですけど、本来、大事なことって伝えるためにゆっくり話したり、読ませたりする時間が必要なんですよね。

今、世界は平行線のまま、共通言語がない分断された状態になっていると思っていて、2023年の演劇が不作だったのは、共有できる物語がなくて、個人のささやかな話を上演するか、過剰なエンタメをするかの二択しかないからなんじゃないかと。それなら今はカルチャーと批評を育てて共通の感覚を作るのが先だと思って、ひたすら路上でファッションスナップを撮ったり、パーティーを開いたり、トークショーの準備をしています。

中條 確かに現状つくられている環境って、自分の好きな情報だけ享受してればいいって感じですよね。

七瀬 私の同僚も推し活ばかりしてますね…推し以外の情報は要らないって感じです。

リリセ この前、渋谷の蔦屋書店にいったら、一番目立つところに『初月から10万円稼ぐメルカリ転売術』って本があって。ちいかわも、マクドナルドのハッピーセットも、限定スニーカーも即完売して、高額転売されてるのを見ると、実は誰も欲しくなくて、需要の多さに資産的な価値を感じて群がってるだけなんじゃないか。貧乏人が目先の得に踊らされてるだけなんじゃないかって思うんですよね。

中條 なるほど、自分の好きなもの/得になると思っているものだけを受容していると、結局それは小さなパイを取り合っているだけで、そのうち頭打ちになるってことですよね。だから、分断されている我々が交換できる言葉とか、共有できる感覚をつくっていく必要がある。

リリセ そのためには、SNSだけじゃなくて、集まれる場が不可欠なんですよね。そういえば、聞いた話によると、中国はSNSの検閲が年々厳しくなっていて、その代わりにZINEなどの自費出版のアナログ媒体が流行しているらしいです。その傾向はアメリカでも同じだそう。

今ここで、ほぼ初対面の私たちが話していること自体が結構大事な気がしてて、PARAの体制も変わったし、この場所が何を大事にしたくて、何を発信したいのかを話す企画会議を見せるところからスタートしてもいい気がする。

中條 確かにそれの方が気軽に始められそう。

リリセ 回を重ねるごとにメンバーを増やしてってもいいし、コンテンツを入れてってもいいかもしれない。対談する場に誰でも遊びに来ていい感じにしつつ、その記録を配布していく。まず対話する場所を作ってくみたいな。

中條 僕は劇場から印刷物が発行されてるっていうことがいいなっていう狙いで新聞を提案した側面があったので、僕の単純な興味をリリセさんに渡してるのかなって思ってたんですけど、今、その 集まる場を作るみたいなこととかなり繋がることだなって思えたのでよかったです。その”新聞を発行する”っていうのが1つのツールになって、本質は集まる場を作ってるし、個人の言葉を聞くみたいなものからアナログで考えていく、は、めっちゃ演劇だから、リリセさんがやってることだなって思う。ので、そういうのが今すごい繋がって、やりましょうってなった(笑)

リリセ・七瀬 ピキーン!って(笑)

中條 というところを残して僕はちょっと失礼します…(そして中條さんは別件の用事へ…)

リリセ (喫茶店のハートのガムシロップ入れを見て)これ可愛い!ショットなら良かったのに

七瀬 え、結構毎日飲んでるんですか?

リリセ いや、そんなことはないんですけど、最近ストレスがやばいことが多くて、イベントの前に、歌手の子に「とりあえず1杯飲んで、イベントを楽しむ方向に切り替えましょう!」って言われたのが目から鱗で(笑)

七瀬 私は会社員なんで、1回寝ようとか1回休もうとか、お茶しようぐらいの切り替えレベルしか分かんないんですけど、1杯飲もう、いいですね。

リリセ パフォーマンスやってる人だと、自分の気が周りにうつっちゃうので、アッパーな方に上げてかないと。最近それをちゃんとやらないといけないと思いつつ、全然吸われてばっかり。

七瀬 リリセさんは、なんとかbar(※高円寺にあるアナーキーなコミュニティスペース)に毎月立ってるんでしたっけ?

リリセ 先日はパレスチナ支援barをやったんですけど、ほとんどの人がフランス語と中国語と英語とスペイン語だったので、結局あんまり喋ってない(笑)。ちなみにパレスチナ関連のデモも海外の人の方が多いんですよ。若者で興味を持ってる日本人が少なくて。

七瀬 私の会社の同僚はみんな推し活をしてて、推しの情報しか見てないんですよね。「仕事嫌だ」って言いながら、推しに貢ぐために嫌なこと続けてて。だったら自分の美容にお金かけて、毎週のように韓国に行ってる子の方が、自分のためにお金使ってるから良いよなぁとか思います。

リリセ 週5で搾取されてると、何かを搾取し返さないとやってらんないっていうか、あまりに疲労してると、娯楽以外に目向けられなそうですね。なんとかbar界隈は、デモでも募金でも楽しく社会運動やっちゃえみたいな感じの場所でもあるからなぁ。…あ、ほとんどの人は、あんまちゃんと働いてなかった笑

七瀬 最近、会社を辞めるって決断をしたんですけど、凄く怖くて。だから働いてない人たちがいる場にもっと接点があったらなと思います。搾取されて、自分も搾取してっていうサイクルを続けることに疑問を持たないようになっちゃうような環境はやっぱりどうにかしていかないといけないから、色んな界隈の人が集まれる場が、色んなところに出没するといいんだろうな。

リリセ 実は私は過去にも"Lace Picnic”という誰でも参加して良い対話の場を代々木公園でやっていたことがあって。その時は、①円形になって全員で話す ②マウンティングをしない ③基本的におひとりさまでくること ④特定の人にしかわからない話題は全員に話してからスタートしてください ⑤未来の話をする っていう、いくつかのルールを設けてやってました。

当時、アート交流会的なイベントに参加すると、毎回知らんおじさんが「俺が仕事紹介してやるから、連絡先教えろ」って言ってきたり、高いカメラで撮った写真を褒めさせられたり、結果的に接待させられるのが嫌で、対等な対話の場が欲しくて始めたんです。

七瀬 おひとり様参加のルール良いですね。そういう集まりって、自分は初めてだけど、実際は既にグループがあったりするじゃないですか。でも全員がおひとりだったら私でも行けるなって思う。あと公園だと、参加してない人も活動を目撃できるっていうのは結構いいなって思います。

リリセ 実は他にも代々木公園にそういう集まりはあります。大体見たらわかる(笑)。あっこの人たち絶対今日初対面だろうな。ぜったいこの人たち普段から友達じゃないぞ、みたいな。

七瀬 空気感が(笑)

リリセ ”Lace Picnic” では、凄く良い瞬間が沢山あって、例えば、理系とか文系とか全然違う分野を勉強してた人が、全然違う視点から未来について話すみたいな、この場がなかったら出会わなかっただろう、ここの場だからこそ出来た会話があった。けど、記録できてない…。

七瀬 私、パフォーマンスやプロジェクトのような美術館に収蔵できない作品をどう残すかを研究してたんです。アーカイブって全部ひたすら残せるだけ残すっていう行為なので、次につなげていくためには、もう1レイヤー挟む必要があって。なので、話す回と記録をどう残すかっていう回もやって、成果物も作って、また話して、というのは、結構いいんじゃないかなって思ってます。

リリセ 最近オーディオプレイヤーブックみたいなの、売れてるらしいじゃないですか。” 忙しい人が音声で学ぶ ”みたいな。でも私は流れてくものが苦手で、途中で集中力が途切れて「どこまで戻ればいいの?!」って巻き戻しして結局わけわかんなくなることが多くて。

七瀬 新聞だと、本棚にずっと置いておけるから、ふとした瞬間に手に取って見るっていうこともできますよね。ポッドキャストとかだと、アプリを自分で探しに行かないと、アクセスできないから、モノであるってのは凄く大事だと。

リリセ 面白い視点って、対談の途中でぽっと出てきたりするじゃないですか。その一瞬のきらめきみたいなのが、文字だとちゃんと読める。対話の大事なことって、ひとつの視点じゃなくて、別の視点をぶつけられた疑問に対する答えだからこそ、本人も思わなかった説明が出たり、対話によって何かしら和解点が見つかることだと思ってて。

先日「壊されたカメラ パレスチナ・ビリンの叫び」っていうドキュメンタリー映画を見たんですけど、その後の質疑応答の時間が凄く良くて。 戦場カメラマンの志葉玲さん、コムアイさん、太田光海さんの3人が答えるんですけど、そしたら客席がみんな結構バラバラな気持ちで来てることがわかって、ポロポロと今まで言えてなかったような話をしだして。例えば、大学生の男の子が「スタバはダメってインスタ投稿をシェアしてる友達もいれば、一方で、スタバ新作ゲット!みたいなストーリーをあげてる友達もいて、しかも友達からスタバの無料券とか、ギフトが送られてきて、でもまだ大学生だから楽しみたい気持ちもあるし、どうすればいいの?!」みたいな。

七瀬 可愛い(笑) すごい誠実な…友達も大事にしたいし、パレスチナのことも考えたいし。

リリセ まだ20歳だから、マックも食べたいし、ディズニーも行きたいよね。

七瀬 知った上でこう悩んで、知ろうとしてるところが凄い良いですね。

リリセ 私はもう十分、学生時代にマックやスタバは食べたからもういいやって思うけど。確かに、やっと親の目から外れて、自分でバイトしたお金自由に使えるぞ!って時に、1番消費したい欲求を掻き立てられる時に、やめろって言われたら、うわぁってなっちゃうよね。

七瀬 普段の身近なコミュニティーじゃないところで、自分の意見を言ってみて何か返事をもらって、っていうやり取りが発生するのは、現代だと限られてる情報の入り口を広められるし、

リリセ その後のコムアイさんの回答も良くて。結局、社会活動を1人でやってくのは疲れるし、自分の心に喜びがないと続けらんないから、そこは素直になれる方法を探して良いんだよ、っていう。もうスタバを100%楽しい気持ちで飲むことはできないし、でも実はスタバ以外にも、似たようなコーヒーを出してるところ沢山あるし、

七瀬 なんか解決策を考える

リリセ 迷いがあるのであれば自分が気持ちよくいられる場所とか、やり方を探そうっていう。

七瀬 自分が結局どうだと1番ハッピーなのかを考える機会をあんまり与えてくれる社会では今ないなって思うので、良いんだよって言われることで、まず1個救われるし、そういうのを真面目に考える時間が、どんな人にも辿り着きやすい場所にあると良いですよね。今日、打ち合わせに日記を持ってくるということだったので…

リリセ うわぁ、忘れてた!ごめんなさい!

七瀬 会社に勤めてると時々よくわかんなくなってくるんで、もう日記を書くしかないってある日思って。以前参加した、日記を書くワークショップは、ただ自分で考えてることを言語化して書いていって、いきなり自分の生活を全然知らない他人に吐き出すってところで。会社の同僚だとある程度計算して話したりするのが、そういう意識なく話せた上で意見とか感想をもらえたりとかもすると、素で生きていられる時間が日記を通じてあるなっていうのは思いました。日記っていうのは、自分の生活そのものを探せる媒体かなとか思ったり。

リリセ …確かに、自分がどう思うかみたいなところを、整えられる時間がない。

七瀬 そうなんですよね、

リリセ 推し活に違和感があるのは、あれって、だんだん自分がどう、じゃなくなってくるじゃないですか。みんなが推してるから私も、みたいな。みんなが持ってるから持ってなきゃとか。

七瀬 そうですね。推してる同士で勝負にもなったりするし、ビジネスで作られてる推し活であることが結構多いから。話を聞いていて大丈夫かなと思うことはありますね。

リリセ 周りは何系の推し活が多いんですか?

七瀬 ジャニーズ、k-pop、あとは舞台俳優とか。リリセさんは何にお金使うこと多いですか?

リリセ いつも散財したなって思うのは基本服です。なんか勢いで買っちゃう。

七瀬 それ自分を推せてるって考えたらめっちゃよくないですか。私は…食費と交通費がいっぱいかかってるなって今思いました。食事に凄くお金かけちゃうんですけど、一瞬で終わるし、服とか本とか、モノで残る方がいいのかもな。

リリセ …実はおしゃれな子に対する恐怖症がちょっとだけあって、服のセンスがあんまりないって、実際に言われたこともあるし。だから、その、お金を服に使っちゃうのは、恐怖症のコンプレックスの裏返しっていうか。

七瀬 最近見つけた、おじいちゃんのファッションスナップがあるんですけど、お年寄りのファッションが人生を表していたり、その人生の価値観から生み出された最終系のファッションみたいなのが考えられてて、すごいおもろかったです。

リリセ へーめっちゃいい!私のやってる高円寺ファッションスナップは、深夜2時に地べたに座れるファッションがコンセプトなんです。寝そべったり、酒飲んだりとか、金数えたりとか(笑) 最近、知り合いに「高円寺ってやっぱすごく稀有な街だよね」って言われて、私はここ1年ぐらいレペゼン高円寺してたけど、まだ見つけないでほしかったみたいな気持ちが(笑)

七瀬 レクチャーでもおっしゃってましたもんね。新宿も、渋谷も再開発で終わって、もう地方に行くしかないんじゃないかって。東京だったら高円寺だけが希望って話でした。

リリセ 昨日、トモ都市美術館の企画で新宿に行ったけど、びっくりした。トー横の広場が柵で囲われて「ここは車道になったので座ったり寝転がったりしてはいけません」って警告があって。

七瀬 じゃ、ここにいた人たちは今どこに行ってるんですか。

リリセ 一応、手前の東宝シネマズの前には今まで通りめっちゃいる。狭いけど。昨日はトモトシさんたちと柵の中で座って飲んでみたけど、30分ぐらいで警察が来て、「座るな」って。

七瀬 ここは車道になったので、って言い訳すごいですね。

リリセ でもこれ、12月にできたばっかなんですって。ちなみに去年の夏に来た時は、まだ閉鎖されてなくて、10人ぐらいで円を作ってるグループが2個あって、片方が多分インドネシア系で、片方が台湾系かな。海外の人が路上飲みするスポットになってて、それはそれで面白かった。

七瀬 そういう観光地的な切り取られ方で、向こうに伝わってるんですね

リリセ 実は最初は眼科画廊の前で飲んでたんですけど、それも警察が来て、御苑の近くで飲んでても来て…どこだったら良いの?っていう。逆に言うと、東宝の前でトー横飲みができているのは無法地帯すぎるから。つまりは、いかに手に負えなくするかしかない。そんな決まりはないじゃないかっていうのを思う人が一定数超えれば、突破できる

ちなみに今の広場は柵があるから車が通るわけもなく、座ってたとしてもどこの店にも迷惑にならない。だって東宝の前でもなければ、歌舞伎町タワーの前でもなければ、ただの真ん中だから。そこで今日イベントがあるわけでもない。でも、なんか通報が入ったから来たんですって。

七瀬 誰が通報…?

リリセ マジで昨日あの場所で座って飲んでたのは誰にも迷惑かけてない。

七瀬 なんなんでしょうね。ベンチも寝そべりできないとかあるじゃないですか。ベンチの所有者でもない人が洗脳された状態で他の人に言うのが、まかり通りすぎてて、考えもしないでダメなものはダメってなってるけど、寝転がって寝ちゃいけないの?って思う。

リリセ 昨日警察にプラスで言われたのは「お店で飲んだらいいんじゃない?」でした。でもトモトシさんが「お金がないし。ここは公共の場所だから、ここで飲ませてください」って(笑)

実はそれって、推し活とかも、ちょっと繋がってる気がしてて。お金を出せば、その行為は許されるみたいな。例えば、重い思いをぶつけたりとか、握手をする権利なり、10分話す権利なり、お金を出すことで許されるみたいなことって、逆に、お金のやり取りでしか買えない。

七瀬 ほんとですね。恐ろしいな。それって、お金を払えばなんかできるみたいになってくるし、考えるっていう行為自体に辿りつけなくなる人がどんどん増えてくなっていう風に思います。

りりせ バイト先の高校生の子から聞いた話なんですけど、その子はジャニオタで、過去に入場整理券3番目のチケットが当たったことがあるらしくて。その時に「これ売ったら自分の推しのライブ何回行けるかな」って思って、実際売ったらしいんですよ。たしかキンプリとの合同ライブで、その子の推しは別のイベントでもっと近くで見れるから。で、その金額が、70万っていう。

七瀬 単純に運が良かったとかそういう世界じゃなくなってるのが、ほんとに怖いですね。 友達も言ってたんですけど、前方の席のチケットとか持ってると、会場のお手洗いに変な人が一緒に入ってきて、個室で脅される事件とかあるらしいですよ。

リリセ なにそれ!

七瀬 「あなた前の席ですよね。お金出すんで売ってください」って衝撃の文化だなと思って。だからもう身の危険を感じるような推し活なんですよね。やっぱそれもお金で解決できるって思ってるじゃないですか。そういうのはまかり通ってるのに、公共の場で路上でお酒が飲めないっていうのも、なんだかな…。全然いいじゃん。路上でお酒飲むのって!

・・・・・・・2024年5月26日(日)17時の会合に続く(PARA4階・見学可)

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